枸橘 茨>
「臨兵闘者 皆陣列前!とりゃーー!!……あぶぶぶぶ(仄かに香る塩素の臭いが清涼感とちょっとしたスポーツ欲を駆り立てるプールに、騒がしい少女が一人。彼女は刀印を切ると何かに挑むような表情で水面に向かって疾走し────バシャアアアアアアンという豪快な音とともに水面を揺らし沈んでいった。事の経緯はこうである。「忍者ってカッコいい!水の上をタタタターッって走っていくの!あれやりたい!!」この一念を思い立ったが吉日、都合よく誰も利用者がいなかったのをこれ幸いとばかりに、かれこれ30分はこうして無謀な試みを繰り返しているのである。なお、彼女は水蜘蛛と言うものを知らない。もしそこへ新たな利用者が現れたならば、ガバッっとやはり勢いよく水中から顔を覗かせ、満面の笑みを浮かべてこういうだろう」「こんにちは!!!(元気一杯に)」>オーウィさん (5/28 16:48:29)
トランス・オーウィ>
「(ざあざあぱたぱたと。シャワーが奏でる音はささやかに、そしてどこかノスタルジーをも感じるものだ。水泳帽を外して濡れ落ちる髪の毛が、より気持ちの儚さを増す。こうして静かにしていると、いろいろと考えが廻るものだ。遠くから聞こえる誰かの元気の良い声に、なにやら楽しそうだな、なんて思ったり。)え。(そして彼の考えることを中断したのは、人の体重が丸々、水の中に打ち付けられる音であった。)ちょっ!(そう、静寂を思考を破ったのは、同じく水音であった。こけて落ちたりしてしまったのか?それとも飛び込み台でも使ったのか?いずれにせよ、まるごと体から入る状況は、勢いからするに危険である。キャップも被らず、できる限り急いでプールへ向かい。)と、もう、ああ…よかった…(水死体ができる一部始終を見聞きする、なんて寝覚めの悪さ極まりない、とはならなかったことは君の言葉とその語気ですぐに理解できた。手を貸すまでも無かったらしい。)こんにちは~じゃないの、何してんの。びっくりしたよもう…(安心して気が抜けたのか、張られた肩はゆるりと落ちてしまう。)」「怪我ない?足首とか首とか。まさか頭打ったりしてないよね?(元気そうではある。が…水の中を知るものとしては、心配はつきないところだ。)楽しそうなのはいいけど、あんまり危ないことしちゃだめだよ。(特に水泳部であるというわけでもない。が、毎週泳いでいるのだから水の危険はある程度知っている。警告を鳴らした。)」 (5/28 17:18:56)
枸橘 茨>
「はい、怪我は大丈夫です!心配かけてごめんなさい!!水の上を走ってました!(慌ただしくやってきた貴方が自分の様子を見て力が抜けたように肩を落とすのとは対照的に、少女は先ほどと同じく元気一杯、満天笑顔で謝罪をする。小柄な彼女にはこのプールはそれなりに深く、今もこうして手足をパタパタと動かさなければ顔を出してはいられない。その水深が功を奏したか、底にぶつかる前に対応して今まで怪我一つなくはしゃいでいられた。何してんの。に対して水の上を走ってました!とは言うが、正確には彼女は水面を一歩跳ねただけの成果に留まっている。忍者はおろかアメンボにも届かない水上の兎は、それでも楽しそうな表情を浮かべていた)えっと、初めましてですか?初めましてですね!初めまして!1年の枸橘 茨です!夢はヒーローです!お名前聞いてもいいですか!(心配する推定先輩の警告も聞いているのかいないのか、スイスイ平泳ぎでプールサイドによじ登ると、遊んでもらえてはしゃぐ子犬のように瞳を輝かせて自己紹介をまくしたてる。そこに宿るのは自分と同じくヒーローを目指している、あるいは既に立派なヒーローとして活躍しているであろう先達を期待した光だろう)」 (5/28 17:48:32)
トランス・オーウィ>
「水の上…?(開いた口が塞がらなかった。なるほどそれはまっすぐ水の中へと落ちるわけだ、まあヒーローといえば水の上を走っていそうなイメージもわからなくはないが。)ああ。そういう。(彼とて、そういう姿を『カッコいい』と思って見ていた一端ではある。忍者とは少し違うが、素早く水の上を駆けるヒーローはまさしく極めているものの姿だ。だから何を言わんとしていたのかは大体理解できたが。)まあ…ともあれ、何ともなかったならよかった。(ほっとしたようにプールサイドに座り込む。夏の暑い日に、プールの水は冷たい。最初は肌寒くも感じるが、慣れるとむしろ出られなくなるくらいには心地よくなっているものだ。)でもわかるよ。走りたくなるのは。(体に染み入るもの。その水面を『踏み込む』なんて不可能であることはわかっているが、やはりそれはロマンで_ある。)そうだなあ。それこそ、ディスコードをうまく使えばできそうだけど…(『アメンボ』のスーツでもそのうち作ってみてもいいかも、なんて。)」「…まあ、とりあえず自己紹介からだね。はじめましてで合ってるよ。(だが構想を練り出すと止まらなくなる。一旦切り替えた。)僕は八雲 錐。君と同じヒーローを目指す者の1人の、3年生だよ。(君の予想は大当たりだ。同時に、彼の警告はどうやら大はずれだったらしい。)ヒーロー名はトランス・オーウィ。要するに変身ヒーローってやつなんだけど、方法は企業秘密ね。企業ってか僕しかいないけど。(びしっと、ポーズをとるように上半身を動かしながら。微笑んでいた::。)」 (5/28 18:37:22)
枸橘 茨>
「ですよねですよね!踏み出したときにバシンッってなるからもう一歩前に出ようとするんですけどズボー!って足が沈んじゃうからすっごく難しくって!(「でもわかるよ。走りたくなるのは。」と理解を示されると、彼女の語り口は更に勢いに乗って擬音、身振り手振りが激しくなっていく。瞳はより一層輝きを増し、頬は青く透き通るプールの中で映えるほど紅潮していき目に見えて興奮の度合いが高まっているのがわかるほどだ。きっと今の彼女は冷たいプールの水の心地よさを助力する熱量を発しているだろう。その反応が無理もないと言えるほど、彼女の『カッコいい』を理解する人は少なかった。十五歳ともなれば、同世代では浮いてしまうほどに。)」「わあ、ああ…ああああ!!やっぱり、八雲先輩もヒーローなんだ…しかも、変身ヒーロー!!!!(彼女が最高潮に達したのは、まさにその瞬間。ヒーローを目指していて、なおかつそれを叶えている。夢を抱いて、それを現実のキャンパスに描き出したその姿!それこそ正に、彼女が真に「カッコいい」と信じて焦がれて望んで憧れて羨んで愛して愛して愛して愛して愛して止まない病まない世界を創りし者そのもの!!貴方はただの先達ではない。彼女の、枸橘 茨の愛の体現者だ)」「ややややややや八雲先輩!私、私も好きです!これも!これも!これも!!全部大好きです!!!先輩はどれが好きですか!?どれに憧れたんですか!?(フスーフスーと興奮冷めやらぬまま、貴方がとったポーズに合わせて、同じポーズ、そのモチーフの二号ヒーローのポーズ、その後継ヒーローのポーズ、矢継ぎ早に繰り出してはこれですか!?それともこれですか!?尋ねる。キラキラと輝いていた瞳は、いつのまにやらギラギラ燃える太陽のようだ)」 (5/28 19:19:05)
トランス・オーウィ>
「ちょっとおちついて。(せかせかと、語られる言葉は早く。それほどまでに水中を過ごしやすい温度に変えていく、その熱は強いもので。ぐいぐいと、愛するものにひた向きな姿は強烈で、のけぞりそうなくらいだ。2つになんとか耐えきって、言葉を返す。)…いやあすごいね。君の愛は。(気持ちはわかる。彼も憧れた1人、その燃え上がるまでの熱量は痛いほど伝わった。文字通り血の滲んだ、とまで言えるほどに鞭打ち鍛え上げ研鑽してきた日々を思い出す。)尊敬に値する、なんてくらいだね。(だから、『15歳にしては夢を見すぎている』だとか、『15歳にしては浮いている』なんて、彼の前には存在しなかった。)英雄となるなら夢見てなんぼだ。けど、君ほど暑い子は見たことないね。(ヒーローへの想いは誰にも負けないと思えるほどだ。が、そんな愛と劣ることがないくらい向こう見ずで純粋な行動力と憧れは、方向こそ違えど通じるものがある。しかしそれは確かに、自分にはない『憧れ』だもの。)でもとりあえず落ち着こっか。(それを嬉しく感じると同時に。談義に花を咲かしたい、だから興奮しすぎて倒れられると悲しくなってしまうので。太陽も照らされ過ぎるとよろしくない。)」「世代的には『堅茹でライダーアルデンテ』が物心ついた頃にやってたのかな。あとは『画面ライダーティーヴィー』とか。(ライダーシリーズ。思い返すとやはり懐かしくなってくる、あれが自身の『原初』であるともいえる。日曜日の朝は早起きしていたものだ。)最初に憧れたのはその2人だね。でも、好きなのは、『ザ・ライダー』。円盤買って古いのから最新のまで揃えてるんだけど、僕はやっぱりザ・ライダーが一番渋くて一番カッコいいと思うんだ。(ばっ、と右腕を斜めに、顔の前を横切るように構え、左腕を少し開く。)変身ッ(声を低くして、威圧感を感じるまでの強い勢いで『その姿』を呼ぶ声を上げる。)なんてね。(それはいわゆる声真似である。…プールの近くの更衣室の方で、何かが動く音が。)…ごめん、これは僕の相棒が早とちりした音だね。(…ディスコードによる変身を行うために、そのディスコード自身が勘違いしてバッグから出ようとしたようだった。)」 (5/28 20:50:29)
枸橘 茨>
「あっ……ご、ごめんなさい!私、熱くなっちゃって、えと、あの……(憧憬の太陽は燃えに燃えて熱量を高め続けてついには臨界を迎え────会った時から変わらず穏やかに、苦笑するように自分をなだめる貴方を見て、太陽だった少女は塩をかけられた蛞蝓のように、急速に萎んでいった。その泰然自若とした冷静な態度にまた新たな『カッコいい』を見出すと同時に、今の自分を客観視してしまった。憧れの炎を燃やすことは恥ずかしいとは思わない。恥ずべきは自分一人が勝手に燃えて、自分と同じだけの熱量を持っていると思い込んだ先輩を焼き尽くしかけたこと。彼女の顔には先ほどまでとはまた違った色の赤みが差し)」「あ、それ私も見ました!!最近の仮面ライダーは色んなスタイルとか武装があってどんな状況にも対応できる万能性が頼りになってカッコいいですけど、最初の方の仮面ライダーは機能面での手数が少ない分、力と技と知恵を尽くして困難を打破するところが質実剛健な感じでまたカッコいいですよね!!!(そんな後悔はものの数秒で忘れてしまった。いや勿論忘れてはいないのだが、それすらも置き去りにして語りたいほどの強いヒーロー愛が勝ったのだ。再び貴方のポーズに合わせるように両腕を右に伸ばし、ばっと真上に挙げてから、左側に曲げる)変身っ!(そして同じく、精一杯声を低くして短く叫ぶ)えへへへー……」「わあ、八雲先輩のディスコードは意思があるんですね!私のはこういう形だからか全然喋ってくれないんですよ。でもこれもこれでカッコいいですけどねー(説明を聞いて、羨ましそうな声を上げて自らのディスコード、ジルバイを取り出して見せる。自律行動のしない沈黙のディスコードではあるが、このステッキのような形はまた別の日曜朝のヒーローのようで気に入っている、と嬉しそうに撫でる)」 (5/28 21:36:19)
トランス・オーウィ>
「大丈夫。僕だってヒーロー愛なら負けないぜ。どっちかって言うと行動で示す方、ってだけ。(突っ走っていった後は、恥ずかしがるように。どうやらオーバーヒートしたらしい。熱量は同じだ、それを表に出すか内に秘めるかの違いしかない。)まあ、あれだよ。落ち着いて欲しかったのはまた水の中に突っ込んでいきそうなくらいエキサイトしちゃってたからね。(心配なのは君の身だ。先程の水中に落下する姿を、冗談っぽく笑いながら揶揄した。どこかのライダーが水の上を走るシーンを思い出して、もう一回挑戦!なんて洒落にならない。挑戦するのはいいことだが、一番重要なのは安全だ。失う恐ろしさは2度も大きく体験している。)まあ、危なっかしくさえなければ、元気な方がもちろんいいけどね。(それが怖いだけだ。元気な君と話すこと自体は、楽しくてたまらない。だからそのままで、)…いい変身だ。言うまでもなかったね。(なんて伝える暇もなく。マシンガンはもう一度引き金を引かれた。そんな姿になんだか和んで、眉の端が下がる。…が、いつでもセーフティがかけられるように、注意はしておこう。正直水着姿にあまり目を向けられていないが。)」「相棒の力借りて、ライダーっぽく頑張ってるよ。うまいこと使って身体能力上げてるんだ。特殊能力を使う、というより、今のフォームは『武』を使って戦ってるね。(相棒、なんて呼び方も、どこか原初に引き寄せられている。オーウィがそれを気に入っているというのもあるが、かくいう彼自身も気に入っている呼び方のようで、誇らしげにそう呼んで。)まあいいところも取り入れないといけないから、別フォームのスーツ作ろうかなとも思ってるけど。(ついでにこに先の夢も一つ。)…カラタチさんのディスコードも。形はモノだけど、大事にしてるものには魂が宿る、って昔から言うからね。(それもこれも、『オーウィ』との連携があってのことだ。連携に羨ましそうな君ではあるが、)君の愛で、魂ぶちこんでやれ。(快活な笑顔で君の『宿るもの』を信じた。)」 (5/28 22:23:18)
枸橘 茨>
「行動で、示す………なるほど、なるほど、うん……………それもカッコいいですね!(どっちかっていうと行動で示す方、ってだけ。何気ない慰めの言葉であるかもしれないが、その一言に彼女の『カッコいいセンサー』は反応を示した。つまり口で語らず背中で語る職人気質の格好良さ、という方面で見出したらしい。むむむ、と考え込むような顔をした後、納得したように破顔して、目の前の学年もピーローとしても先輩の貴方に尊敬の目を向ける。もはやトランス・オーウィは彼女の中の『理想のヒーロー像』の席の一つに堂々と鎮座していることだろう)はい、今度からは安全に配慮していっぱいカッコいいことします!(そんな尊敬する先輩の忠言だ、ビシッと敬礼して戴いた言葉を後生大事に抱えていくだろう。ただし問題なのは、彼女が気を付けようと思ったのは水面を走ること“のみ”だということだろう)」「先輩も、カッコいい変身でした!流石本職ですね!(プールに入れた両足をパタパタと動かし水飛沫を上げて、態度からはしゃいでいる様子を見せる。こうしたことを年下の子以外とした経験があまりないので、嬉しくなっているのだろう。犬の尻尾のようなものだ)先輩『ザ・ライダー』に近いスタイルのヒーローなんですね!相棒と力を合わせて特訓して、知恵を絞って発明!新技・ダブルライダーキーック!せいやーっ、って!!(身体能力を相棒が補って、先輩はスーツを開発する連係プレー。差し詰め『知の八雲錐、力のオーウィ』。どちらかというと近年の多機能ライダーに近い自分と違うヒーロースタイルに羨望の念を抱くも……)……はい!きっとこの子も先輩と同じ、行動で示すタイプです!私にこの熱がある限り、ジルバイもきっと答えてくれます!」「だから先輩、最後に………見ててください。これが私のジルバイの、相棒との連携技です!変身!!(バッと勢い込んで立ち上がり、手の上でジルバイをクルンとスピンさせてから、再びの変身!ただし今度は声だけではない。言葉通りの変身が、彼女の足に現れる。それはバジリスクという、水面を走る動物の足である。彼女のその姿は、かつての時代にあった様々な動物の能力を身に宿して戦うライダーに重なって見えることだろう)行きます!せいりゃあああああああああああああああ!!!!(掛け声と共に、彼女は走る。彼女の瞬発力と、ジルバイの変身能力によって水面を疾駆する。それが、彼女の言う連携技。技を磨いた枸橘 茨と、必要な力を与えるジルバイのコンビネーション。披露するのは今日会った尊敬するヒーロー、浮かべる表情は今までで一番夢に輝いた最高の笑顔で。)」(余談ではあるが、バジリスクが水面を走れるのは精々が数メートルが限度である。プールの中ほどで勢いを落とした彼女は、相棒と共にじゃぽんと沈んでいくだろう) (5/28 23:20:03)
Yuri・Annabel>
( 現場は公園。時刻は15時を少し過ぎた頃。以前の任務と似た場所時刻に嫌な予感を覚えたが、確かに二人だけが当てられるほどに規模は小さかった。一言で言えば、木の上から降りられなくなった子猫のような光景とでも言おうか。3m程の高さ登り棒。その天辺にはぴいぴい泣いている子供がブタの丸焼き宜しくぶら下がっていた。そしてその下には露呈しているだけでも2mは裕にあるだろう触手がうねうねと陣を取り、近付くものを軒並み凪ぎ払っている。射程は3m程か…、マンションという場で確認されたものよりは幾分も小さい。けれど、『 おっわぁ~…………………やれるー? 〝 えにわん〟? 』やる気チャージのポニーテールをぴょこぴょこ揺らして、公園入り口に到着するなり思わず眉が寄ってしまった。平和な公園とグロい触手のギャップだろうか。それは随分と禍々しいように思えたのだ。ただ、聞いてから愚問だったな、とはたと気が付いた。クラスメートな君のことは、それなりにだけ知っている。それならヒーローである君も、芯のところは変わらないのだろう。軽く息を吐き、持ちなれない相棒、刀の束を握った。公園に居た一般市民は避難済み。後は、疾患者である登り棒から降りられなくなった子供をなんとかするだけだ。) (5/31 23:28:23)
枸橘 茨>
「まっかせて、“ヒドラ”!泣いてる子供を華麗に助けるのが、カッコいいヒーローの責務だよ!(この現象が起き始めたという日、現場には“キュア○○”が多く現れたという。そのよしみで今日のヒーローとしてのお面は日曜朝の少女ヒーロー。普段より2割増しの笑顔で意気込む少女はバシン!と手の平に拳を打ち当て、小気味よい音を公園中に響き渡らせる。その音で蠢く触手たちの注意を惹くとともに、真っすぐ一直線に登り棒へと突進していく。彼女の特筆すべき点はその【瞬発力】。襲い来る触手を搔い潜り、徐々に距離を詰めていく。そして涙に顔を濡らし怯える子供へ指を向け、人々に安堵を促す【元気】一杯な声で宣言する)そこで待ってて!必ず助けて見せるからね!!」(とはいえ言うは易し行うは難し、その道のりは簡単ではない。切り落とすまで止まらない触手が相手、加えて救助対象が上方にいることからそこへ行くには空中で無防備になる瞬間がどうしても発生する。この触手たちと打撃を主体とする少女では相性が悪い。破壊力が売りの八極拳といえど対人用の技術。間合いの広い触手を相手にできるのは──ひたすら攪乱し、触手たちを登り棒に絡みつかせて動きの自由を奪うことだ。そこまでやって、彼女は頼れるクラスメートにして戦友を振り返り頼る)ヒドラ!こいつらのトドメお願い!」 (6/1 00:04:09)
Yuri・Annabel>
ん、そのとーおりー、( ほら、やっぱり。ヒーローらしさが頼もしく、付けるお面はシンボリック。後にあのお面は…!!となっちゃったり? 恥ずかしがる人も居そうだけれど、生憎此方は嫌いじゃない。貴方の半分にも満たないほどにはきっと乏しい表情筋。頬っぺたをぐねぐねこねくりまわして、ぺちぺちっと叩いて 『 ヒーローちゃん達にぃ、まっかせぇーなさぁーい 』にっと口角を上げて微笑む。どのくらい頼もしさは届くものか。そもそも存在したものか。けれど、貴方や皆と同じヒーローで在りたいんだ。貴方の元気いっぱいな声に、子供の泣き声が弱まっていく。下を見ないようにずっと閉じられていた瞳がうっすらと開かれて、貴方の勇姿を見詰めていた。以前の話だと、銃弾は飲み込まれてしまったらしい。だからこそ、苦手な分野ながらも道場に通い、鍛練を積んだ。その成果が身に染み込み、この刀は貴方の道を斬り拓く為に存在する。瞬発力で掻い潜る貴方の死角から迫る触手を、引き付け絡ませてくれた全てを、斬る。『 ────ありがとー、えにわんっ 』一閃。白刃が煌めくのは1度で事が足り、切り落とされた触手が落下しては霧散し消滅していく。…とはいえこれも時間稼ぎ、地面から微かに生え残った短な触手は身を震わせ、また伸ばすための力を蓄える。この間を逃せば、同じことの繰り返しになるだけだろう。『 ……あっちゅう間にー、子供の救助ー、それから遠くに逃げることー…えにわん、出来るー? 』刀から手は離さない。警戒も緩めない。全て刻むにしても、地中に埋まっている分その全てが分からない。なら、救助と距離をおくことが優先事項。単純ながらそう判断を下せば、…これも愚問になり得るか?) (6/1 00:40:46)
枸橘 茨>
「そういうことだから、安心してもう少しだけ待っててね!!(『ヒーローちゃん達にぃ、まっかせぇーなさぁーい』お面の下に笑顔を絶やすことなく弾むような声でサムズアップしながら、上から迫れば掌底で払い足を掬えば跳躍し隙間に体を滑り込ませるとこちらも弾むような体さばきで触手を絡め、巻き付ける。届く頼もしさが存在しなかったとしても、ヒーローはここに確かに存在する。ならば箱を開けるまで不確かなシュレーディンガーの猫、さっさとこじ開けて存在を確定させてしまえばいい。未来は、人の手によって創られるのだから。)」「こっちこそ、ありがとー!(一刀の下に束ねられた触手たちは斬り捨てられ、形を失っていく。これで一旦、道は開かれた。復活するまでの僅かな時間のみの凪だが、隔てる距離はたかが上方3m、何の問題もありはしない。何故なら彼女はヒーローだから。ヒーローといえば、ジャンプは得意中の得意に決まっているだろう?)もちろんだよ!これでやっと、あの子の所まで行けるよっ、ジルバイ!!変身!!!(『……あっちゅう間にー、子供の救助ー、それから遠くに逃げることー…えにわん、出来るー?』取り出したるは魔法のステッキ。一振りすれば、お面のヒーロー見習いは、仮面のスーパーヒーローに早変わり。風を切る速さとしなやかさで跳び上がると、宙ぶらりんの子供を抱えて瞬く間もなく貴方の元へシュタッと着地)」「お待たせ!救助完了、急いで距離を取るよ、ヒドラ!はい君、これあげる!(ポン、と姿を戻して子供を背負い、貴方の手を引き公園を飛び出す。窮地から脱した子供は不安と恐怖からの解放に緊張の糸が切れ再び大きく泣き出す。そこへ手慣れたように飴玉を取り出し大きく開く口へ放り込み、甘味とそれを味わうという行動への集中で気分を落ち着かせようとする。なんにせよ)初めての共同作戦、大成功だったね、ヒドラ!!(泣く子も釣られて笑うほど、喜色満面の笑みで貴方に喝采を。戦友と勝利の凱旋を)」 (6/1 01:34:38)
Yuri・Annabel>
さぁっすがぁー ( 魔法少女が持っていそうなステッキはいつからその手にあったものか。泡のような女の子に、情報に済む暴れん坊兎、そして、貴方はそのステッキが〝ジルバイ!!変身!!!〟愛や呪いが形になったもの、ディスコード。『 ん、また伸びる前にー、逃げちゃおうー。もーぉ大丈夫だよー、君ー 』背負われた子供の頭をぽふぽふと撫でくりまわして、お陰さまで後は逃げるだけ。後方は任せて。もしもまた追ってくるようなら、そんな不届きものは斬り捨てよう。遠くへと走り抜けながら、時折高いところから公園を確認すれば、離れるにつれて弱っていく触手の姿が見てとれた。手段は根絶ではなく撤退ではある。けれど、二人だけでも、子供を守ることが出来た。何も出来なかった以前よりも守れた今は、ヒーローらしくなれているって言って良いのだろうか。『 んー……そうーだねぇー、…うん、大成功だ。 』言っても、良いのかもしれない。眩いばかりの笑顔につられて、思わず自然に口角が上がった。まるでアニメのような、ヒーローらしいヒーローの姿。それは随分と心踊るもので。子供を親御さんの元に送り届けて、公園の触手の確認もして、全部終わったら 〝 やったねぇ、えにわんー 〟そういって、ハイタッチでもしてみよう。/〆) (6/1 01:59:34)
枸橘 茨>
「ふんふふ~ん、おっ待ちかっねの、ほーかーご、だー!!(全学年の授業が終わり、ほぼ全ての学生が帰宅するなり部活に行くなりして人気のなくなった教室、その静寂を破る意気揚々とした声が一つ。その声の主は人目をはばかるようにしてその教室にするりと忍び込むと、手に持つリュックサックを漁りなにか光沢のある物を取り出すと、それを人跡未踏の古代遺跡から秘宝を発掘したとレジャーハンターのように高々と掲げた。その秘宝の正体とは驚くなかれ、ベルトである。それもただのベルトにあらず。かつて平成と呼ばれた世の日曜朝において子供たちを熱狂と興奮、そして憧憬の渦に突き落とした変身ヒーローのベルト(9350円(税込み))である。今となっては滅多に手に入らないレア物であるが、それが市場に出たという情報をキャッチした少女は朝一番で購入に走り、見事ゲットしたのである。勿論学業には一切関係がないため、先生にでも見つかれば即没収もの。ではなぜ今ここで取り出したのか?そんなもの、家まで待ちきれなかったからに決まってる!!)」「これを巻いて~、変身!うわあああ!!もう一回、もう一回!変身!(その危険物なベルトを腰に巻いてチャンチャンチャン!!タカ!トラ!バッタ!と機械音が年代物にも関わらず淀みなく流れる。ただそれだけで世代外れのヒーローマニアはキャッキャっと楽しそうにはしゃぎ飛び跳ね、アンコール、ワンスモア、と心のままに軽快な音を響かせるのだ。そう、この教室に誰が来ても気付かぬほどに大きく)」 (6/6 19:57:02)
菱沼 華>
茨ちゃん>「 ( 空き教室。それは移動教室で授業に特別に使われることもあれば、授業をサボりたい人のための溜まり場にもなり得る場所。本来であれば鍵を閉めるなりなんなりして管理されるべき場所ではあるはずだが、貴重品のひとつもありはしないこの場所を厳重に管理するほどの理由は学校側にないらしく、鍵穴は使われることもないまま錆びつつある。)( 彼女がそこへ足を運んだのは、施錠確認のためだった。陽の沈む頃、校舎を閉鎖するような頃に日当の先生が見回りに来る手筈ではあるが、万が一見逃しがあってはいけない。コード専門の学校という点で、かつ生徒がヒーロー扱いされはじめているという点で、この学校はどうしたって目立ってしまう。好奇心に駆られた他校の生徒や地域住民が、偶然にも開いたままの窓に気付き侵入しないとも限らない。そうならないために、彼女は冷暖房や電気の付けっぱなしがないかを確認すると同時に様々な教室、特に空き教室を回っている。)」「( 階段を上がりきったその頃。生徒の往来も殆ど無くなった廊下には少女の楽しそうな声がよく響く。正確には興奮を抑えられない様子の少女の声と、なにか、自分にはわからない機械の声。こっそり、本来の半分ほど開いたままのドアからその声の主を覗き見た。少女が校則違反のためにこの教室を使ってさえなければ、一先ず水を差すのも宜しくないことであるから。他の教室を回ろうと、して。) …あ!キミ、そのアイテム!( ガタンッッ、と。建付けの悪い扉が一気に開く音がするだろう。どれだけ没頭していようが否が応でも意識を引き戻すような派手な音。ほぼ反射的な行為である。およそ学業に関係があるとは考えられないアイテム…彼女の手にしたそのベルトを指さし、眉間にシワを寄せて声の主へ視線を向けた。) 校則違反、じゃないですか?( 最も、没収するだけの権利は彼女にはないけれど。規律は守られるに越したことはない。責めるつもりはないけれど、少し不満げで、そのくせどこか羨ましいそうな声であることは特別な技能を持たなくとも容易にわかるだろう。)」 (6/6 20:20:06)
枸橘 茨>
「もう一回だけ、へんしっ!?……………………あ(遠くから聞こえる運動部の掛け声、壊れたレコードのように何度も何度も同じ音を響かせるベルト、それにまるで飽きることのない自分の弾むような声。それら以外一切存在しなかった教室に突如加わった、背後で扉の開く音に、周囲に気を払っていなかった少女の肩はビクッ!と大きく跳ね上がる。ぎこちない動きで振り返れば、そこにいたのは先輩であろう女子生徒。教師ではなかったことにほっ、と息を吐き────)あ、いやえっと、あのこれはですね違くていや違わないんですけどその!??(『校則違反、じゃないですか?』高揚から安堵に移り変わりかけた少女の顔が急転直下、血の気が引いたように蒼褪めていく。たとえ没収する権利を保有していなかったとしても、言われた通り校則違反である自分にはそれ以上に抵抗できる権利がない。バタバタと所在なさげな両手は前に出たり腰を隠したりと落ち着きがない。言い訳なんてカッコよくないし、かくなる上は古来より日本人の切り札にして基本技のザ・DOGEZAをして許してもらうしか、と貴方の足元に滑り込む決意を固めたところで)」「もしかして……先輩もお好きなんですか?ヒーロー(その表情に、その声に、その仕草に、自分の大切な宝物が守られる僅かな光明と───自分と同じものに憧れる、『夢』の片鱗を感じ取った)」 (6/6 20:49:21)
菱沼 華>
茨ちゃん>「 ( 忙しなくバタバタと振り回される身体。蒼くなっていく表情からしても、少女がそのアイテムを大切に想い、何とかしてこの場を見逃してもらおうというつもりらしいのは明白だった。見つかったらマズイとわかっていたのであれば最初からやらなければいいのに。それでも、ダメと言われたことほどやりたくなってしまうのな人間というもの。自分だってそこまで鬼ではないし、ヒーローはいつだって優しいもの。何より少女の違反行為を見たのはこれが一度目、初犯である。やれやれ、と肩を落とし大きな溜め息を零す。仕方がないから、注意だけして立ち去ろうと背を向けかけたその時のこと。) 」( 『 もしかして……先輩もお好きなんですか?ヒーロー』少女が、そう問いかけた。踏み出しかけた一歩は引っ込められ、まるで時が止まったように、自身の身体が硬直するのがわかった。) …そりゃ、まあ、好きですよ。ヒーローになりたくてこの学校に入りましたし。( 身長差はおよそ20cmだっただろうか。顔立ちも幼く、同学年には居ないことからして年下だろうという見当は付けられた。その年下の少女に、好きなことを好きだということが何だか気恥ずかいような気がして。背を向けたまま、ぽつぽつと投げ掛けられた問いに対する答えを紡ぐ。ヒーローに憧れ、他者を救わんとするその姿勢に尊敬の念を抱き、きらきらと瞳を輝かせた結果の今だ。嘘だとしても嫌いだと言えるはずがない。憧れを、好きであることを公言することが恥ずかしいことであるはずがない。ゆえに、もう一度。少女の方へ体を向け、翠玉の瞳に少女の姿を捉えて。それはもう、大きな声で。) 大ッッ好きですよ!そりゃあもう昔から!( 廊下中に響き渡るほど、威勢の良い声である。)」 (6/6 21:11:10)
枸橘 茨>
(ワクワク、ワクワク、ワクワクワクワク。『…そりゃ、まあ、好きですよ。ヒーローになりたくてこの学校に入りましたし。』背を向けて小声で小さく、面と向かって話すことを避けるようにポツリと。まだまだ。きっと貴方も恥ずかしくなっちゃったんですね。かつては、小学校では誰もが明け透けに誰に恥じることもなく答えていたことなのに、中学、高校と歳を経るごとにその声は段々小さく、少なくなっていった。それは時と共に現実の方が視界に多く映るようになってきて、自分を周囲に曝け出すことが怖くなっていったから。でも、まだまだ。まだまだまだまだ。その程度で消える思い。冷める情熱。飽きる羨望。霞む憧憬。たったそれだけの障害に屈する【夢】ではないと、この【夢】に恥じ入るところは何一つとしてないと、【夢中】の貴方の輝く瞳は確かにそう叫んでいる!!『 大ッッ好きですよ!そりゃあもう昔から!』それが本音。それが真実。誰が嘲笑うものか。誰が蔑めようか。それに応えるはただ一つ)「私 も で す !!!!」(廊下を超えて学校中に伝播する、ただ【夢】だけを見つめる少女の屈託のない笑顔から放たれる爆発のような同調である)「じゃあこれ、先輩も一緒にやってみませんか!?実はもう一つあるんですよ!ほらこれ、同じ作品の2号ライダーのベルト!これもセットで市場に出てきたんですよ!すっごいですよね!!(貴方が同志なら遠慮することはない。再びリュックを漁ればもう一つ、異なる意匠のベルトがその手に現れる。彼女に恥じらいは存在しない。【夢】見ることはカッコいいことに他ならず、そこに年齢も性別も善悪も一切合切関係ないと信じているから。校則もさっき怒られたこともすっかり忘れて、さあどうぞ!と懐かしささえ感じさせる満面の笑顔で、意図せず貴方を共犯者に仕立て上げようとしている)」 (6/6 21:45:54)
菱沼 華>
茨ちゃん>「 ( おおよそ、“ 先輩も “ という問い方をされた時点で察しはついていた。少女もまたヒーローに憧れた側の人間なのだということは。嬉しかった。こうして志を同じくする少女と出会えたこと。夢は恥ずべきことではないと、少女の肯定によって証明されたこと。本当に、幸運なことだと思わずにはいられない。)( そればかりか。少女は先程とはまた異なる意匠のベルトを取り出して見せた。)(少女の手にした2本のベルトは、幼き頃、いつかの自分がそうであればと夢を抱かせたヒーローの証だ。ヒーローになりたくて、なれなくて。今まさに必死になって彼らに追いつこうとさえしている自分が、ヒーローの証に気安く触れてもいいものなのだろうか。少女の元へ歩み寄り、手を伸ばしては引っ込めて、躊躇っている様子で。)( それから。三拍。)( ウジウジしてたってヒーローにはなれない!と。)( 少女に差し出されたベルトを手に取り、腰に巻き付けた。)」「( 作中に登場したメダルを差し込めば音楽が流れ、様々な色に変化しながら効果音が流れ出す。目を閉じて、自分の回りにはエフェクトが飛んでいるのだという錯覚を得ながら変身音に身を任せた。ハンドルを数度回し、パッコーンッと気持ち良くカプセルが割れるような音が流れたかと思えば、同時にアームやら何やらが装着されていく。)(遠い記憶のはずなのに、不思議と変身の仕方は簡単に思い出せた。さながら一話で初変身するヒーローの気分だった。) ………、……はあ…ッ、( うっとりとした様子で息を吐く。擬似的な変身とはいえ、ヒーローになるその瞬間にひどく昂揚するものがあった。筆舌に尽くし難い体験だった。) これ、私も変身しちゃいましたから、……今回の校則違反はわたしとキミと、2人の秘密ということにしましょうか。(暫く余韻を味わった後に、ベルトを巻きとって、少女に差し出した。ありがとうございます、と貴重な体験をさせてもらえた感謝も共に述べ、そして、少女の頭からすっかり抜け落ちているに違いない校則違反の話を持ち出した。2人の秘密。先生にはちょっぴり申し訳ない気持ちであるけれど、憧れの誘惑には、やっぱり勝てなかったから仕方ない。)」 (6/6 22:14:33)
枸橘 茨>
「(いまだ僅かに躊躇う様子の先輩改め同志を固唾を飲んで見守り、遂に覚悟を決めて受け取られたベルトが腰に巻かれるのを見て、いざ自分も隣で一緒にポーズを!といそいそと準備をしようとして──その手が止まった。ベルトを巻いた瞬間、否、手に取った瞬間から、目の前の同志の姿が先輩の菱沼 華から、ヒーローそのものへ変わる姿を幻視した。見える。音声は作り物、エフェクトは錯覚に過ぎないはずなのに。メダルを投入し、スーツを身に纏う様がありありと目に浮かんでくるほどに、その立ち振る舞いは堂に入っていた。所作は流れるように、風貌は凛々しく、眼光は立ちふさがる敵を射抜くように。本物が、【夢】が乗り移ったような光景に、思わず見惚れてしまった)」「…………っ、はい!私達だけの秘密です!(茫然、後に滂沱の如く押し寄せる歓喜の感情を余すことなく受け止め、飲み干し、グイッとサムズアップをしつついつもの笑顔を作る。ああ、ああ、感無量だ。宝物を守れたこと以上に、この【夢】が羽化するその刻を目の当たりにできたことが、堪らなく、どうしようもなく喜ばしい。枸橘 茨は、【夢】を愛している。二人の変身ヒーローは、共に笑い合えただろう)あの、先輩!よかったら今度うちに遊びに来ませんか!まだまだいっぱい、いっぱいあるんですよ!ライダー以外にも、戦隊とか、アメリカのヒーローとか!(それから少女は、久しくしていなかった、同性を家に招待するということを実行することにした。今までは趣味の合う人がいなかったため一人楽しく遊んでいたが、これからの放課後、休日は、この同志と過ごすことができるかもしれないと、期待と【夢】に胸を弾ませて)」(なにより、このヒーロー志望の少女が、将来どのようなヒーローになって、どんな未来を創ることになるのか、それがとてもとても楽しみだった。枸橘 茨は、貴方の【夢】を愛している)>菱沼さん (6/6 22:53:17)
菱沼 華>
茨ちゃん>「 …それは、なかなか魅力的な提案ですね。アメリカのヒーローなんて、なかなかお目にかかる機会もありませんし。( 変身を終え、少女にベルトを返却し。一息ついたところで少女の誘いに驚いた様子でまたたきを三度。自分はヒーローに詳しいわけではなく、今回のことも偶然知っていた程度。けれど、折角の少女からの誘いを断るのは申し訳なく、またヒーローたちを知ることが自分がヒーローになるための役に立つこともあるかもしれないと考えて。翠玉の瞳はきゅうと細まり、口角は上がりきって。それはもう、喜色満面の笑みが浮かぶことだろう。)…………、ああ、そうでした。( それから数秒の間を置いて、本来の目的を思い出したらしい。窓際に駆け寄っていって、施錠がなされていることを余すことなく確認する。それから窓側の一番後ろ。アニメやラノベじゃ主人公席という扱いを受けるその傍にある冷暖房のパネルも忘れずにチェックを。万一切り忘れで今年の夏は冷房が使えない、なんてことになったら笑えない。勉学に励むにあたっては非常に重要な事項だ。) 」「 わたし、菱沼 華と申します。( そういえば、と。名乗りを挙げずにいたことにふいに気付き、一礼と共に少女に名を告げた。広く透き通った窓の向こう側、彼女の背後には目にも鮮やかな西日が添えられ、それはそれはヒーローの名乗りに相応しく映るだろうか。) “ 仲 間 “として、どうか、これから宜しくお願いします!( 一方的にはなってしまうけれど、彼女はそれだけを少女に言い残し、入室した当時とは反対側の扉からこの教室を去ろう。校舎が締め切られるまでにやらなければいけないことはまだ山積みだから。)」〆 (6/6 23:14:55)
枸橘 茨>
「にゃあ!待って待って、にゃにゃにゃにゃ、にゃー!!(ヒーロー候補生達の学ぶこのコード専門高等学校では日々至る所でちょっとした騒動は起こりえるものだが、今日は少しばかり規模が大きかった。赤いジャージの活発そうな少女が、逃げ回る一匹の猫を四足で追い回す姿が学校中の生徒たちの目に留まったのだ。校内に迷い込んできたのであろうその猫はこの日、二つの点で不幸な猫であった。猫と遭遇した少女、枸橘 茨が前日に動物の動きを修行に取り入れるカンフー映画を観ていたこと、猫を模倣の対象に見定めた少女が──猫を見失うことなく追跡できる敏捷性を備えていたこと。哀れその猫は校内を右へ左へ縦横無尽に逃げ回り、少女も溢れるバイタリティで追い続ける。元来長距離走に向いていない猫は疲れに疲れ果て、やがてこの中庭へとたどり着いた。ここであれば人や草木も多く追っ手を撒くには打ってつけである。追跡者もそれを察したのか、ここがラストスパートとばかりにギアを一段階引き上げ、両腕を広げて猫へと飛び掛かり──空を切ったまま、ズザザザザーッ、と地面を滑っていく。もしその場を目撃している者がいたならば、彼女は照れた様子もなくこう言う)」「こんにちは!!(それはもう、元気いっぱいに)」 (6/19 23:28:21)
小室 耕助>
「…………こんにちは。えーっと、聞いて良いのかわからないけど、あの猫は君の子かな?」(私はこの日退屈を持て余していた。探偵を自称しているものとしては、何かそれらしいことをやりたくはある。しかし、案外騒動に出くわすことはあまりない。毎日至る所で、何かしらは起こるのだが中々立ち会えないでいた。誰かを呼んで暇を潰すか、この重い腰を持ち上げて自分から事件を探しにいくか。どちらにするか迷っていた所で、飛び込んで来たのが猫と少女だった。猫が甲高い鳴き声をあげ、少女は目にも留まらぬ勢いで猫を追いかける。広げられた両手は空を切り、するりと抜けた猫の方はと言えば、疲れ果てた様子でこちらの方に逃げてくる。追いかけ回されて気が立っているのか、私に気づいた猫は唸り声をあげて尻尾を逆立たせている。ふむ、これはーー……考えるまでもなく事件だろうな。腕を組みながら一部始終を眺めていると、少女もこちらに気がついたようでとても元気な挨拶を向けていた。さてどうしたものかと思いながら、とりあえず少女の方に返事を返しておいた) (6/19 23:44:27)
枸橘 茨>
「違います、猫さんは私の師匠です!(起き上がった少女はジャージに付いた汚れをはたき落としながら先生に指名された小学生のように明朗快活に答える。その猫は君の子か、無論迷い猫のため前半は正しいのだが、後半は主観に基づく一方的な関係性だ。心なしか猫もはた迷惑な押しかけ弟子に対して『違う!』とばかりにフシャーと威嚇した気がする。容疑者枸橘 茨『今のはただの修行です!猫さんには修行に協力してもらっただけです!』被害者猫『ニャー!ニャニャ、フシャーッ!!』これが双方の主張だ。当事者は邪気なき少女と言語なき獣の二名。証言の信憑性が皆無のこの事件、果たして探偵は真相を解き明かせるのだろうか?……おそらく、推理の必要もないだろうが)」 (6/20 00:03:51)
小室 耕助>
「ふむふむ……体を鍛えるのは良いことだと思うし、君がそうしたいのなら私は止めない。しかし、それより良いトレーニングがあるんじゃないかな?」(猫が修行相手というのは大変に愉快……もとい柔軟な発想だ。動物の動きを真似る、参考にするというのは実際悪くはない。それにどうかと思うと叱りつけるのは簡単だが、私に止める理由はない。放置しても良いのだが、かと言ってこのまま放置すれば猫が危ないというのも理解はしている。なので一応、最低限猫側の事も考えて妥協案を考えた)「この学園には猫より早く動ける人もいるだろう。どうしても動物的な動きを学びたいのなら、獣のようなカミサマを探しても良い。猫にこだわることはない」(この学園は曲がりなりにもヒーローや協力的なカミサマが集う場所だ。ディスコードの力によっては、身体能力を上げられる者もいるだろう。或いは、カミサマに協力を仰いでもいい。その方がただただ猫を追い回すより鍛えられるだろうし、生徒同士で互いのことを知れば連携もしやすくなる。より適していないかと問いかけたー (6/20 00:24:20)
枸橘 茨>
「もっといいトレーニング…ですか?(問いかけるようなその言葉に首を傾げる。基本的に動物というのは肉体的に人間より優れているものだ。だからこそその動きを参考とすることでより強く、洗練された技となるのではないか。彼女の学ぶ八極拳の大別、中国拳法にも動物の動きを取り入れた流派は数多い。ならばこれこそが最適解なのではないだろうかと考え)カミサマに、学ぶ……!!?そんな……そんなカッコいい方法が!?(その提案に、稲妻が走ったかのような衝撃を受けた。確かに道理だ。カミサマであればただの動物以上に優れているであろうし、言葉が通じるケースもあり得る。ひたすら動物の模倣を重ねて試行錯誤するよりもずっと効果が上がる見込みのある方法だ。それに何より……その字面がもうカッコいい。まるで神話の英雄のようだ。例えるならばギリシャ神話の賢者ケイローンに師事するヘラクレスやアキレウスといった名だたる者か。疑似的なものではあるが、曲がりなりにも現代において上位存在と扱われるもの。想像するだけで、鼓動が高鳴り全身が火照ってしまいそうなほどだ。)」「すごく…すごくいい意見をいただきました!今後の参考にさせていただきます!えっと……あ!(興奮の絶頂、むふー、と期待と夢に満ち溢れた笑顔で素晴らしき道を示してくれた先輩の手を握ると、大きく振って感謝の言葉を述べようとして…名前を知らないことを思い出す。そもそも自分だって名乗っていないのだ。シュパッと俊敏な動きで少し距離を取ると前ならえ気を付け、礼!)私、1年の枸橘 茨です!先輩のお名前を聞いてもいいですか!?」 (6/20 00:59:55)
小室 耕助>
「はは、私もかっこいい事は好きだからね。喜んでくれたなら嬉しいが……もしやるのなら先生に監督をお願いして許可を得てからにするといい」(君は思ったより私の話に食いついた。これで一件落着……といけばいいがこの話は不安要素がある。それはカミサマと人との根本的な力の差、後は価値観の相違だ。かつて保有していた固有能力がないにせよ、素の力で人を殺めることくらいはできる者もいるだろう。それに学園内にいるカミサマは人に友好的、協力的だと思うが=で完全な無害であるという保証はない。無自覚に相手の地雷を踏めば、どうなるかはわからないのだ。君は思い込んだら止まらない節があるように感じられる。君が突っ走らないよう、大怪我を負わないように先生に監視してもらうと良いだろうと助言しておく)「私は小室 耕助。学年は三年だね、こう見えて何でも屋みたいなことをやっている。困った事があればまた相談してくれ」(何でも屋、探偵というのはあくまで私の自称ではある。というのも周りは私のことをそう呼んでくれた事がない!……しかし私は自分の力にはそれなりの自信を持っている。今回みたいな助言くらいならいつでも出来ると、胸を張って君に伝えられるとも) (6/20 01:18:59)
枸橘 茨>
「カミサマにも都合とかありますもんね、わかりました!(やはりこの学校ではカッコいいを理解してくれる人が多い。趣味の合う人がたくさんいてとても満足そうな少女は、やはり元気に返事をする。彼女とてカミサマが根本的に人間と違うことは理解している。理解しているのだが、それだけだ。その理解の下、距離を取った接し方をするという発想はないし、その結果自分の身に何が起こるかという想像すらしない。彼女の頭にあるのは、ただ『カッコいい』の一念のみ。思い込んだら止まらないは本質を突いている。枸橘 茨は、前進以外の道を知らない。後退も、停滞も、振り返ることすらなくただ突き進むのみ。夢に盲目の暴走車、ブレーキを促されても減速こそすれ、決して止まることはないだろう。だからこそ、力づくででも止められそうな監視をつけようという貴方の考えは極めて正しいと言えるだろう)」「わあ、何でも屋!なんだかミステリーの主人公みたいでカッコいいですね!それじゃあ遠慮なく、いつでも先輩の手を借りることにしますね!だから先輩も、困ったことがあったらなんでも言ってください!私にできることならなんでもしますからね!(何でも屋、探偵、刑事に検事。推理小説にお馴染みのそれらももちろん、彼女の『カッコいい』の範疇だ。自称というのはそれを目指している証、つまり【夢】に他ならない。探偵小室 耕助。貴方は立派に──彼女の愛の対象だ。もし貴方が助けを求めたなら、彼女は貴方のために言葉道理に全身全霊あらゆる手練手管を尽くして本当に『なんでも』するだろう。そんな一種の狂気が、探偵の貴方のその眼には見えるだろうか)」 (6/20 01:58:53)
小室 耕助>
「かっこいいって言われるのは照れるねぇ……ああいつでも言ってくれ。私も、もし必要なら頼らせてもらおうかな」(君の称賛は素直に嬉しいものだ。だけれど、その瞳の奥にはどこか狂気的なものを持っているような気がした。心理学を嗜んでいても、これは読心術というわけではない。自らの持つ知識から、恐らくこう感じているのではないかという推測だ。なので具体的に何を考えているかまでは理解ができない。しかし、君の瞳は揺らぐ事なく真っ直ぐにこちらを射抜いてくる。そしてその言葉もはっきりとしたもので、そこに疑いようはない。君は恐らく、本当に"何でも"してしまうのかもしれない。これが正しいとするなら、私はそれを好ましく思う。正しくとも間違っていても、強い意志は君の力の源になるだろう。仮にそれを疎ましく思うことがあるならば、私に害が及んだ時だ。その日が来なければ、君のほんの少し垣間見せた狂気にも笑顔で受け止めよう)「さて、自己紹介も済んだ所で……この子はどうしたものか」(長らく放置していた猫に目を向ける。走り回って疲れた体ではそう遠くには逃げないだろうが、この時期にこれ以上体力を使わせては危険かもしれない。能力を使い無理矢理大人しくさせるか、先生でも呼ぶか。考える素振りを見せながら、ここまで追いかけてきた君の方に視線を送ってみる) (6/20 02:20:10)
枸橘 茨>
「はい、約束ですよ!(今、僅かではあれど彼女の内面は他人によって触れられた。しかしそんなことには気付いていないのか意に介していないのか、少女は出会った時から今に至るまでずっと翳りのない笑顔を浮かべていた。変わったのは、好意の程度。たまたまそこにいた先輩から、探偵の夢を見るカッコいい人に。貴方の夢に尽くしたい。貴方が夢を失わない限り、それは変わることはないだろう。だから今は、互いに微笑みを交わすのみ)」「あ、そうですね。猫さん師匠からは晴れて卒業させていただくということで、私が外まで送ってきます!それじゃあ小室先輩、さようなら、また今度お会いしましょうね!(師匠の下に付いた時間は凡そ1時間。短い間ではあったが多くの物を学ぶことができた……とあくまで主観的な感慨に浸りながら、一度そのあたりの物陰にディスコード・ジルバイを一振り。変身!現れたのは赤いジャージの少女…ではなく、燃えるような赤毛の目立つ人懐こそうな一匹の猫。にゃおん、と一声上げると体力の回復に努めながらも警戒心を緩めることのなかった猫は、ようやく救いの手が現れたとふらふらと赤毛の猫について行き、共に外の方へと駆け出して行った。去り際、赤毛の猫は貴方の方へチョイ、と片足を挙げるのが見えただろう)」 (6/20 02:43:08)