芦宮 心良>
「___そこ、どいてもらって良いかな。(日が沈みかける夕暮れ時に、校庭の端っこに居た少女に声を掛ける。飼育小屋の中身を食い入るように覗いていたので、少しだけ躊躇したけれど、勘の良い人でなければ気付くことも無いだろう。驚かさないように、声のトーンを落としてこう続けた)・・・新入りの送迎を任されてね。ちょっと失礼するよ。(君が小屋の前から少し退けば、左手に持っていたケージをそっと小屋の中へ入れて、その鍵を開けよう。)」 (5/19 20:23:24)
飯田 杏>
(今日もまた、非日常。)「ぇ"……なんでワタシが。」( 飼育小屋なんて、入学してから1度も足を運んだことがなかった。否、厳密に言えば入学当初にちらりと様子を見に来たのだけれど、日々のルーティーンなど持ち合わせない動物の気まぐれさがどことなく嫌で、ここを避けた記憶がある。だから、極力近付きたくはなかったのだけれど……、隣の席の飼育係が風邪なんかひいたというのだから仕方ない。ただでさえ欠席のせいで教室の景色を変えやがったのに、代わりまで回ってくるなんて聞いちゃいない。彼女の呪う変化に見舞われた一日に彼女は深くため息を吐き、それでも先生との付き合いを変えたくないがためにこうして指示に従った訳だが______)「どうぶつ、いいもんかな。…きまぐれヤロウめ」(一通り頼まれた仕事を終えてから、彼女はぼんやりと飼育小屋の中をながめた。その広さに似つかわしい体躯をひこひこと動かしているのはどこか遊戯らしさを帯びていて、それでも変則的なそのリズムに、彼女はそっと眉を顰める。)「……今日は、非日常。そういう、日。」『___そこ、どいてもらって良いかな。』(ぶつぶつと小さく自分を納得させていれば、彼女の背に声がかかった。)「っ、わ、ゴメン。……………ナニを、している、?」(慌てて体をずらし、君の邪魔にならないところに身を寄せる。もう仕事は終わっているし、帰っても良いのだけれど、せめて帰寮する時間は合わせたい。これから化学室に言ってしまえば今日が非日常であることを、きっと彼女は証明できやしないから。暇を潰すついで、観察ついで。何やらケージを片手に持った君の動向を伺いながらその様に適当な推測を立てれば、彼女は小さく顔を顰めた。)「…もしかして、新しいのが増える、のか。」(新入りの登場は、良くも悪くも喜ばしいことである筈なのに、彼女は信じられないとかぶりを振った。ありえない、そんなことをしたら"変わってしまう"のに、なんて。君の背後でぶつくさ文句を言いながら、彼女は視線を君にさす。)「…君は、飼育係、とか…なの、かね。」 (5/19 20:37:15)
芦宮 心良>
「(さて、ケージの中から現れたのは茶色い毛玉であり、いわゆる兎だ。それも、若々しく元気な奴のようで。ケージのカギを開けるや否や勢いよく飛び出し、新しい環境を見回していて。最悪の場合ならば、ケージの中から掬い上げ無ければならないかなとか考えていたけど、その心配はなさそうだ。空になったケージを回収し、そっと飼育小屋の扉を閉める。)『…君は、飼育係とか…なのかね。』__あーいや、ただ頼まれただけ。(先程、飼育小屋を眺めていた生徒に尋ねられた質問へ、そっけなく答えよう。そして、彼女のどこか憂鬱そうな態度を見て)・・・君も、そんな感じっぽそうだね。動物が苦手とか?(一般的な推測を立ててみよう。君も同じように頼まれて飼育小屋の面倒を見に来た、それは君が動物が苦手だったから。どうだろう、当たっているかな)」>杏君 (5/19 20:48:16)
飯田 杏>
『__あーいや、ただ頼まれただけ。』『・・・君も、そんな感じっぽそうだね。動物が苦手とか?』「んー…………近い、ケド少しちがう。」(あぁ、なんて小さく安堵の息を吐く。これで君が動物を愛してなんていたのなら、彼女はたちまち異端になる。__頼まれただけ。__なんて、僅かな空気の隔たりが見えるその距離感は彼女にとって幾分か心地好く、強ばっていた表情を幾らか崩しながら、慎重に息を吸う。)「そう、だな…………強いて言うならこいつが、きらいだ。」(彼女がそう言って指を刺したのは、君が先程放したばかりの茶色いもふもふのうさぎの子。先程まで何もいなかったその地に足を着け、新しい獣の匂いをその空間に漂わせる。ヒクヒクとその鼻が動く度、その毛並みが揺れる度に空気は揺れ、伝播されたように周囲の兎はピクリとその身を反応させる。)「空気が、乱れる。………今まで通りにはいかないのか。…新しいものなんてなくたって、変わらなくたって、いいんじゃないのか。」 (5/19 21:00:57)
芦宮 心良>
「(・・・なるほど。兎というのは環境の変化に疎いとよく言われる。それを憂いていたのか。)___そりゃぁ、隣人が変わるのはストレスにはなるけど、ずっと同じメンツじゃぁ、新しい子が居ないと退屈じゃない?(少しズレた回答ではあったが、君の言うように新しいモノが無くなってしまえば、命の歩みは止まってしまうだろう。変化が無くなれば、命は歩みを止めて、存在する意味も薄れていく。)・・・変化にもきっと意味が有る。彼らの場合は、新しいツガイを生まれさせるための変化。・・・確かに、無理強いてるかもしれないけど、もしかしたらとびっきり仲良くなるかもしれない。そればっかりは、やってみないとね。(君の考え方も分からなくはない。自分に置き換えてみれば、好きな小説家にはずっと同じような世界観を書いていてほしいと思うし、ずっと続編を書いていてほしいと思うことはある。でも、それだけだといつか味気なくなってしまわないだろうか)」>杏君 (5/19 21:16:17)
飯田 杏>
(くしゃりと、顔が歪む。)「……退屈、じゃ、ダメかね。」(君の言葉に、ぽつり、ポツリと雨を零す。)『・・・変化にもきっと意味が有る。』(__彼女は、変化を呪っている。)(家の環境、周囲の対応。学校、季節、時間、生活。自分は何も変わってないのに変わりゆく世界は、あまりにも容易に彼女を孤独にさせた。変化は新しいものをもたらすけれど、多くのものを奪った。)「、…そう、かね。」(仲良くなれるかもしれない、なれないかもしれない。適当なギャンブルに無理矢理に参加させられている不快感は隠せないし、強制的に揺らがされる不快感も否めない。揺らいで酔ったその吐き気はどこにも吐き出せないままに、彼女は薄く、息をする。)「今がずうっと続く、のも………いいと思うんだ。ほら、その……小学生の頃、楽しかった夏休みが終わらなければー、とか、ね。」(君の同意が欲しかった。自分の呪っているものが肯定されてしまえば、その反対にいる自分が、否定されているような気がしたから。)(未だ定位置を見つけられずにさまよっている茶色の兎はひこひこと動き回り、その身をちゅうぶらりんにさ迷わせている。体育の2人1組、転校したての移動教室。)「…新しい場所に入れられて、この子もきっと。居場所を見つけるのは、大変だろう?」 (5/19 21:40:36)
芦宮 心良>
「まぁ、そりゃね。立ち止まって、ぼーっとしてるのもそれはそれで良いと思う。(ウロウロしている茶色い毛玉は足を止める。きっと、この仔のように新しい環境へ慣れるまでもがき苦しむような人物は少なくない。自分もそうだったし、今でも同じ環境に居たいと思ってる。けど___)___でも、僕は止まってるより走ってる方が好きかな。こればっかりは好みの話だから、君のその考え方も素敵だと思うよ。(止まってしまえば思考が止まる。眠ってしまえば夢に閉じこもってしまう。そこに意味はあるのか。考えるのをやめてしまえば、それこそ無意味。”我思う故に我在り”、だ。)」>杏君 (5/19 22:00:06)
飯田 杏>
『___でも、僕は止まってるより走ってる方が好きかな。こればっかりは好みの話だから、君のその考え方も素敵だと思うよ。』(言葉は日と共に傾いていく。暮れかけの日は夕に代わり、底を傾けてその身を零す。)(全てを知覚するのは、他でもない自分自身である。自分の状況を良くないものであると卑下し前進させようとするのも、これで良いとして自身を認め、幸福に浸すのも。人は幸せを願うのか?それとも不幸を願うのか。幸福を願うのなら、今ここで自身をみとめ、幸せに浸って目を瞑っていれば良い。不幸を願うなら、自分の現状を否定しながら自身を変え続ければ良い。___不幸を願って生きるのは、幾分生きにくいものだと、彼女はすこし、思うのだけど。)(両極端な、偏った思考。雁字搦めはそのぶん息はしづらいけれど、揺れる不安定さも、風に吹かれる肌寒さも、感じることはないでしょう。)「____そう、だね。」(ふたりの周辺は夕に染まり、その茜は段々と飼育小屋内を犯していく。真っ白兎も茜に呑まれれば、茶色のそれともきっと見分けがつかなくなってしまうのでしょう。)「あ、の。ごめん、お願いが、その。」(_______体がふわりと浮くような、若干の恐怖心が胸の心に逆立つ。時に奪われていく個性の色にぎゅうと顔をしかめ、彼女はそっと目を閉じた。)「…………、ちょっとで、いいから。どうか、そばに。」(瞼の向こうの強い橙が、いつしかやわらかい闇に染まるまで。彼女はそこでじっと身を固め、自身が消えないようにと自身の腕を掴む。)「そばに、いて。」(君という一人の人間から発される存在の熱に頼りながら、彼女はじっと一人でそこに佇んだ。波打ち際の貝殻が、砂浜にそっと、しがみつくみたいに。) (5/19 22:22:33)
芦宮 心良>
「___・・・ん。分かった。(考え方は違えど、頼まれごとを無下に断るというのは筋が違うだろう。ケージを地面に置き、君の横でしゃがみこもう。きっと、この小さな生き物たちが寝息を立てるまで。)」>杏君 (5/19 22:33:10)
和枕 音子>
「 ………………平和だ。」( かららん。湯呑の中を漂流していた氷塊が、軽い音を立ててまわった。 季節は夏____と、いうわけでもなく。春の後、梅雨の前にある何とも言えない晴天時間。桜が散って、葉っぱが緑色に染まる今の時期を何と形容するべきなのか、ぼくにはさっぱり分かりかねるのであった。 )「 ……………………………………………平和、だ。 」( 二度目の呟き。) ( 昼休み開始のチャイムが鳴って10分くらい。3階B棟、地図上でいう左から2番目、右から3番目。放課後には茶道部だとか華道部だとか、そんな人間がわいわい使っている和室。い草の香ばしげな匂いを鼻腔に感じながら、和枕音子はひとりでこっそり昼ごはんを楽しもうとしていた。) ( 膨らんだトートバッグを漁れば、コンビニで慣れ親しまれたのり弁当が顔を出す。蓋を開け、割り箸をぱちんと割って、今まさに箸先をご飯に突き立てようと______ ) (5/25 21:15:11)
芦宮 心良>
「はぁっ、はぁっ・・・あっ、ここなら!!(君の耳に、誰かが掛けてくるような足音が1人分聞こえてくるだろう。タッタッタと言う音は和室の前で止まり、彼は扉をそっと開けて、中へするりと入って来た。ずいぶん息を切らしていた彼は、そのまま閉めた扉に背中を預けてへたり込む)___はぁ、はぁ・・・クソ、どこでバレた。頼むから来ないでくれよ・・・(切羽詰まった様子の男子生徒は、それどころではないと言った風で、君に気付いていない。息を整えながら、すがるような独り言を呟いていて。)」> (5/25 21:28:09)
和枕 音子>
( あぁ。儚い平和よ、さようなら。) ( ノック__和室にノックは似合わないことはさておいて、だ__も無く、一人の男子生徒が部屋に駆け込んできた。キュッキュッという小気味いい駆け足の音は聞こえてはいたが、まさか自分がそれに巻き込まれるだなんて思ってもみなかったのだ。) 「 ……………。」( 無言。何故か相手はこちらに気付いていない。そこそこの広さを有した和室の、隅の方にお弁当を広げているからだろうか。 )『 ___はぁ、はぁ…クソ、どこでバレた。頼むから来ないでくれよ… 』( しかも彼、なにか厄介事を抱えているらしい。しばしの逡巡。一方的な見つめあいが数分続き。) 「 ______とりあえず、あの、きみ。こっちに来てお茶でも飲んだらどう、かな…………。」( 彼の脇を何食わぬ顔で通り過ぎて、新たな食事の場所を探すのはきっと簡単だったろう。それをしなかったのは、単純に『 動きたくなかった 』だけなのだけれど。小さく、囁くようにきみに声をかける。未だ口をつけていなかった湯呑を自分の前方に置いて、ちょいちょいと指をさす様子は、お腹のすいた肉食獣に肉を差し出す姿にも似ていて。ちなみに湯呑の中身は冷たい緑茶である。 ) (5/25 21:46:16)
芦宮 心良>
「・・・アッッツ。(秘密の特訓と称して、許可も取らずに体育棟地下一階の訓練室に忍び込み、ひたすらにトレーニングをしている男子生徒が1人。半分満足半分不満といった、何ともいえない表情で彼は訓練室から出てきた。そのまま階段前の自販機がたちならぶスペースへと向かえば)・・・あの、どちら様ですか。(照明が少し落ちて、自販機の商品を照らす白い明かりが目立つそのスペースには、マントを羽織っている人影が見えた。頭に何か被っている様だが、何せ暗いのでうまく顔が確認出来ず、いつでも能力を使えるように準備しつつも、対話を試みよう。)」>トカゲサン (6/11 19:36:59)
トカゲ>
「(地下。夏のクーラーが効いた教室たちとは比較的に湿潤なこの場所は、『蜥蜴』にとって最適な場所である。自然の涼しさが、爬虫類の過ごしやすさを削らずそこにいるのだ。) …(ぎょろりと、視線が君を見るのを感じるだろう。口が開き、君の頭に入らない…つまり、言葉にならない囁き声が、耳にのみ入るのを感じるだろう。同時に手元へ反らされた瞳の数が『2つではない』ことに気づくだろうか。)クッ。(1つ。)クコカカカカココ………(おそらく笑い声であるだろうそれが、ようやく君の頭に入ってくる。)なかなか恐れ知らずであるな、貴様…(それを皮切りに、囁き声ははっきりと語り掛ける声に変わる。)ああいや。人は夜目が効かない…我の姿がよく見えぬのか。(警戒、あるいは警告も込めているのであろう君の言動に、それは全く動じることはない。)安心しろ、我はここの学生だ。少々長寿な蜥蜴でな…まあ、人のようになってからの年齢は貴様らと変わらん。(それどころか、堂々とした態度で立ち向かった。)」「なに、卑しいことはないぞ?見てみろ、我は爬虫類だ…(大きく腕を広げる。)と、見えないのであったか。(そしてしゃがめば。君にも、その容貌が露になることだろう。それは1つ目の蜥蜴、王冠を被った蜥蜴。)そう、だから、地下室が最適なのだよ…(その1つ目が、君の眉間をぎょろりと覗いた。)それと挨拶ついでだが貴様。(そしてそのまま間髪いれず、彼は君の肩に指を指す。)『肩に蜥蜴が這っているぞ。』(笑顔を深めたまま、君は突然肩に別の生物の気配を感じるだろう。)」 (6/11 19:59:13)
芦宮 心良>
「えぇーっと・・・トカゲ・・・?(脳内に、明らかに人外であること、対話可能な者ではあること、トカゲである(?)こと、妙に大人びてること、見た目メッチャコワイこと等々、妙な情報が多々流れ込み、間の抜けた声で返事をした。まぁ、話が出来るのなら蹴り回す必要もないだろうと、警戒を解くが)___そうなのか?(無表情で自分の肩に手を掛け、ペタペタと這い回る生物を掴んだ。そのまま、そっとベンチの下へ離すが、内心穏やかでは無い。表情は変わらなかったが、どことなくこわばったような声でこう続ける。)えっと・・・キみは・・・ってか君も、ヒーローって、ことで合ってる?」>トカゲ (6/11 20:15:47)
トカゲ>
「クカカカカッ。(また高らかに笑う。間抜けた声が面白かったのか、蜥蜴への対応が面白かったのか。答えはどちらもである。)うまく行かなかったな、親友…(彼の体を、君の肩に乗っていたようにその蜥蜴が登り立ち、また語り掛けた。言葉にならない声は、君に隠した命令であったのだ。)やはりここの生徒は肝が据わっているな。思った通りにはなかなか驚かぬものだ…(蜥蜴ゆえに、彼は常に笑顔に見える。えも言えぬ表情だ。だが事実そうなのだろう。笑い声が、それを示しているようだ。)いかにも、我は貴様と同じヒーローである。とはいえ、今は外見もあって都市伝説扱いだがな。(しゃがんだ脚を伸ばし、腰を曲げた状態で、かつん。と、王笏の頭を両手で持ち地面につく。王の威厳を示すように、誇らしげに。)我が名はReptilian Replicant:The King。爬虫人、王なるもの。カミサマとして名付けられたものだ。荘厳な名だが…我を呼ぶなら『トカゲ』とそう言えばよい。(自己紹介をしつつ、ゆらりと、見つめる瞳を君に近づける。)一応、ここの1年生として就学させてもらっているぞ。(細められるのは、きっと微笑みのようなものなのだろう。紹介が終わればそっと瞳は引かれた。)」 (6/11 20:42:49)
芦宮 心良>
「(爬虫人、"ディスコード知識"の片隅で見たことのある気がする。存在はしているが事例が少なすぎて都市伝説化してる生物。実際、なるほど”爬虫類”であり”ヒト”であるというのはこういう事かと、少し納得していて。)___分かりやすい名前で助かります。僕は芦宮 心良。同じく、ヒーローやってます。(あえて、ヒーロー名を伏せたのには理由が有るが、君には関係のない話だ。さて、ずっと立ちっぱなしと言うのもなんだろう。)・・・あの、すいません。そこの自販機使っていいですか?(ずっと汗を流していたからか、そろそろ喉が限界だ。ポッケのスマホに手を掛けつつ、お目当ての商品が有る自販機を指さしていて)」 (6/11 20:55:34)
トカゲ>
「おっとすまない。迂闊であった。(突いた笏を右手に持ち変えて、また顔を見えぬほどまで持ち上げる。君の要望に答えると共に、いつまでもこの体勢でいると、さすがに足も腰ももたないものだ。)アシミヤ。同業者同士仲良くやっていこうではないか…(だが肩に乗るとかげの顎をかりかりと鋭い爪先で優しくかいてやりながら、大きく一度頷いて、理解と友好の意を示す。顔が見えなくなったといえども、まあ上がるのは威圧感くらいのものか。)まあ、この学園にいるというのならば大抵察しはつくことだな。我は保護を受ける傍らでだが…(こつこつ、と地を叩いて、ここは保護を受けるにはいい学校だな。なんて、閑話休題に一言誉めて。)貴様は夢を求めてか?(彼が知能をつけ人型となったのは、半年前よりもずっと前のこと。存在の噂は以前からあったが、人助けを始めたとなるとさらに加速するものだ。)夢を追うのならば、その姿、見てみたいものであるな…(彼が人を救うのは、君のような夢追う人間を愛しているからだ。淡泊を呪っているからだ。それに気づいたのは、あの事件より少し後。君たち『生徒』に会ってからだった。)」 (6/11 21:15:16)
芦宮 心良>
「んーと・・・まぁ、そんなところです。(適当なスポドリを自販機から取り上げつつ、トカゲの質問に答えていて。確かにかつてのヒーローのようになりたいという夢はあるが、人生を掛けるほどの熱意は無いし、本来の目的はずっと別にある。そこまで教える必要もないだろう。あと、トレーニングで疲れてるのもあり、あいまいな回答で)・・・トカゲさんこそ、何か目的が有って此処へ?」 (6/11 21:37:47)
トカゲ>
「そうか、それはいい。人生何かしら目指して損はないものな。(正直好奇心は収まらないものではあるが、はぐらかすほどの理由があるならばそれはそれで人らしいものだ。)我がここに来た理由は…(たった1つの目をぎょろりと空に向ける。なんと答えればいいか、いくつかある内のどう言えばいいか、と。)そうだな。いくつかある、と言える。(再び前を向いたとき、彼は隠す必要もないかと口を開いた。)我は見ての通りカミサマであるからな。この友たちと…(トカゲ、ヤモリ、ヘビ、カナヘビ…など、多種多様の爬虫類が10匹ほど、ちろちろと彼の方へ這い出してくる。)下水道でいろいろ食いながら暮らしてきたのだが、半年前の事件から、我の噂が悪い方向に進んでしまったのだよ。(さらに彼の肩に乗っていたトカゲは、乗じて『懐中時計』を咥えて、元の位置に戻ってきていた。)とても一人では生きていけなかったのでな。ここで保護してもらうことにした。(わらわらと群がる爬虫類たちに、彼はいつの間にやら捕まえていたラットをまるでちぎった食パンをばらまくように爬虫類たちへ与える。)野生に生きていきたいものだったがな。(そして自身も、後ろ足辺りを口内に放り込んだ。)」「悪いことばかりではない。貴様のような面白い人間に出会えた、それだけでも十二分なものよ。(分厚い目蓋を細く薄める。)そう、それが2つ目の理由だ。ヒトのどれほど面白いかを知ったのだ。だからここに居続けている。(どうやら、喜ばしく笑っているようだ。ベルトと腰にできた段差や肩をとっかかりにして、君の背を蛇が登っていく。)ほら、そいつも貴様に恐怖していないぞ。(君とは仲良くやっていけそうだ。なんて、爬虫たちへの対応を見て、彼は思った。)」 (6/11 22:11:30)
芦宮 心良>
「・・・”フェローチェ”ですか。(登って来た蛇を視認し、何とその名を言い当てて。彼の"ディスコード知識"による賜物だろう、毒とかが無いというのが分かっているのでそこまで怖がるわけでもなくて。青と白のコントラストで淡い印象の蛇の頭を指で軽く撫でつつ)___ま、嫌われるよりはマシですかね。・・・"僕の"は・・・ちょっと今は見せられませんけど、その時が来たら仲良くしてやってください。(ペットボトルを半分ほどまで飲み干せば、自分のディスコードを___いや、見せないでおこう。こういうのは焦らすからこそインパクトが生まれるという物。それに、僕に【意味】をもたらすきっかけになるかもしれない。しばらくトカゲのディスコードとじゃれていたが)___やべ。そろそろ僕は帰ります。では。(スルスルとフェローチェはトカゲの体へと戻っていき、時計をちらりと見れば少し驚いて。訓練室に残していた荷物を小走りに取りに戻り、階段前へと戻ってくれば、君に別れを告げるだろう)」 (6/11 22:23:27)