ザ・ビーズニーズ>
「にしても…っ!今日は一段と多いね…っ!?」(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅!)(凝結、打撃、消滅!)「僕の方は容量消費なしで対処できるけど、夜空くん、そっちは無事っ!?」(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)「 だ ぁ ぁ ぁ あ あ っ っ ! ! 埒 が 明 か な い ッ ッ ! ! 」(もはや作業とも呼べる単調な作業は作業と呼べない程に激高していた。びゅんと空を掴みそれを投げる様にして虚無を投げつけ、その軌道上がレイジーサンデーモーニングによって凝結していく、凝結の軌道上に居る樹木たちが凍り付き柔軟性を失ったところに躰道の跳躍、回転、展開、それぞれアクロバットな蹴り技で打撃を与えて粉砕していく。元より躰道には1対8人程度の演武があるだけに多勢に無勢は特に問題ないがそれが無尽蔵に湧いて出てくるとなると流石に息が切れる。深夜の商店街で無数の樹木と触手たちを相手にするのは全く骨が折れる。何より光が吸収できないのは彼女の能力的にあまりにも厄介だ。昼の間に吸収しておいた光を地面に付与して君の視界を安定させるがそれだけでも容量は1つ使っている事になる。) (5/28 00:20:08)
明星 夜空>
「.......こっちに向ける目があるんなら手動かしてくれ。 “根っこ” をどうにかしねぇとこのままじゃあ朝になる。」(一発、二発、間髪いれずに三発目。幹を再生する暇も与えず、手足を切り落したまま、彼に合わせて瓦礫たちの連撃が舞う。廃材生まれの騎士達と言えど、木を切り倒すのにはむいちゃいない。さび付いた柱材達は着実にその枝を、手足を、幹を相手の身体そのものを。化け物達の戦闘で確かに手数を削っていた。)『 だ ぁ ぁ ぁ あ あ っ っ ! ! 埒 が 明 か な い ッ ッ ! ! 』「脳金で殴るしか脳はねぇのかビーズニーズさんよぉ....」(_______されど、消耗しているのはこちらも同じこと。幹との鈍い衝突音は金属を徐々に湾曲させる。体力も根気も、集中力とて底はある物、このままの根競べじゃあ罹患者が勝手に離れてくれるのを待つしか手はない。...最もその罹患者サマがどこの誰か...なんて、この状況じゃ探す余地もないのだけど。うすぼんやりと照らす街頭の光を頼りに襲い来る木々を、蠢く木々を見つけ出しては連撃を叩き込む。そして木々以外の音へ耳をすまし、木々の動向に目を凝らして罹患者を探し出す。こんな夜更けに出歩く奴なんてたかが知れているだろうが.....さっさと見つけ出さなければそいつも彼らもくたばって終わりだ。) (5/28 01:32:54)
日満寺 虹架>
(彼らが居るのは訓練所、今日も今日とて彼女は直向きに努力を続けているわけだが、偶然居合わせた君の動きを見てお手合わせ願おうと思ったのだ。やけに頭の回りそうな君の事だ、きっと面白い戦い方を見せてくれるだろうと踏んだのだ。いつもの武装を装着しながら彼女は準備体操をし始める。)「ちゃんとプロテクタは付けた?ルールはとりあえず、相手の身体の中心に一撃与えたら1本ね。」(ぐいぐいと側腹部を伸ばす様に身体を傾けながら、んん、なんて声を漏らしてガントレットの電源を入れ始める。手のひらにあるコアが太陽色に輝き始めてブォォォ…と小さな起動音が鳴り始める。)「じゃあ、よろしくお願いしますっ!」(そして深くお辞儀をしてから右半身を前に出して躰道の構えを取る。)>夜空 (6/4 22:34:38)
明星 夜空>
(授業終わりの放課後。沈もうとする夕日は雲に薄く隠されて、赤く照らされた雲だけが太陽を知っているような、そんな時間。外からは地下にも響く運動部の掛け声と自分と同じように訓練をしているのであろう鈍い音。ガコンと自販機が音を響かせてから一声、一方的に見知った顔の奴から声を掛けられた。任務でたびたび活躍中のヒーロー、“ ザ・ビーズニーズ ”。...まさかそのヒーローサマから手合わせを誘われるとは)『じゃあ、よろしくお願いしますっ!』「...........俺大した武道なんて習ってねぇけど」(自分より小柄な女子とて油断できはしない。構えだけでも対人戦に手慣れているのは一目瞭然で、下手をすれば怪我をするのはこっちの方だと見てわかる。服に隠れるようにあらかじめ着ているプロテクタで足りるかどうか、持久戦ならまだマシだが...力比べとなればどうかわからない。ただ一人で続けているよりは対人戦の方が実践に近い分、きっと得られる経験も多いだろう。薄くそんな期待をしながら貴方を見据える。一挙手一投足、相手を退け的を狙い続けた手は黒いグローブを握りしめ)「まぁ、よろしく。」(相手を捉え追いつかんとした脚は________________“ お互い手加減は無しで ” 、とでも言わんばかりの勢いをそのままに、駆けた身体を捻らせ、貴方の頭目がけての蹴りで襲い掛かる。) (6/4 23:45:32)
日満寺 虹架>
「それはちょっと______悪手じゃないかなッ!」(まさか肉弾戦で君が挑んでくるとは思わなかった為、多少驚きはするものの、ガスマスクを急いで付けてバインダーを装着し、避けるのではなく寧ろ君との距離を縮める様に摺り足でスッと前へスウェイし、君が捻った身体の方向を見て自分へと飛んでくる足に合わせてまるで一拍早く叩き落とされたかのようにストンと頭を下げる。それは一般的に見れば倒れてしまった様にすら見えるのだろう。そうとも、倒れている。躰道の真髄は腰を視点として体重を足へと乗せる動き。一瞬にして視界外下方へと彼女の身体は落ち、地面に顔が着くほどに倒れ込んだ身体は腰の高さが維持されたままであり、支点力点作用点の梃子の原理でグンと脚が上がりそのまま掛けてきた君の背面へと体重の乗った鋭い蹴りが当たるはずだ。顔面への蹴りという事は今のその状態で体重移動による回避は難しい筈だ。そもそも、この技はその為に編み出された技なのだから。躰道の花形、_______【 卍 蹴 り 】__)戦闘ライセンス:躰道*7、耐寒レックスブーツ、使用。 (6/5 00:07:13)
明星 夜空>
『それはちょっと______悪手じゃないかなッ!』「__________ッッッッ!!!!」(洩れるのは声にならない呻きと鞭のようにしなる足技がパチリと嵌った衝撃音。サイズに元からゆとりのあるスポーツウェアは、その勢いで空気を破裂させたような音を響かせる。正真正銘、本気の一撃を喰らった背中の痛みを気にする暇も余裕もありはしない。たった半年の、たった数か月鍛えただけの技術で、何処まで追いつけるかもわからない。空を切る脚は衝撃で軸がぶれ視線は大きく揺れ動く。元から大きく反らした身体につられるように、軸足はつま先を残して浮いていた。姿勢を崩した蹴りは軌道をずらして床につく。鈍痛が響く背中を堪え目線は貴方の姿を捉えたままに、その視線は強く “次の一手” を。)(ただやられて終わりがゲームなわけがない、模擬戦で終わっちゃ意味がない。___________これで終わりだと思うなよ。元よりたかが一発で終わらせるつもりはない攻撃だ。助走には十分なほど踏み込めた。地を付いた脚を軸に、瞬発的な動きで繰り出すのは刺すかのような後ろ蹴り。一撃目で浮いた軸足は連撃へ。視線を切らすのは方向転換の一瞬に、空ぶった蹴りとその痛みも勢いも合わせて的確に捉え続けていた貴方の胴へと一撃を。)戦闘ライセンス:近接戦闘、脚力、方向転換にバスケット使用 (6/5 01:36:31)
ザ・ビーズニーズ>
「______ッッ」(確かに芯を捉えたその卍蹴りは君の背中に命中したはずだったが、着地と同時に君が繰り出した後ろ蹴りと更にその勢いを活かした軸足を浮かせた2連撃の蹴りは目を見張るものが在った。……しかし、この二人はあまりにも相性が悪い。もとより肉弾戦が得意な彼女と君の差は広かっただろう。それを覆すのが技で在ったはずなのだが、それすらも君と彼女は相性が悪い。何故なら彼女が習得した躰道という武道は足技を中心とした武道であり、躰道の躱し様が無いと思えるような技に対してまさに同じ躰道の返し技が存在する。つまり、君の様な蹴り技を中心とした戦闘スタイルの人間にとって同じ蹴り技を得意としその蹴り技に対してどう返すのが正解かを叩き込まれた躰道を学んだ彼女は天敵と呼ぶに相応しい人間なのだろう。君の背中に蹴りを放った彼女は倒した状態のその勢いのまま地面に手を着いた反動と、君の身体に脚を命中させた反動ですぐに元の構えへと戻る事が出来るだろう、それから____)「ひとつの技術に頼り過ぎるのはあんまり得策じゃないよッ!もっと対処されにくい様にブラフとトリックを織り交ぜてっ!」 (そんな助言を吐きながらも君の蹴りをのけぞる様に避けてはそのまま後ろに倒れ込みそうな態勢のまま身体を半回転させて地面に手を着くように倒れ込み、またその上体を力点とし、腰を支点とし、足を作用点として、後ろ蹴りを君の腰目掛けて打つだろう。躰道の真髄とは基本的に相手から目を離さない事である。後ろを向こうが逆さ向きの視界でも自分の足先を見下ろす様に君の身体を視界にとらえている。回避行動が出来るとは努々思わない事だ、まるで馬の後ろ蹴りの如き威力で放たれるその技の名は反り返る態勢に由来して__【 海 老 蹴 り 】 と、呼ばれている。) (6/9 22:56:39)
明星 夜空>
「...ッックッソ、ご教授どうもビーズニーズ!!!」(_____相性が悪い?技術が足りない?もともとの経験値が違いすぎる?そんな事は百も承知だ、生産性もない数だけが立派な練習に何の価値が在る。経験値のない雑魚だけを倒してレベルアップする時間が彼の時間の何処にある。自分の立つ現場が必ずしも有利な場であるものか、いっそ初見殺しも甚だしい現状でしかない。それほどまでに彼には何もかも足りていない。.........彼を彼に、“ ヒーロー ”たら占めるにはあまりにもピースが足りないのだ。付け焼刃な知識や技術が役に立つほど現場は甘くない。中途半端に伸ばした手で誰かを掴めるような力は彼にはない。相性不利な戦いなんて願ったり叶ったり、此処で学ばぬ愚者がいるものか。)(胴体の降下による反発的な動きから繰り出される蹴りは彼の重心へと確実に、瞬発性の高い動きは目を離せばきっと何をされたかもわからないような代物だろう。重心は大きく揺らぎ脳内麻薬が緩和させた鈍い痛みがよろめいた中で響く。バランス感覚を取り戻さなければこれ以上の反撃なんて叶いもしない。どうにかよろめいた身体は視線を切らさぬまま立ち直る。出だしとしては絶不調。それでもまだ、まだ、こんなんじゃ足りない。)「ありがてぇなあ “ヒーローサマ” 直々に教わるなんて。..........今のでアンタの二本目だ。まだ行けるか。」(視界の中には確実に、切り返すにも一瞬で。相手は十数名でもコート全体でもなくたった一人。貴方の動作の一挙一動、身体の軸、視点の動き、反射とも思えるような反応速度とその動きの意図までも。髪から覗く紫は濃く、深く、何処までも挑戦的に貴方を捉え続ける。)■ライセンス【バスケット】、【観察眼】...まだいけますか。>ビーズニーズ (6/10 00:33:10)
ジェントル>
「アキモリくんが言うことには、君はボクの言葉を理解してくれるらしィねえェ…(『インテリらしい青髪』を、垂れ流した男。今日の空は青く、梅雨の時期には似合わないようなからっとした日差しが降り注いできて、君のその髪に似合っていた。)やあァ、ごきげんようゥ…(そして君の声の先にあるのは、放課後の誰も使っていない、使えないはずの家庭科室だ。日こそ登っているが、ちょうど下校の時間である。君は1人で、集団から逃れるように歩みを進めているのだろう。)ボクはジェントル。(そして窓から顔を覗かせているのは、君の見知らぬ男だろう。名も顔もだ。ダイヤモンズ・インテンスにより円形に鎖となり、穴を空けられた四角い窓はレトロな丸窓のような姿になって、君の知らない誰かの身を、遮らず乗り出させる。)君が『ブルーカイト』…で、いいのかなあァ?ボクはアキモリくんの知り合いで、キースの…ともだち。ィ、かもしれない。君のことはアキモリくんから聞いてねえェ…(そしてわっしと、君の腕を掴んだ。シャツの袖から『鎖』も生まれ、君を引き留めるには、十分だろう。)」「君に興味を持っているんだァ。(彼は一途を愛している。)彼の大事な『仲間』みたいだから、ねえェ。(君たちを結びつけたいだとか、仲直りさせたいだとか、そういうものではない。彼は仲間を知りたがった。友というものは学ぶことができたが、しかしやはり探し続けるのであろう。問い続けるのであろう。聞かぬは一生の恥だとまで言うのだから。)それと今は、君ともトモダチになりたくってねえェ。ちょうど料理していてねえェ、今肉炒めができるころさあァ。おやつ…じゃあァないけど、小腹にいいと思うんだあァ…(そう。彼はどこか少しだけ、おかしいのだ。)食べていかないィ?(友人と呼んでくれる、呼べる人がようやくできたから。彼は次は自らでと、君に挑戦していった。)」 (6/26 12:48:51)
明星 夜空>
(放課後でもじわじわと身を焦がす日差しは、訓練室へと向おうとする彼にも降り注ぐ。髪が痛むから、なんて言っていた彼女のようにわざわざ日陰を歩くわけでも無く、時間がたったことをゆっくりと、ただ着実に示す髪を揺らしている。)「..................誰お前、やってること不審者と何ら変わんねぇぞお前。」(...否、揺らして “ いた ”。向かうつま先は掴まれた腕と巻きついた鎖によって歩みを止め、無理やりでもその主へと意識を持っていかれる。顔から覗かせるのは痛々しい火傷痕と口角だけ、何を捉え何に興味を向けるかという目線は隠したまま。貴方の真の目的は何か、なんて推測立てることもできない。)「...アキモリアキモリうっるせぇな、俺はアイツの仲間でも、ましてや “ ブルーカイト ” でもない。」(ヒーロー名、未定、あるいは空白。彼には “ ヒーローとして名乗る名前 ”など無い。 見ず知らずの場所で言いふらされていた情報など信用されてもこっちが困るだけだ、それが“ ウソ ”か“ ホント ”かなんて聞いた奴は分かりようもないのだから。彼からしてみれば、話す理由としては嫌というほどに不十分だ。) 「...要らない、人の作った料理は苦手なんだ、それに軽食ならもう済ませてある。お前が話しかける理由ももう無いだろ。...それともお前は、トモダチになりたい奴の腕を鎖で縛った上に苦手な物を無理やり食わせるのか?」(話したことも無い奴の腕を掴んで縛り上げて、その上他人の内情に上がりこんで来る奴なら、より一層。特徴的な姿とその鎖、すっかり人数の減った生徒の中から絞り込むのなんて簡単で、)「俺はそもそもそんな奴とはお断りだけどな。...アイツに何言われたか知らねえけど...自分勝手に逃げようとしてた “ ヒーローサマ ”には関係ないんじゃないか?」(通信機越しにでも、報告書越しにでもその姿も声も行動も、“ ヒーロー達 ”を見ている彼からしたらすぐに君の事も分かってしまう。君の選んだ策は地雷も地雷だ、おめでとう。そもそも君が “ 彼 ” の名前をだした時点で結果は変わらなかった。......捕縛できたからといって安心しないことだ。鎖の連なる先は君の元、力を込めて腕を引き弛んだ鎖を鷲頭噛めて仕舞えば...それが強固で在ればあるほど簡単に、操縦席なんて乗っ取れてしまう。...ハイジャックは時間の問題だ。)「さっさとコレ解けよ、料理中によそ見か?....... “ キーホルダー ”にしちゃ重すぎるぜ、お前の腕。」(そして、彼の足元から生み出されるのは一体のポーン。タイルを破り大穴を残し、唯の床材のコンクリートはそれこそリビングデットの如く人の形を形作る。下す命令は______警告。剣先は君の身体に向けて、すぐにでも切りかかれるような臨戦態勢を保ったままに。...先に手を出したのはそっちの方だ、こっちだって使える物は使っておかないと割に合わないだろう?) (6/26 14:45:05)
ジェントル>
「…これは、『紳士的』じゃないんだねえェ。(ほどけと言われればすぐ横暴に答えよう。罵倒を受けては紳士には程遠い。)ごめんなさい。ごめんなさい。(触腕のように伸ばされた数本の鎖が、布からできた故か光を照り返さず頭を抱える彼の手元へとゆっくり戻っていく。)それにしたって…(眼孔は開いたりにやけていたりと変幻自在だが、口角だけは寸分違わず笑顔のままである。そして2本1対の、腰ポケットから飛び出し彼の手元にまた鎖が渡った。それは他より極端に短く、それぞれ手のひらほどの大きさだ。)そゥ、そゥかあァ…それは悲しいことだねえェ。(鎖は個体を変化させたものであり、彼のディスコードそのものですらある。元の姿に戻り、成すのは『折り畳みナイフ』であった。折り畳まれた状態ではあるが、それが何であるかは聡い君ならば分かるだろう。そして彼もこう見えて、鈍くはない。痛いのは嫌いだ。君が何を嫌がっているのかも、理解はしている。)ボクは彼に、君に手を出すなとそう言われているんだよゥ…(『彼は君を大切に思っている』。君がそれを分かっているのかいないのかを悟ることまではできない。その先で、君が自分を傷つけるかもしれない。しかし。)」「紳士として見逃せない。」「(それを乗り越えて、君に伝える『根性』と『紳士』は、ママを救ってくれた英雄から、母を救う希望をくれた英雄から、貰ったものだ。)料理のことは心配しなくてもいィさあァ…ボクは器用な方だからねえェ。(家庭科室の机から生まれた鎖が、今できあがった野菜炒めを盛り付ける。その器用さは、あの優しいママから貰ったものだ。)今は君の方が『火事を起こしそうだ』。(友達というものは。)ボクは友達が1人だけできた。つい最近、ねえェ…(つい最近、『キース』。君たちの、『きぃちゃん』から貰ったものだ。)だから…友情を捨てることが、分からないんだあァ…(濁りのない目は何よりも純粋に濁り、君を見る。捨てられたことは幾度とあれど、捨てたことなどないのだから。君を見る目は、疑念と悲しみを孕んでいる。)教えてほしいねえェ。知りたいねえェ…(捨てられた方が何を思うのかを彼はよく知っていて、捨てる側が何を思うのかを、よく知らないから。)…彼が君を心配しているのを、『余計なお世話だ』と言うならあァ…ボクは彼との約束を違えて、君に彼の言葉を教えるよ。場所を変えて。(捨てられた拳を振るわんとしている。)」「ボクはアキモリくんが恐れた、君の驚異となろう。(野菜炒めが冷めてしまうが、火事になるよりはきっとマシだから。)」 (6/26 19:24:21)
明星 夜空>
「初対面の他人に “ その ” 対応されてご丁寧にエスコートする方かイカれてんだろ。頭ん中綿で出来てんじゃねえかそいつ。」「保護者面かよあの赤イガ栗...」「...紳士?お前が?冗談もいい加減にしてくれよ、まともな挨拶の仕方も知らねえ奴が紳士な訳ねえだろ。顔隠してたって感情的なの分かるぜ、今のお前。」(彼から見れば貴方は外面だけが取り繕われたハリボテでしかない、冷静に事も流せもしないのか。)「...あぁそうか、だから鎖で縛りつけでもしないと他人と話せもしないんだな。呑気に炒め物してる暇あったら『友達の作り方』でも調べてこいよ。それか本物の『紳士』ってやつでも、図書館なら反対側だぜ?......尤も、そんなに友人が欲しいなら他を当たってくれ、俺はお前ほど暇じゃないんだ。」(誰がマッチに火を付けた?誰が枯草に火を投げた?誰のせいで、なんて言葉は押し込めて、君の勇気を、探求心を、挑戦を踏みにじるように “ 不条理 ” を。執着相手なら他を当たってくれ。...それこそ割り切れもしないお人よしにでも。…勝手に憐れまれても困るだけだ、片方だけの言葉を信じて正義を振りかざしている方がずっと惨めで愚かなんだから。)「...捨てる?俺が友達だった奴に裏切られたの間違いだろ。アイツは変わらず仲間だ何だって騒いでるみたいだがアイツは自分勝手に動いて自分だけ生き残ったんだぞ。....変わらずに仲良しこよしの “ ヒーローごっこ ” してる方が不思議な位だよ。」(理由も無しに切り捨てるほど彼も酷じゃない。それ相応の理由と理屈と経緯を以て、不干渉という一番平和な策をとってやっているだけだ。好奇心は猫どころか友人まで殺しかねない。ただ暴れたいのなら丁度いい駒でも貸してやる。ただ君に、君達に割いてやる時間なんて彼には無いんだとでもいうように、解けた鎖を軽く振り払うようにしてからつま先はまた反対へ。それでも向かわせないというなら、君がまた執着の鎖を伸ばすのならそれを阻むかのように駒は君の正面へ。君に阻まれたこの数分ですら無駄でしかない、そう思って切り捨てられるほどに彼は、自分自身を追い込んでいる。)「......本当に、恰好ぶりたいだけの奴の何処が紳士 - ヒーロー - だよ。」 (6/26 20:26:41)
ジェントル>
「(ナイフが開く。)…決めたよ。(彼の『紳士と母』ではない、2つ目の願いを決めた。『1人で生きていけることと友達であること』。少しだけ、鎖から手を離して見るのもなんて。)ボクがおかしいのは知っている。(彼は多くの二面性を持つ。その一つに、感情的である内面と無関心である外面があった。人を恐れるがゆえの無関心であり、人であるがゆえの感情的だ。だから、『おかしく』も、『紳士』である。)それでもボクは、君を友達にしたい。(ただ1つ、彼は化け物などではないことが確かな一面であり、それが強く育った使命感の靭性と強く縛る使命感の劈開性を結びつけるものであった。ひびの入った背中を晒したりさえしなければ、彼は割れない。)彼らが君を裏切ったと、本気でそう思っているなら…(根性だ。根性と、そして初めての友達である『キース・ハリソン』の、君を思う『ミスター・アキモリ』の、背中越しに君を。)ボクは。ボクたちは君の前にもう一度現れよォう…(背中越しに見る。つまり何も知らないからこそ、君たちを結びつけたくて。)」 「(だが彼には、そうなるに1つだけ足りないものがあった。『仲間というものへの興味』、『後ろから覗き込む根性』、『正義への問い』が彼を君へと導いたが、しかしその先を歩もうとするものが足りなかった。)おかしくてもボクは人と友達になってもいいって、知れたから。(友愛。人に興味を持たないのは恐れからだ。誰かと友達になることなんて許されない。そうして、孤独であらねばならないのだとそう信じていたけれど。難しく考えなくてもいいというのはきっと、『友達になること』。)それと…(彼の心を大いに躍進させたのは、友達になることを簡単に考えられるようになったことで。簡単に考えすぎているかもしれないけれど、彼には、そして君にも、きっとそれくらいがちょうどいいはずだ。)君はどこかボクに似ているからねえェ。(ナイフを閉じた。きっと君を追うことももうないだろう。)さあ。(だが一言だけ、君に釘付ける言葉がある。)ヴィランだとかヒーローだとか関係のない、ボクはいつだって君の驚異さァ…(それは君に、手を差しのべる宣告だった。)」 (6/26 22:12:20)
明星 夜空>
(振り払っても尚、語り掛けてくる君はやかましいスピーカーのようにしか思えない。コッチの事情を知りもしない癖に引きさがりもしない、厄介な勧誘の方が楽に切り捨てられる分どんなに楽だろうか。)「チッ...........まぁッッたくお似合いだなぁ “ エ ゴ イ ス ト 共 ” ッ ッ ! ! ! ! ! ! ! ! 」(張りつめていた糸はもう限界だと言って繊維を散らしちぎれる様に、さっさと事を済ませようとしていた意識とは裏腹に声を荒げる。)「勝手にトモダチにしたい、だか仲間だとか思い込んで幸せな野郎だよお前等、そのお気楽さを分けてほしいくらいだ。お前とめでたく友達になった奴も相当の代わりモンなんだろうなぁ!?あぁ、そうだ教えといてやるよ、友達ってやつは “ お前と同じような奴 ” って思われるんだぜ?! “ 類は友を呼ぶ ” ってほんとよく言えてるよ。」(彼は、彼のやり方で証明しないといけない。抱えきれもしない物にまで手を伸ばすなら、いっその事......最初からその存在に気が付かない方がそいつの為だ、と。無理に手を伸ばしても結局は救えなければ相手も自分も傷つくだけだ、と。自分の身を滅ぼしてでも顔も知らない他人の感情を抱えた馬鹿に向かって、それじゃあ駄目なんだ、と。理想は捨てろ、夢はもう見るな。それで救えたらこの世に自殺者なんてとっくの等に消えている。警告で全て事が済んでいたら、刑務所に人は溢れかえっちゃいないんだ。彼を彼と、彼を “ ヒーロー ” たらしめるにはまだ足りない。“ こ ん な ” 力じゃ、“ こ れ っ ぽ っ ち ” の力じゃ他人の命は守れないんだ。だから、だからもう)「...邪魔しないでくれ、俺はアンタの面倒役じゃないんだ。」( 彼には時間も力も、何もかも足りない。他人に割けるような時間なんてあるはずも無い。半年前よりも伸びた髪と、部屋に置きっぱなしのキーホルダーに降り積もった埃達が、ただ過ぎ去ってしまった時間を何より証明していた。) (6/26 23:01:06)
明星 夜空>
(引いては押してをただ繰り返す波と、その上に音も立てずに降り注ぐ小さな猛毒達。胞子の雨は量を増すように、その被害は刻一刻と人々の身体を蝕んでいる。)「.......................................」(夕暮れ、最後とでも言わんばかりの太陽が西から覗く海岸線にて。)「....なんでアイツら、死んでまでここに来てんだろ。」(つぶやくのは...小さな疑問符を一つだけ。〇月◇日、海への異常気象の影響の確認を兼ねた、今だ調査の進んでいないSEA_5335_JPNの生態調査。...この付近の海岸線に時々打ちあがってはいる物の、その全てがとっくの等にこと切れて仕舞っているらしい。生きたまま、なら水族館の客寄せパンダにでもなっていたであろうが...後は朽ちて啄まれるだけの物を飾ったって、集まるのは蝿かカラスかはたまた猫かの三択だろう。それほど手間も人数もかかるような物では無いだろうから、と頼まれていたのはいいものの、組まされたのはほぼほぼ面識の無い女子生徒。知っているのは任務の報告書の中でのみ。めっきり減った生徒の中、他の生徒達はある程度結束が高まるなり、ほぼほぼの生徒と顔見知りになっているのであろうが...ただ授業と自習と、それから放課後の訓練との反復しかしていない、自ら蚊帳の外へと出ていった彼には関係ない事柄だった。)(現地まで付いたは良いものの、話しておくべき伝達事項は特になく、わざわざ話しかける理由も見当たらない。貴方と彼との間にあるのは観測器具とレポート用紙の挟まれたバインダーと筆記用具。それからただ業務的なだけの会話....ないしは彼から勝手に投げ込まれた情報達。どう返すも貴方の自由、どんな話題が投げられたかはわからないが、耳が拾い上げるかの境目ほどの、小さな小さなぼやきのようなひとりごとを溢す程度には沈黙が続いていて、こぼれ出た物だとしてもきっと、聞こえやしないだろうと気に病むこともない些細で小さなことだった。) (6/30 21:59:53)
蕪木 千歳>
( 明星夜空くん、明けた夜空の星の男の子。背が高くて、生徒数が減っちゃった今は同じクラスで、目付きの鋭い、ちょっとだけ怖い子。多分大した接点はない、誰だってそうだけど、あまり知らない子。任務に行くために顔合わせをしてから、この海岸線に着くまで、その認識が変わるようなことはなかった。強いていうなら、多分そんな子の憶測が、やっぱりそうだったの確信に変わっただけで。『 …………な、なんでだろう、ね。』一定間隔の波の音。広い広い青い海。日が落ちていって、先の方は濃いオレンジ色をした海。潮風はしょっぱい香りがして、それを浴びた髪は心なしか軋む気がした。…会話は、これだけ。久しぶりに見る海にお互いテンションを上げるわけでもなく、議論に興じる訳でもなく。かといって、ずぅっと会話がない訳でもない。時折ぽつりと呟かれるものに反応することが会話かどうかは、判断材料として怪しいとして。『 …過去の調査記録には、星空を見るためだって、あるけど……、…深海から星空のことって、分かるの、かな、 』バインダーのページをぱらぱらと捲った。識別番号 SEA_5335_JPN、通称 流偶。届かないものに焦がれ、地上に上がって亡くなる姿はさながら人魚姫のようだった。流石に、そんなロマンチストのようなことは言えはしない。けれど、感想として抱く分には、バチが当たることはないだろう。まだ夜は来ず、流偶は陸には上がってこない。計測器が示すイーコール濃度も、雪の影響で通常時より高くはあるがこれといった変化もない。実物を見たわけでもなし、語れることはそう多くはない。だから、会話擬きはこの程度しか発展しない。波の音の方が、よっぽど賑やかだった。) (6/30 22:30:51)
明星 夜空>
『 …………な、なんでだろう、ね。』「.......................」『 …過去の調査記録には、星空を見るためだって、あるけど……、…深海から星空のことって、分かるの、かな、 』「............................さぁ、俺は海の藻屑になった事なんて無いから、何とも。」(目線と表情と、それから何もしていない時の手の動き。パッと思いつくようなこれらの動作でその人物が何を考えているか、何を感じたか、どこに注目しているか...なんて簡単に分かってしまう物だが...)「..................耳いいんだな、どうせ波でかき消されてるもんだと思ってた。」(そもそも見ていなければそんなことはわかりもしない。何時何処からボールが来ても良いように、なんて考えはコートの上でも、ましてや人の命が懸かった緊急性のある任務でもない今は、十分に見て取れる範囲の海水面にしか目は向いていなかった。波の音と同じくらいか、それより少し遅いくらい。言葉をつぶやき返している内にはもう、次の波が来て追い越されてしまうくらいの時間と波の音。)「...海の中からのことなんて、それこそ “ 流遇ご本人 ” にでも聞いてみねえとわかんねえだろうな。」(深海を写した写真でも、それは写真越しの、それも人間から見た砂の色。底からの景色を眺めた人間が居たとしても、何色で表わしたってその人から見た空の色。光の届かない深海でどう生きているのか、なんて生態は、イーコールに晒されている今でも未開拓な物が多くて、此処からではただ濃く示された海の中と同じように、手の届かない不可思議なままだ。深海魚はどのような生態なのか、ましてや “ 彼ら ” からどう見えるか、なんてものは彼ら自身にきいて見なければわからないのだろう。何を見て何を感じて、何に惹かれたのか。海底をこっそり抜け出して海面へと向かった人魚姫が数十人でも居れば、目が足りないほどの満点の星空に恋をするでも、その身にあたる海風に恋をするでも、海から逃げだして仕舞おうとするアブノーマルだって生まれるだろう。わかることなんて少ないから、ただ、漠然とした掠りもしないであろう仮説を立てるしか解明の糸口となるような物は今だ現れない。) (貴方から返ってくると思っていなかった返答に内心驚きはしたものの、ボールが山なりになる訳でも無く、彼はちらりと目を向けるだけでただ、緩く地面を転がされるような、波にかき消されても、流されて仕舞っても可笑しくないようなキャッチボールを。)「お前....カブラギは何で、アイツらがわざわざ此処まで来てたんだと思う?」(夕陽もそろそろ沈み切るころ、流偶が現れるまでもうすぐだろうか。判断材料に欠けた想像だらけの考察を。数打てば当たる、なんてことわざをなぞるわけじゃないけれど、貴方からの視点が気になったんだ。) (7/1 00:09:35)
蕪木 千歳>
え、あ、ごめん……っ? ( ごめん、なのかな。ごめんなのかもしれない。特に悪いことをしたわけでは…多分、ないけれど。聞かれないと思っていた独り言。それを予想外に聞かれていたというのは、結構な羞恥心を煽っていそうで。けれど、謝る為に慌てて一瞬ちらりと見た貴方の顔は一切此方を向いておらず、恥ずかしそうな痕跡もなかった。なんだ、と、安堵とも落胆とも分からないまま空気が抜けて、焦りで強張っていた肩が落ちる。……特にごめんでも、なかったのかもしれない。『 まあ……それは確かに、……イーコールが溶けた海の調査、かぁ…………。 』聞いてみると言われてぱっと浮かぶのは、信託の聲、カミサマの言葉が分かる人達の事だった。とはいっても、海中のそれは何れ程届くものなのだろう。流石に、水着1枚でイーコールの溶けた海に飛び込むというのはあまりにも危険で、ディスコードがあるとはいっても無謀が過ぎる。さりとて、潜水艦のようなものがあったとしても、それ越しに聲は聞こえるものか。イーコールの溶けた海の中に入るのだから、その潜水艦がカミサマ化する可能性だってある。現状、地上では雪のようなイーコールが降り続けていて。思い起こせる記憶がその頃ばかりになると、そうでなくとも、長い日が経つと人間まるでそれが当たり前のことのように感じてしまう。けれど実際はそうではない。当たり前のように暮らしの中にいるイーコールは当たり前ではなかったし、それが満ちた海中というのは、当たり前に危険なんだ。危険なことをする立場であるヒーローからすれば、それは関係のないことかも知れないけれど。学生である身分からすれば、それ相応に怖くあった。ずっと響く波の音。実のところそれだって、人によっては、自分達と同じ人間の聲に聞こえるのだろうか。波にかき消されることのないその聲は、どのように聞こえてくるのだろうか。『 …………え、あ、えぇっとね、待って、待ってね、考えます。 』そんな事をぼんやりと考えながら聞く波の音。少しずつ頭の中を満たすそれに、貴方の声はほんの一瞬流されて。あれ、今声掛けられた!?と、一拍流れてからはっと気が付いた。名前、覚えてたんだと一瞬の感動。バインダーをぎゅうと抱き締めて、慌てて波の音を払い除けて、思考回路を稼働させる。なんで、て、通説通りなら星空をこの目で見るためだ。けど聞きたいのは1+1=2みたいな当たり前のことじゃなくって、けどきっと多分、田んぼの田みたいなひねくれたような答えでもない。なんなら、問題式から自分で考える必要がある気がする………なんてのは、考えすぎだろうか。……なんで、わざわざ、此処に来たのか。『 ………………。…うーーーーーー………ん…………………………、んん"……、…………………ごめんなさい、分かんないです……… 』星空に恋い焦がれたことなんて1度もないし、それ以前に、死んでしまうかもしれないのに何かを追い求めたことすらなかった。死んでしまうのは怖いから。憧れを抱けるものなんてないから。軽い身体で、当たり前のように呼吸をするだけで精一杯で。暫く考えた末に結局、分からない、だ。 情けなくもへにゃりと眉の垂れ下がった顔を両手で覆って、ちょっぴりその場でしゃがみこんだ。嗚呼、情けない。人と比較して、ちょっとした劣等感。深く息を吐き出して、取り込まれる波の音。ゆるゆると掌を退かした向こうの海は、オレンジ色が随分と煮詰まって、黒っぽくなりだしていた。ずっとしゃがんでいられるほど、足腰は強くなくて、尻餅を着く前に下を向きながら立ち上がった。『 ……私は、…深海がどんなところか分かんない、けど、……ずっとそこにいた方が良いなぁって、………きっと、陸に上がろうって思わないタイプ、だから、………どうして此処まで来たのか、…分かんないや、 』 (7/1 02:06:01)
明星 夜空>
『え、あ、ごめん……っ?』「.......別に謝ることじゃないだろ、聞き流してもいいよ。」(今じゃイーコールのない場所の方がずっと珍しい。そこらへんに落ちているただの小さな流木だって、貝殻の一つだって、...それこそ海水に長時間接触する羽目になる船や潜水艦なんて物がカミサマ化したって何ら可笑しくはない。兵器の操縦席を勝手に奪われて自国をただの駒の一つに壊滅させられる、なんてことが起きればネズミに国ごとかき乱されるような古い話よりも間抜けな話だ。もしかしたらまだ見つかっていないだけの話ではあるが....ただ眠っていて貰える分にはありがたいことだ。聴覚が拾いきれない声は聞こえない、視力で捉えきれない姿は見えやしない。ヒーローは、誰かを助ける奴は、悲惨な事に何か起きてからじゃないと動けない。目に見える範囲、聞き取れる範囲、感じ取れる範囲の出来事にしか手を伸ばせない。)(...無理に視野を広げようとしても全部に手が届くなんて訳じゃなくて、無理やりでも伸ばした手の中で掴めるのは何もできなかったと言う無力感と一片でも救いを見せてしまったという罪悪感だけだ。ただ手を伸ばしただけで救われるのなら人はとっくに無き止んでいる、何もせずにヒーローを名乗れるのならマント代わりの布を付けたガキだって立派なヒーローだ。手を伸ばしたいのならそれなりに。...そんな責任も負いたくなければ、無理して救おうとする理由も、“ ヒーロー ” であれという一般市民からの重圧と肩書以外は...きっと見当たらないだろう。)(交代するように昇りかけた月でしか時間を計ろうともしないほど時間は有り余っていて、特段、貴方が急いで思考を早める必要も無いのだけど、わざわざ声を掛けるでも無く、貴方の答えを待ちながらそう思考していた。)『 ………………。…うーーーーーー………ん…………………………、んん"……、…………………ごめんなさい、分かんないです……… 』「...........正直俺も同意見、わざわざ死んでまで来るのは馬鹿なんじゃないかと思ってる。」(まぁ海に死体が帰らなけりゃ死ぬことなんてアイツらからしたら分からないんだろうけど、なんて付け足して。知りもしないことを無理やり答えさせた上に間違えを叱る教師のような言動はもとからするつもりは無かった。当てずっぽうな考察か、時間つぶしのおとぎ話でも出てくれば上々で、見た目どうりのまじめな物がきたら、...それはそれで扱いに困る、なんて失礼なことまで。貴方の考えた末の答えが『分からない』の方が、返って安心できてしまうくらいだった。へにゃりへにゃりとしぼんで行く貴方の姿が少し滑稽で、きっとかき消されているくらいに誤魔化した小さな失笑を溢してからそう返す。)『 ……私は、…深海がどんなところか分かんない、けど、……ずっとそこにいた方が良いなぁって、………きっと、陸に上がろうって思わないタイプ、だから、………どうして此処まで来たのか、…分かんないや、 』「...返って周りに何もない海の中にいた方が綺麗に見えそうだけどな。...“ 知らない ”ってのは残酷な奴だ。」(砂浜へと流れ着けば湿った鱗には砂が纏わり付きその身体を乾かせてしまう。日が昇ればその肌を焦がす日光に照らされてしまう。人にその姿を見られれば....魚達のように心を通わせる者としてではなく、人とは違うバケモノとして扱われても、物珍しさにその命を狙われたとしても、何ら可笑しくは無いだろう。気圧に耐えれたとしてもまた一つ、また一つと彼らには困難が襲うのだろう。無知とは罪だ、なんて言われる事もあるが...知りようも無い無知の罪の所在は何処へ行くのだろうか。思考は進み、時もまた進む。とうに沈んだ日差しから隠れていたように、星々は顔を覗かせる。光源の少ない海岸線は普段見る夜空より、ずっと多くの輝きを見せてくれるだろう。何時顔を覗かせても可笑しくはない頃合いだ。) (7/1 03:58:13)
蕪木 千歳>
…………そう、だねぇ…。 ( でも、やっぱり。憧れに向かって手を伸ばす彼らは、美しかったのだろうと思う。流偶の生体をよくは知らない。発見された何体かの遺体に関連性があるのかも、そもそも、そうやって死んでいくように作られた種族であるのかもしれない。けれどもし、人間と同じように群れを作って暮らす生物であるのなら、少なくとも、流偶同士のコミュニケーションがあったのなら。こうして陸に上がった流偶に対して他の個体が抱いた印象は、帰ってこないから自分も止めておこう、なんて馬鹿なやつなんだ。…そんな、呆れではなく。自分も行ってみたい、例え死んでしまうとしても。帰ってこられないとしても。…そんな、憧れではないかと思うのだ。だからこそ、見付かる流偶は、1体ではないのではないか。まるでヒーローの仕組みのようで、だから私はこんな自論、口にしたくもない。へんにゃり笑いながら柔らかに閉じた唇からは、塩の味がした。………貴方は、知ってしまったのだろうか。……嗚呼、知っちゃったんだろうな。『 …………………きれいな星空。…流偶、陸に上がってもこんなに星空まで遠かったら、……例えば、例えばだよ? 翼が生えて、ぱたぱたって飛んでったり、……する、かな、しないかな、流石にカミサマでも。 』日が沈んで、波の音は何も変わらないのに色だけが暗く染まっていく。月光に照らされた海面は、見上げた星空とよく似ていて。それは、まだ覚えている景色、山頂の星空のきらめきによく似ていた。カミサマが出現する地域、荒廃した地域は人工的な灯りがないに等しい。だから、いっそう輝く星空に目を見開いて、ちょっぴり背伸びした。ほんわり、目尻の力を緩める。濃い青色の、きれいな星空。綺麗だからと見せられたのと同じ空。ちょっぴり手を伸ばす。届かないのは当たり前。ほの暗いレンズ越しじゃ、はっきりとは見えやしないのも当たり前。こんなにきれいは星空に、人魚姫は恋をした。全部、分からない感情だ。冗談のようにはにかんで、水空両用、なんてデタラメ。言ってみてから自分でも苦笑してしまって、微かに俯いた。波音が浚って、適当に誤魔化してくれたならそれでも良かった。) (7/1 04:25:19)
ジェントル>
「…痛むなあァ…(全身の骨がきしんだ。最近は無理を通しすぎている。まともに受ければ簡単に死んでしまうような威力をロンドンレインで、そのまま相手の向きに弾き返す。それで相手にダメージを与えつつこちらへ来る威力を軽減する算段だ。)防御に使うにはあァ…無茶が過ぎたかァ…(しかしダメージを与えない程度にと調整すれば、こちらへの不可が大きい。壊れかけの体を動かすのは、狂気にも思える根性と唯一思い通りに動くダイヤモンズインテンスの鎖のみ。)おっと。やァ、待っていたよゥ…『ミスター・アケボシ』…(ことと、と、立て付けのいい引戸が開く音がする。それは君が訓練室のドアを開く音だ、明星 夜空。)ボクはあまり鍛えない。というより…エネルギーが、足りていなくてねェ…(放課後すぐ。君は包帯の男が歩み寄ってくるその様相を、扉を開いた先で目にすることを強いられるだろう。)だからなかなか、ここへ来ることなんてないんだァ…(下から覗き込むような目線で、片目のにやけ面は君を見る。)全てはキミと…キミたちと友達になるためさ、ブルー…(じゃらり。彼が歩いた場所、壁や天井の一部。鎖の音は至るところから鳴り響いた。)『ホワイト・ベスト』。」「ボクはホワイト…ボクも、知っているけれど。ホワイトは、存在はしないけれどねえェ…(君は、その名をどうでもいいと切り捨てるだろうか。呆れ果てるだろうか。)でもそれこそが、ボクが君たちに問いたい友達の形なのさァ…(あるいは、その響きを侮辱されたと怒りを覚えるだろうか。)レッド、イエロー、ブルー。それに…ピンク。(淡く儚い、夢のようなピンク色の、その形見である、響きを。)ボクはその一面を見る、『キース』と。『シンクロウ』と。…それと…『アケボシ』くんと。…『キヅル』さんと。友達である、『ホワイト』で…『望』で、いたいのさァ。(雨降る傘に、黝い液体を滴らせるシルクハット。ロンドンの雨は、その内に降っている。)君の感じたようなものは、ボクにはないさァ…でも。ボクは、キースとシンクロウを見た。…もう少し、深いところを知った。(シミにならない雨だが、今の身では骨身に沁みて、痛むものだ。)『友達の力』を…君に、示したいと思ってねェ。(痛みこそ友情。痛んでも、痛むからこそ、譲れないものがある。)」「だから決闘をしよう、アケボシくん。」「(彼の歩んできた道から、鎖はいくつも立ち上った。)全力で殴り合う。…今だけは、それが、君に向けるためのボクだ。(立ち上がる鎖はジェントルを縛り、強力に身体を守る鎧と身体の限界を跳ね上げる矛の二面へとなるだろう。)君ならここに来ると思っていた。(君を待っていた。できる策を積み込んで、君を。)『ボクたち』が負ければ…二度とキミと関わらないと約束しよう。君が負けても、何もない。ただそこに、君を納得させるだけの拳が叩きつけられているだけさ。(ナイフはどこにも、ありはしない。ホワイトベストである、『望』として戦うために。笑顔は、ただ今は君達に向けるために。)…さァ。受けるかィ?」 (8/27 21:12:44)
明星 夜空>
(人が死んだ。)(ヒーローが、希望の星が、一つ二つと消えた。)(世界は、日常は、何もなかったように回る、回る。身動き出来ない重石はどぷんとその身を底に沈めて、何も知らない人々の流れに削られる。)(結局何も変わってなんていなかった、変われてないんていなかった。何も出来やしないのに手なんて伸ばして何になる、何度も繰り返した一人二役の問いかけの矛先は他者から自身へ。)(...奮い立たせる訳でもないそれは一歩、また一歩と彼の歩みの枷と化している。)(タイルをすり減らす音が地下に響く。壊れたレコードよりも歪なその音は、慣れもしなければ不快感しか与えない騒音だろう。ほぼほぼ固定化された利用者と固定化されたルーチーン、慣れか麻痺か幸か不幸か、そのどちらだとしてもそうした習慣があったからこそ、彼は生なりのバケモノとなった今でも此処に来ている。)『おっと。やァ、待っていたよゥ…「ミスター・アケボシ」…』「.................................ストーカーとシて訴えられテモ文句言えねぇンじャねえノかオ前。」(内にまで疑惑の目を向けられるほどの余裕は今の彼には無かった。ドアを小さく歪ませる金属音が空のはずの部屋に響く。)「.........友達ごっコをスる暇がアルと思ウか?友達ゴッこもヒーローごっこモ付キ合う気なんザねぇよ。」(歪な声の中に針を孕ませて投げつける。)『レッド、イエロー、ブルー。それに…ピンク。』「.................................................」『ボクはその一面を見る、「キース」と。「シンクロウ」と。…それと…「アケボシ」くんと。…「キヅル」さんと。友達である、「ホワイト」で…「望」で、いたいのさァ。』「................部外者ガ。テメェがヒナの何ヲ知るっテんダよ。」(知ったかぶりをするのもいい加減にしろ。死人が仲良しごっこで生き返る訳でもないのにそれに何の価値がある。何より愛した人の死を、何より自分が守りたかった者の喪失を、勝手にお涙頂戴のシリアスの一部に昇華されて苛立ちを覚えない訳がないだろう。言葉は歪なれど確かに会話をしているはずだが、彼は君に取り合おうとはしていない。君の言葉の一切を、受け入れようとはしていない。)『だから決闘をしよう、アケボシくん。『ボクたち』が負ければ…二度とキミと関わらないと約束しよう。君が負けても、何もない。ただそこに、君を納得させるだけの拳が叩きつけられているだけさ。…さァ。受けるかィ?』「___________________________________訓練してぇナラ大人シく一人でやっテくレ、それコそ “ オ友達 ” に付き合っテ貰ったラどうダ。......“ コンナコト ” に時間使ウよリ何倍もマシだろォ。」( ばきりと軋む音を響かせたドアから思わず手を放す。沸き立ったのは怒りではなく呆れと「こいつらと関わることで時間を無駄にしなくて良かった」という過去への答え合わせだ。お前のエゴに付き合う暇も時間も余裕もない。それは前も言ったはずだ。彼はうざったらしく顔を歪ませたまま扉を軋ませて後にしようとする。)(何より_____________)( …先の任務での惨劇を目の当たりにしたのはお前もだろう、それでもお前は_______お前らは何も変わらないって言うのか。) (8/27 23:47:14)
ジェントル>
「(目を見開いた。が、すぐに細めて君を見る。)…まさか断られるとは、意外だったねェ。(そしてまた、あの笑い顔へと戻った。指先は細長く鋭くなり、火傷や傷のあとがそのまま引き伸ばされているようなおぞましい角が、巻きづらそうに巻かれている包帯から飛びしていた。)まァ…もちろんボクはその人について、何も知らないとも。(しかし、彼の笑顔の形は変わっていない。向ける場所こそ君達にあるが、彼の彼らしさである笑顔は、変わらずにいた。)ボクが知っているのは、友達になりたい今の君達だけさァ…(君にやる気がなかろうと、君が変わらないことを恐れようと、彼はゆるりと君へ歩み寄ってくる。初めて出会った頃のように、彼は君に、君達に、『執着』する。)ケンカ…しなきゃァ分かり合えないことだってあるって事なんだねえェ。やっぱり。(コンクリや、ゴムの鎖は擦れ合う。絡み合う。)話し合いを落ち着いてできないのなら、熱く殴り合うまで。何よりこれは、君達には、『レッド』と『ブルー』には必要なことだと思ってねえェ…(そしてやがて、竜のように、彼の周囲の空を駆けた。)」「…伝えなければ何も伝わらないというのに。それでも拒絶するならァ…叩きつけるしかないねえェ。(君の心の中の問いに、彼は応えない。)逃げることはもう、ボクが許さないよゥ。(拒絶し続ける君に、逃げ続ける君に、揺るがない執着を向けているだけだ。)君は、向き合っていない。(ただ、君達と友達になるということ。きっとママも、安心させられる。そんな言い訳を思いながら、ただ、友達になりたいのだ。)それはボクの友達も、きっとそうだろうねえェ。ボクもきっとそうだ。見えない、見えないものだものねえェ。(罪悪感に、後ろ髪を引かれ続けている。ママを見捨てるわけではない、ただ、目の前のことだけ今は見ている。ジェントルは、これが終わったら、彼女に会いに行かねば『ならない』。そう感じていた。)1人で居続けて、何か結論は出たかィ?ちゃんと彼らと話し合ってみたかィ?(…だが今向けるべき執着は、見えているはずだ。)人は、たった一人では変われないものさァ。(ゆるりと。進める足は止まらない。)だからボクは君を。…君達を、『変えてみせる』。」「(雨降るシルクハットを、角を避け頭に被り、)付き合ってもらうよボクの『友達』。孤独を破るに。(軽く拳を、胸元に振り出した。)」 (8/31 19:27:32)
明星 夜空>
『…まさか断られるとは、意外だったねェ。』(背中を押すというわりには執着の鎖は四肢に絡みつき、ふり解こうともその手を何度も伸ばしてくる。一方的なパターナリズム、行き過ぎたお節介という枠にはもう収まらないほどその行動は、彼にとって非生産的で、邪魔にしかならない障害物だと考えつける手を早めていた。)『…伝えなければ何も伝わらないというのに。それでも拒絶するならァ…叩きつけるしかないねえェ。』『1人で居続けて、何か結論は出たかィ?ちゃんと彼らと話し合ってみたかィ?』(貴方のその問いは)「__________________」(それは唯一)「.................サ っきか ラ もウ 何度も言ッテ るダろ、必要性ノ欠片 モないモン に割ク 時間なん ザねェんダ よ。」(貴方から投げかけられた言葉の中で、唯一、否定出来ない問題だった。鎧で覆われていない皮膚を貫かれたような、隙を突かれた痛みが突き刺さる。...答えに記されたような解答は摩耗するほど解きなおしても見つからない。必ず何処かに穴が合って、何度も、何時間も何日も何か月も毎秒ずっと解きなおして、解きなおして解きなおして解きなおして問いただしても見つからない。彼が貴方に対して反抗的でいることも、もう数か月も会話らしい会話をしていない彼らと決別するように一人でいることもきっと完全な正解ではない。それを分かった上で独り、自分を奮い立たせ動かしてきた彼にとってそれは炉であり、問い続けること自体が彼にできる最上の解答だった。)「...きィ は まダ しも..........言っテも 止まら なかっタ アイツに聞く耳なン てまだ残ってんノ カよ、今でモ 夢なんザ 見 テる奴に、モ ウ 俺カ ら掛けル 言葉なんてネェ よ 。」( 彼自身がカミサマ化しうる危険性があった。元の被害よりもずっと大きい二次被害を及ぼしうる想定なんて容易に出来た。カミサマ化を食い止められない可能性もあった。生まれたカミサマの討伐に未熟なヒーローが何人も消える未来だって十分在り得た。レッドスパイク______...秋守 真紅郎が死ぬ未来があったって何も可笑しく無かったんだ。それでも彼は止まらなかった。)(_______なら、そうだというのならば。...彼がこれまで進んできた選択の、これ以上の解が一体何処にある。)「...オ前 に言っ てル のは最初っ カら一つ だケ だ。」(貴方に迎え撃つ手はキャスリング。金属製の鉤爪により食い込まれた扉は悲鳴を上げる間も無く、ピシャリと勢いよく閉められたそれは物言わぬ城壁へと変わり果てることだろう。) 「______________俺の、邪魔ヲ しナいで クれ。」■訓練室の一室の扉を元にディスコード『ヴェルセンス』使用、城壁型の駒、ルークを生成します。ライセンス『要塞』×3 をもち、本来の訓練室内の構造よりも強固な状態です。また、この駒は発現させた場所からの移動が不可能です。>ジェントルさん (9/7 19:53:41)
ジェントル>
「君は思考を放棄している。自分一人で答えを出すことだけを信じて、本当に何をすべきなのか思考することから逃げている。そォだろゥ…」「(生々しく、君の痛みが少し見える。それは、彼自身も背を向けて走りながらも、君の前に立っているのだから。『ジェントル』は逃げている。逃げる明星夜空の、後は追えない。)今、彼が、夢のためだけに動いていると。君はそォ思わなきゃァ、心が保てない。そォだろゥ、なァ。(いいこでなきゃいけない。君に言葉を向ける度に、心に杭が打ち込まれていくようだ。君の心に突き刺すものは、自らの溢れ落ちる心血で、できている。)『望』…ボクは、今だけでも、望を使う。(だからこそ。せめて『望』だけは、君たちに向き合えるように。彼の足元の地面が崩れ落ち、鎖の海へと姿を変えていく。海に沈んで、君のもとへ向かおう。)逃げることは許さない。(海は彼の意識で如何様にも動く。目の前の土を鉄骨を鎖へとかき分け地の下を這い、重い足音の真下で、君の地面は大口を開けるだろう。)君にも『正直』になってもらわなくちゃァ困るからねえェ…(引きずり込むことができれば、元の鞘へ納めよう。)君が冷静でなくちゃあァ…どうやってあんな愉快な『友達』を纏めるんだィ。(訓練室。君を納得させるなら、今ここでできる限りの力をぶつける。)」「(竜のように舞う鎖たちは入り口へとひと飛びし、びったりと『要塞』と共に重なりあってそこを封じるだろう。)手早く終わらせたいなら、『ボク達』を早く倒すことだねえェ。(将棋は討ち取った相手を自らの駒に変えてしまう。有利な状況を討ったかたきで操る、それが将棋だ。)立ち向かえ。考えるのをやめちゃあァいけないよゥ…(彼は、ただ君に手を伸ばすために、チェスへ将棋を仕掛けている。彼自身にできるのは、『一度ゲームを壊すこと』に過ぎない。)明星くん。聞くんだ。言ってみるんだ。ぶつけてみるんだ。(自分がルールを壊していることを、知りながらも、壊し続けることだ。自らが発する全ての言葉が苦しい。)効率じゃ、感情は語れないだろゥ…(知っているはずの自分の事から、逃げながら、)感情を高ぶらせるんだ。それを伝えるんだ。それがきっと、いィだろゥからねえェ…(拳に力を入れて。)だから、受け止めてみてよゥ。(もう一度、今度は顔面ど真ん中を躊躇なく目掛けて、鎖に引きちぎられるようにしてできた怪力を、振りだした。)」 (9/7 20:51:56)
明星 夜空>
(沈黙だった床材は大きくその形を変え、滝のような流れに身を巻き込まれるまま自身が作り出したはずの密室へと逆戻りしてしまう。足掻く時間も与えられないほど瞬間的で強引なそれは嫌というほど貴方らしい。)「......っは、『正直』ニィ???こレ 以上 ドこ の腹を割いテ お前ニ 投げケ りゃゴ 満足してイ たダ けるン だ?自白剤飲んダ ってテメェに吐ク言葉は一言一句変ワ りやしネ ェ ぜ?」「...誰に頼マ れタ 訳でもなイ のに“ 他人 ” ノ俺がなぜそコ マでする必要性ガ ある。出来もシナ いのニ 突き進んでい たンなラ計画性の カケらもなイ その程度の連中だっタってコとだろ。」(刺さる言葉の痛みなど気にするな、目の前にいるのはただ邪魔にしかならない障害物だ。)「_________ “ 何ヲ すル べ キ ” か?笑ワ せルナよ、ディスコードを託さ レタ “ 一般人 ”としテ 目の前 ノ出来るコ とをや ダケ に決まっ テ いるダロ う?オ 前は警察官 ニモ 消防士 ニも救命隊員にも同ジ こト を聞クツモリなのカ ?仲良しゴ っこがヒーローの任務か ?お前のやっテイ ることがタ ダの妨害だトなゼ気付カない。」( 民衆が求めているのはいつだって “ 自分を助けてくれるヒーロー ” だ。過去に逃げるな、執着するな、お前らが向かうべき場所は何処だ、前を向け。生熟り達が、ましてやその成り損ないである彼自身がそれを誰よりも強く望みひた向きに目指さなくしてどうする。 感情で命が救えるか? 夢を描けばいつだって叶ったか? 他者を救ったら過去の罪は許されるのか? 思考停止で前に進めるなら、それで “ 誰か ” の守りたかったものが守れるのなら。彼は__________俺は、喜んでリビングデットにだってなってやる。)「他人にソう易々ト 自分の事情だカをひけラかス趣味も勝たナい馬ニ賭ける趣味モ無ぇんダよ。カウンセラーでもナいお前に俺ハ話そトも思わナいし第一、第三者のお前ニ話シた所デ根本的な解決にナラなイ。...お前ガ今やっテイる事ノ無意味さくラいは伝わっタか?」(お望みとあらば容赦無く。この始末じゃ元より訓練なんて出来やしない。込められる力が大きい分その予備動作も比例するように大振りに。慣れていない人間がすればどうしたってそうなるだろう、狙う先もおおよその威力も検討はついてしまう。軽い重心移動による回避で躱せる範囲だと推測し、その通り体を動かすのにもきっとそう時間は掛からない。打ちっぱなしのコンクリートとその骨組みに意志を。鎖より重くその分身達は姿を形作らせる。...一室分の壁が消えても数時間程度なら問題ないだろう。)■扉横の壁(コンクリート、骨組みの鉄骨)からヴェルセンス:ポーンを三体生成します。ライセンス『剣術』×2、『昇格』を持ってます。 (9/8 00:39:32)
ジェントル>
「(避けられた先で早急に兵隊の方を向き、拳を構え直す。)やっとやる気になってくれたねえェ。(君が逃げる事をやめた。それだけでも一歩前進だ。君の目線をこちらへ向けることができた。最悪の条件はクリアした。…しかし体が軋む。気を失うまでも、もう近い。)彼が君に伝えたいこととか、君が彼らに伝えたいこととか、あるはずだ。(しかしそれでも、立ち上がれるだけ言葉を伝えよう。)答えを出すのは。もっとちゃんと、喧嘩してからでもいィんじゃァ、ないかィ。(【根性】。死ぬまで彼は、立ち上がらなければ『ならない』のだ。)ボクらはヒーローだ。でもそれ以前に、ヒーローにならざるを得なかった、ただの高校生に過ぎない、そゥだろゥ…(盤面を揃えよう。彼を納得させる拳を叩き付ける。そして、勝利する。王将が取られるまでは、指す手は、差す手は、止まれない。千日手で終わらせるつもりもない。)君は、警察官でも、消防士でも、救急隊員でもない、ただの高校生だろゥ…(だから、『じゃらり』と、盤面を動かす。)苦しいのは君だけじゃァない。辛いことを言うようだけどねえェ…『シンクロウ』も、ずっと悩んでるんだよゥ。(『鎖の音は、至る所から鳴り響いた』。)」「喜びや楽しさだけじゃァなィ…悲しみとか怒りとか。全部共有して、殴り合って、『一人』じゃァなィって…(この部屋には、もうすでに、いくつもの鎖が仕込まれている。)『笑おゥ』。(彼が大きく手を開くと同時に、)アケボシくん。(ポーンたちは、床に開いた鎖のその海へ、沈むだろう。)ボクには、君たちの悲しみを見ることはできないけど…とにかく、シンクロウは、君が思うよりきっと聞いてくれるし、話してくれる。(更に同時に。彼の腕の、皮がついに破け、出血が白いシャツを赤く染めた。)時間なんて、いくらでも無駄遣いできるはずだったのにねェ。(それでも体は止まれない。やるべきことはまだ終わっていないのだ。)だから今、君にとってのォ…そゥ。無駄遣いをしてしまおゥ…人命なんて関係ない、『友達のため』の、時間を使おゥ…(血を溢しても、盤面を赤く染めるにはまだ早い。天井の鎖が開き、既に消灯された教室が目に映るだろう。)『君が救われる』。その、必要性から逃げていても…まだ、君が、救われていないからねェ。(そして腕に、さらに鎖を巻き付ける。分厚く、力強く、愚直に、ただ愚直に、君の胸へ真っ直ぐ拳を伸ばした。)」 (9/9 21:21:31)
明星夜空>
『彼が君に伝えたいこととか、君が彼らに伝えたいこととか、あるはずだ。』「......」『ボクらはヒーローだ。でもそれ以前に、ヒーローにならざるを得なかった、ただの高校生に過ぎない、そゥだろゥ…』『君は、警察官でも、消防士でも、救急隊員でもない、ただの高校生だろゥ…』「...............................」『苦しいのは君だけじゃァない。辛いことを言うようだけどねえェ…「シンクロウ」も、ずっと悩んでるんだよゥ。』「....................................ソう カ。」(地の底から、擦れ鳴り響くような金属音。それは唐突に、いいや。それが何かを示す予備動作も推測でもいくらでも。同じ手が二度も効くと思うな。例え瓦礫とて足掻かせもしないまま見捨てたりなどさせるものか)「...ヴェルセンス、昇 格 ッ ッ !!!!!!!!!」(流木が流れをせき止めるように、しがみつける鎖を全て巻き込み駒もろとも壁へ、駒を生かすための足場へ。騎馬の脚力なら跳躍に十分な場と成り得るだろう。三が駄目なら二を生かす。)「...お前ニ何ヲ 言 おウ としテ も無駄ナ 事 は分 カっ タよ、い ヤ最初っカ ら分かりキ ってタ か。」(これでは直談判でもしに行った方が分かりやすく簡潔だ。“ お友達 ” からの言葉なら赤の他人からよりは聞き入れるだろう。そのために......................出来るなら顔も合わせたくないような奴らの元へわざわざ出向かねばならないのが苦痛でしかないが...結果的に安く済むことを願うしかない。)「あァ、そ レと_____」(【____________ボクらはヒーローだ。でもそれ以前に、ヒーローにならざるを得なかった、ただの高校生に過ぎない、そゥだろゥ…】......貴方の問いかけに一つの “ グレー ” を。何度唱えても混ざりきらない、白と黒の渦を巻いてばかりのソレを。)「......何 か、勘違 イしてい ルようだ ガ 」( “ 中 途 半 端 な 存 在 ” だと、“ 代 わ り の 利 く 存 在 ” だと、自らをそう思い込ませなければ、)( “ た だ の 一 般 人 に 過 ぎ な い 存 在 ” だと思い込まなければ。)( あの日、何も守れなかった自分が..............)( “ ヒ ー ロ ー ” を 夢 見 て い た は ず の “ 自 分 ” が。 )「___________俺は...自分自身ヲ ヒーローだ ト思った事モ、そウ 名乗っタ 事も一度も無イ よ。」(_______今ものうのうと生きている理由なんて無くなるのだから。)「..........だかラ、俺に ハ_______________“ ヒーロー様方 ” みタ いに、“ お友達 ” に割 ク時間はねェンだよ。.....................ソんな体でヨくサンドバッグ代わ リに成ろうとしニ 来たな。」(内臓系はとうに成れ果てた。殴り慣れてない拳の一つくらいなら骨が軋むこともないだろう。引きちぎれるかどうかの痛みが続くよりは一時的な物の方がずっとましだ。それより長い痛みがかき消してくれる。......何でも、揶揄いから逃れる為に効果的とされるのは反応を示さないことだそうな。彼が示す反応は無抵抗。貴方の拳が彼の身に迫ろうと、貴方が追撃をしようと、彼から得られる反応は成すがままであること以外ないであろう。)■ライセンス【危険察知】【観察眼】、また【ヒーロー知識】使用。ディスコード【ヴェルセンス】:ポーンの所持するライセンス、【昇格】を使用し、一体を鎖の流れをせき止めるもしくは他二体の足場となるルークへ、もう二体を【機動力】×2のライセンスを持つナイトへ変化させます。床を鎖にして落とすのは二回目です、いつでも鎖にできる床の上にいる以上四方八方を鎖にされても対応できるよう警戒をしていたと思います。鎖への対応及び駒の脱出は出来ますか? 殴ってこなくなったら「気は済んだか」って言って訓練室を後にすると思います…>ジェントルさん! (9/10 22:32:33)
ジェントル>
「(殴れば。むしろ、骨の折れる音がしたのはこちらだった。)…受けたんだね。(腕は落ちる。膝もついた。体が動かない。こんな喧嘩は2度目だ、紳士的ではない。)…全てうまく行くことを、祈っているよゥ。(それでも紳士だ。追撃はしなかった。それにもう、立てなかった。)『シンクロウ』。そこにいるかい?(細々とした声で、目を閉じる。眠らねばならない。きっと、そうしなければ、本当に永く眠ることになる。)あとは頼んだよ。(聞いているかもわからない言葉を、託した。)」 (9/11 03:02:40)
秋守 真紅郎>
「…随分酷いんじゃあないか、これは。」(彼は名を呼ばれれば、小さな溜め息をひとつ吐いてジェントルの言葉に応えるように呟く。君が訓練所を出るならば、きっと廊下に出て丁度旋回するその時に彼の声が聞こえるだろう。誰に対してか、はたまた何の事か、まるで取り留めの無い独り言を合図に彼は畳んでいた膝と腰を伸ばした。けど、まだ足りないな。昔から彼は君に身長で勝った事が無い。出来る努力は全部した眉唾物でも迷信の類でも何でも、なのにどうして勝てないんだろうな。)「なあ、“ 夜空 ” ?」(今だってお前らに追い付くためにただただ際限無く強く、強くなろうとしているのに、お前らに勝った事が無い様に思う。そして今日、一度だって読んだ覚えが無いその呼び方でお前を呼ぶ。お前らの方がどう見ても才能があって、優しくて、暖かくて、俺にとってはよっぽど成りたいヒーローだったのに、) 「あんまりじゃねえか、…これは。」(昔は喧嘩はイーブンだった。その分、統率も思案もお前より出来た試しがない。何よりお前は女にモテた、色恋なんてあの頃は知らなかったけど、でも、今思えばお前は人気者だったよな。自分がちっぽけに思える程に、だから、だからお前に追い付いてやろうって必死に身長を伸ばしたんだぜ?なぁ…)「………覚えてるか?」>夜空 (9/11 09:32:36)
明星 夜空>
(窓から差し込む光はとうに消えた。変わり果てた脚も両腕も、元のように動かすのにはまだ時間が足りない。彼からしてみれば時間の無駄な浪費と片付ける必要の出来た面倒事が増えただけの時間に等しく、)「........何だ、イたノ カお前。」(貴方に引き留められた事も、貴方が彼に抱く苛立ちも。彼からみればわざわざ会いに行く手間が省けたと感じるだけのモノでしかなかった。)「............................................................必要性もナ いのニ執着サレ てんだ、俺かラ 何を言っテ も無駄らシ い。」「...........“ お友達 ” ノ お前カら何か言っテやっテ くれナ イか。」(歪でノイズの混じる声に、喉の痛みよりずっと鋭利な針を込める。黙って外にいたなんて驚いた、貴方なら壁でも突き破って殴りこんできていても可笑しくは無かったのに。)「.....あァ そレト も」「決闘だト か何とカ 言ってタ が......端かラ 二対一のつモ りだったノ か? “ ヒーロー様 ” ハ 揃イもソ ろッテ オ暇でイイなァ ?」「..........................アレ は オ前の..... イや、オ前 等の企ミ か、“ 真紅郎 ” 。」(憧れが何だ、お前の憧れるヒーローが此処にいるか?手に届くものしか得られなかった、手を伸ばせなかった伸ばそうとしなかった奴の末路がこれだ。手に入れた知識も技術も中途半端で、敵いやしないと分かってしまう分ただがむしゃらに立ち向かうことも出来なかった。例え届かなくても手を伸ばすことも、呪いたいほど恨む相手にも立ち向かえもしないままだ。彼は “ あの日 ” から変われていない。彼はあの日からずっと_______)「...何ノ 事だ。」(ずっと、君を拒絶したままだ。) (9/12 00:16:42)
秋守 真紅郎>
「8月16日、いつもの公園の裏に秘密基地を建てた。きぃが何処から持って来たのか分からないけど色んな家具を揃えてくれた。ブルーの設計図通りに組み立てた秘密基地は体当たりくらいじゃ崩れなさそうだ。…… 」(彼は分厚く古めかしい子供の日記帳をカバンから取り出しては、読み上げてばさっと地面に捨てる。)「9月27日、ブルーが逆上がりできるようになった。ピンクも出来る様になってた。悔しい。今日から毎日みんなが帰ってから練習しなきゃ。」(また一冊取り出し、読んでは廊下に投げ捨てる。)「10月9日、……俺が逆上がり出来る頃にはブルーは九九が言えるようになってた。九九の練習をしながら先回りしなきゃ、きっと次は二重跳びとかだから、先に出来るようになってやらなきゃ。」(また一冊)「11月4日、今日はきぃが拐われちゃったけど、俺達で助け出せた。母さんにも父さんにもけーさつの人にも怒られたけど、でも、上手くいった。今回もブルーの作戦通りで上手くいった。…… きぃを助けたのは俺じゃない、ブルーだ。」(また、) 「12月24日、プレゼントはシールダーズのスパイクシールドが欲しかったけど、でも、空手の本を貰った。強くならなきゃ、みんなを守れるくらい。」(何冊も、)「……1月13日…」(何冊も、)「2月4日、」(何冊も)「3月16日、」(何冊も)「4月2日」(何冊も、)「5月」(何冊も、)「7月、」(何冊も何冊も、)「10月…」(何冊も何冊も何冊も何冊も何冊も何冊も何冊も、)「1、」「5、」「9」「、11…」(遂には鞄を逆さにしてバサバサッと中身を地面に撒き散らす。その全ては君と、彼らと、そして“あの子”との想い出だ。君にとって、例えそうじゃなかったとしても、彼にとってはそうである筈だ。)「……俺、俺さ。“あの日”、目ぇ覚めても何も覚えてなくてさ…でも、なんかすっげー大事なモンを無くしそうで怖くて、実家に帰って必死になんかねえかって漁ったら押し入れの奥にコレがあったんだ……バカだよなあ…バカなんだ、俺………」(彼は最後にポケットから長方形の缶を取り出して地面に叩きつける。とぽとぽ、と音を立てて缶から何かが溢れて日記帳の山にシミをつけていく。)「……全部、ぜええええんぶッ!お前らの事しか書いてねえんだよ!お前に負けたくないだとか、きぃが弟みてえだとか、ピンクに叱られただとか、そんなことばっかなんだぁぁ…… 嗚呼、良いよ…どうせ俺には関係無いって言うんだろ…けど!けどなぁッ!!…けど、さぁ…… それってなんか、…あんまりじゃねえのかなぁって…」(彼は訴えかける様に声を荒げるが、次第に勢いを無くして項垂れる。それは君が辛いのを知っているからだ。否、知っているなんて言える立場じゃない。君の言う通りにしていればピンクは死ななかったかもしれないんだから…)「……無かったことにするのか…?ピンクが最初に好きになったのはあの時のお前だぞ!?あの時を、今までの全部を!無かったことにするってのか!?そんなの駄目だって、頭の良いお前なら分かるだろ…ッ!そうじゃねえってんなら、」(そう呟いて彼はポケットからマッチを取り出して一本点火してみせる。それは何かの液体に濡れた日記帳の山の上に翳される。もしも、彼が指を離したのなら…)「………こんな茶番に構わずさっさと行っちまえよ、お暇じゃあないんだろ……“ ブルー “……」 (9/13 11:52:09)
明星 夜空>
「...............」(感情だけじゃ人は救えない)「.......................」(願った通りに世界は動かない)「.................................」(手を伸ばすだけじゃ人は救えない)『……俺、俺さ。“あの日”、目ぇ覚めても何も覚えてなくてさ…でも、なんかすっげー大事なモンを無くしそうで怖くて、実家に帰って必死になんかねえかって漁ったら押し入れの奥にコレがあったんだ……バカだよなあ…バカなんだ、俺………』「.........嫌っ テ言うホ ど知っテル よ。」(それを証明しようとしていた。理解させようとしていた。拒絶して、否定して、自分の行動が正しいと、感情論だけじゃ駄目なんだと、君に分かって貰いたかった。)「おい、真紅郎、」(だから今も、本当は_________________)「ッッッ.....................止メろよ、荒治療が過ギ る。」(こんな時でも素直に言葉は出てこない。構わず切り捨てないといけないことを頭では分かっていた。それが効率的じゃないと、自身の言葉を何より否定する物であることは分かっていた。)(それでも体は、その通りには動かなかった。体の異物感も胸に響く痛みも気にならない。軋む体は酷く鈍い金属の唸りを上げながら君の企みも、君自身の否定も遮るように手を伸ばす。)(君を呪ってしまいたかった、死んでしまえと言えたら良かった。自分の身を滅ぼし化物になることを喜べたらよかった。)(でもできなかった。)(キースに、『そんな奴放っておけ』と言う事も)(お揃いで買ったキーホルダーを捨てる事も)(雛を忘れてしまう事も)(君の思い出も感情も、全部燃やして無くす事も)(そんなの、嫌なんだ。出来ないんだ。)(だって、本当は)(雛にも、君にも、)(誰にも死んでほしくなんて無かったんだから。)「...................何が望ミ だよ、ボヤ騒ぎガ したクて来た ンじゃ無いんダろ。」(わざわざ作った壁も君のせいでただの障害物だ。用無しな火は消してやる。) (9/13 22:07:00)