図画コーサク

キュリオスワーカー

図画 コーサク> 
(何時もと変わりない放課後。図画コーサク、その少年は先程買ったばかりの温かいたい焼きの入った紙袋を片手に、好奇心の向くままに、スキップ気味に廊下を歩く。)「…やぁっと着いた!」(ここは理科室。外から見る限りしん、として見えるが……そんな事もお構いなくガラッっっっっ!!!!!!なんて片手で勢いよく扉を開け。)「…失礼するでありま〜〜〜〜〜〜っす!」(それはそれは眩しい笑顔で、嬉しそうに大声で叫ぶ。こぽこぽと音を立てるフラスコ達、ツンと香る薬品の匂い。)「先輩せんぱ〜いっ!今日は何してるでありますか!実験なら手伝うでありますよーッ!」(…彼の目線のその先には。)(差し込む夕日に照らされる、背の高い、一人の男が居た。)(まず目に入るのは少し曇りがかった金色の髪、そして見慣れた白衣。声を聞いた男は此方をゆっくりと振り向くだろう。)「見て下さい!『そいやき』に行ってきたのでありますが、先輩も一緒にどうでありますか!」(クリーム味と抹茶味のたい焼きの入った袋を高々と掲げると。…丸メガネ越しにネオンピンクの瞳が此方を捉える。)(先輩、こと『Gaill Monochoria』、彼は__)(探求を愛している。)   (6/14 18:50:50)


Gaill Monochoria> 
(『図画 コーサク』は、好奇心を愛している。)(_____で、あるならば。男より少し小さな其の体をぴんと伸ばして掲げた甘味と、男の作業の対象。其れ等は屹度、互いに興味のキルトレード。かたやそいやき、かたや.........。)「ン゛ン...........度し難い造形の難しさだなァ...........?」(少し遡って下校のホームルーム終了直後。変わらず最短最速で理科室に駆け込んだ男が手を付けたるは図画工作。彼の友人、其のディスコードの可動フィギュアである。のだが、素人には当然難しい事極まり無く。あーでもないこーでもないと言いながら、手前二日間の睡眠を代償とした設計図-ブループリント-を基に製作を開始する。新たな物事への挑戦とは基本的に非情なモノで、何事に於いても天稟を持たない此の男も例に漏れず。製図が終わった時の達成感を遥かに上回る立体造形の難易度たるや。) (掴んだ筈の栄光の光はさっさと賞味期限を切らしてさようなら。富士山登頂直後に真横にエベレストが見えたなら登山初心者はどう思うだろうか。.....それこそ、登山の例えの通り“そこに山が有るから”だのなんだの行って邁進出来てしまう程度には愚か者なモンだからレッドドアなんて使えるのでしょうけど。)(兎角。)『…失礼するでありま〜〜〜〜〜〜っす!』(時間を今へ戻して尚戦々恐々。)『先輩せんぱ〜いっ!今日は何してるでありますか!実験なら手伝うでありますよーッ!』(然して死地に差し込むは救いの光。視線は正体不明の魔力によって芳香の立つ紙袋へ吸い付き、鳴りそうになった腹は根性で抑え込んだ。ずれかけの眼鏡をリポジショニングさせたなら、男は口を開く。同志たる、君へ。)「HeyHeyHeyHeyコォサクチャ~~~~ン..................」「......実に。実にナイスタイミングだ。素晴らしィ.........」(席を立てば両腕をばっと広げて大歓迎のポーズ。ゆらゆら歩きながら緑の紙のカワイイ後輩へと歩を進めながら。)「ちょっとした模型ェ作りだが随分骨が折れてねェ.........ほらアレ。」(軽薄な笑みはいつだって。男はそう云う“センパイ”だ。そうだろ?)(大変だなんだと言いながら横を向いて。広げていた手を上へ挙げれば“神様お救いを”みたいな体勢。)「.......小休憩でも摂ろうかと思ってたがァ........非常ォ~に有難いコーハイを持ったモンだな僕ァ。」(横目にちらり。こんな変にアヤシイ動きだって、君はもう見慣れているかもね。)「...........所で。」「......クリームは買ってきてくれたかィ?」(ちょっぴりがめついのは性分。お茶で持て成したりなんて洒落た事は出来ないのだけれど、まあ屹度楽しい放課後の幕開けだろう。)(ゆらゆらと緑の髪のカワイイ後輩へと歩を進めながら。)、ですわね   (6/14 19:24:01)


図画 コーサク> 
「えっへへ…もちろんありますよ〜!ゲイル先輩!(たた、と近づいてはゆらりと寄ってきた彼の手に『はい!』と言うようにクリームのたい焼きをぽす、と置く。)」「そして〜、ボクのはこれ〜!(と、自分は抹茶のたい焼きを取り出して。テンションは最高潮、くるりと回ってみたり。彼の隣に理科室ではありがちの丸椅子をズズズっと寄せて座り込み、まるで小動物のようにもちもちと食べ始める。)「はぇ〜、ふぉれっていいらせんはひのでひゅこーよえふよへ?(これって飯田先輩のディスコードですよね?)」(と、食べながら喋る、なんて愚行をしつつ、彼の描いた図面、作りかけのフィギュアを見る。)(ごくん、早々とたい焼きの最後の一欠片を飲み込んだ後。)「えぇと、足の関節がここに来て、砲台の部分が上下左右に動くように…」(と、ブツブツ唱えながら立ち上がる。)(かちり、ぐるり廻るその丸眼鏡を直しつつ。彼の方を振り向き__)「あの!センパイ、このフィギュアって何の材質で作るでありますか?ソフトビニール、は可動式だから多分違うとして、ポリ塩化ビニルでありますかね?あ!でも、3Dプリンターって手もありますな、そっちの方が組立用のパーツを作るのには向いてるハズですよ!でも、完璧とは言い難いので後から手作業でいらない部分を削る必要もありますな……」( …と、ここまで一息、さながら魔法の詠唱。きっと全て聞き取るなんて余程の物好きでないと無いであろうが。)「…あぁ!これじゃあきっと伝わらなかったでありますね、失敬であります…」(いつもの早口をなんとか抑え話を戻す。)「ところで…先輩、突然ディスコードの模型なんか作り出してどうしたでありますか?(今の先輩の研究対象は『不和』について、なのだろうか…?そう考察を立てて。)ディスコードの研究というのならボクも協力するでありますよ、ほら!トミーサンも協力してくれるでありますから!(と、自身のディスコード、『トミーガール』…物体の構造を理解する能力を持つ彼女を展開する。)」(___彼は「好奇心」を愛している。)   (6/14 20:10:33)


Gaill Monochoria> 
「好(ハァオ)ッッッ!!!!!!!!!」「Gooooooooッッッ.............d choiceだコォサクゥ...........」(幾つかの言語が入り交じる。そんな突飛な喋り調子。板に付いたニヒルもこの時ばかりはぱっと明るく。遮光カーテンの暗幕を垂らした理科室とてこんなに元気な野郎共が居ては雰囲気や不気味さなんて在ったもんじゃない。夕日の照らす学校より電灯の無機質で隔絶されたとて、此処は愉快な空間だ。)「ほーぁ。(そォだ。)」「はほはわひィふぉるふふぉはいえんひはくへはははんほふぁがへェ..........(あの可愛ィフォルムを再現したくてたまらンのだがねェ...........)」(たい焼きを頬張って喋る君の横には愚か者二号。疲弊した体に沁みる甘さと鈍る脳に浸みる糖分を嚙み締める様に目を細めては、天を仰いで感嘆した。(そうしてる内に君は何やら観察考察。興味深そうにぶつぶつと呟く様はもう慣れっこ、なんならそう云った辺りが共鳴しての先輩後輩関係。少なくとも“オタク”と分類して間違いにはならない二人組。実に和ましく、だからこそ男は身構える。なんて言ったって、技術室を占拠せし同志の本領は此処からだもの。)『あの!センパイ、このフィギュアって何の材質で作るでありますか?______』(圧倒的な滑舌。呈す様相は機銃掃射。薙ぎ払うみたく並ぶ言葉の速度も密度も侮るなかれ。ひゅう、なんて口笛を吹いたのは君の言葉の中盤辺り。一字一句漏らさずの自信があるかと言われれば断言は出来ない、くらいではあるが、要所は確と聞き取れている......筈。)『…あぁ!これじゃあきっと伝わらなかったでありますね、失敬であります…』「気にするなァ。僕らの仲だろゥ?多少なりとも聞き取れるさ。」「ンで。」「そォだな......どォせなら手作りで凝ろうかとPVCでやってみたは良いが随分キツそうだ。...基本的な部分は3Dプリントのォー......ナイロンとカーボンの複合素材辺りか?でも使えば耐久面は問題無いだろ。関節部と銃砲はァ..........きちィだろーが地道に金属加工ォだな。」(君程の速度でも無ければ基本的に自己完結。変わらずの間延びと変な緩急の喋り口とは言え言葉を並べてしまうのは彼等の様な人種の性なのか。何処かアナウサギも其の系譜だった筈だ。)『ところで…先輩、突然ディスコードの模型なんか作り出してどうしたでありますか?』(突拍子もなく放たれたる質問。其れが鼓膜を打ったなら、男は君の方へ真っ直ぐに目を向ける。)(ネオンピンクは渦巻くレンズへ。気になっちまったか好奇の技師-キュリオスワーカー-。男は眼鏡のレンズをもう一度くい、と上げて。)「........何故かって?」(太陰が薄く顔出す逢魔ヶ時。斜陽は横薙ぎに街を照らして。学校の壁面だって橙を滲ませた反射光がてらてらと。アスファルトすら目を焼く此の時間。遮光の暗幕に遮られた部屋で。)(男は、口を。)(開いた。)__________「飾ったらよさげだからに決まってンだろォ?」(拍子抜けの理由。探求の対象が不和、更に言えば此の模型の元であるクーロスであるのは事実だが、其の追求は少女との一日3つの問答の中に進められている。ならば此の図画工作は愛着が沸いた故の趣味であり、性分が性分故の身の削り様なだけである。)「手ェ貸してくれるなら有難ェ限りだなァ?キミが居れば100人力だ。」(怪しげににまっと笑うのは何時ものこと。どうにも胡散臭くも気さくな科学者は、残り半分くらいになった手元のたい焼きを目を遣って、それからも少し口を開くのです。)「よけりゃ一口食うかィ?」(ン、と細い手は緩い動きで差し出すだろう。食うかィ?なんて言っても買ってきてくれたのは君なのだけど。)(全く以て、恰好のつかない先輩ですから。)   (6/14 21:08:19)


図画 コーサク> 
(すらすらすら、と材質を唱える彼を尊敬の眼差しで眼鏡の奥のまんまるお目々で捉えた後に。)「金属加工!なるほどその手がありましたか!(ポン、と大げさに手を打ったかと思うとどこからかペンチやらドライバーやらなんやら工具をガチャガチャ取り出して。)ふっふーん、加工ならボクに任せるでありますよ、先輩?」(なんて足を開いて腰の方に手を当てればドヤ顔で決め込む。その行動は高校生より遥かに幼く感じられるだろう。)(キラリ、光に照らされた彼のレンズが輝く。時刻は夕暮れ、其のお陰で陰影もくっきりと浮かび、雰囲気を醸し出している。)『........何故かって?』(そう呟く先輩の、あたかも『ドドドドドド……』なんて効果音まで着いてきそうなその気迫に押され。)「…そ、それは………?」(ゴクリ、と唾を飲み込んで聞き返すのだ。)(しん___と一瞬場が静まり。)__________『飾ったらよさげだからに決まってンだろォ?』(ニヤリ、と悪戯っぽい笑顔。自分の予想とは遥かに予想外の答えが帰って来た………しかし。)「っっっっっっっっっっっとーーーーーーーーーーーーっても最高でありますなぁあ!!!??!?!?」(と、最大級の笑顔でこう返答する。………機械は男の浪漫、なんて言うだろう。)「へへぇええ良いでありますなぁあ…(顔の横に手を当て、クネクネ、とヘンテコな動きで『良さ』を噛み締めた後。)…ボクもトミーサンの模型作っちゃいましょうかね……」(なんて呟く。『ここに実物が居るのに…』とトミーガール本人(?)は少し不満そうだが。)「や!別にキミを無視するなんてコトはしませんよ〜、」(と、彼女をある程度なだめた後。)「…え!良いんでありますか!(と、失礼します!なんて呟けば先輩の持つクリームたい焼きの一部に遠慮なく『ぱく、』と食いつき、コレも美味しいでありますな、なんてモグモグしながら答えるだろう。おまけに自分の口についたクリームをぺろ、と舐め取りながら。)(…先程彼の口から出た素材達をメモ帳にささっと書き記せば、)えぇっと、持ってくれば良い素材はこれだけでありますかね!きっと技術室の方にあった気がするであります!持ってくるでありますよーッ!待ってて下さい!!」(一連の話を聴き終わり、尊敬する先輩から『キミが居れば100人力だ、』なんて言われて舞い上がってしまったのかブンブンと腕を降った後、理科室を飛び出しウキウキ気分で技術室の方に駆け出す。完全下校まではまだたっぷり時間がある。彼らの『探究心』と『好奇心』は尽きることがない。……また調子に乗って遅くまで入り浸り、学校の鍵を掛けられないように気をつけなければ、だが。)   (6/14 21:55:10)

図画 コーサク> 
(放課後。ある少年は技術室に居た。それも不法侵にゅ…いや、『公正』に職員室から借りた鍵を使って。)「や〜、やっぱり此処は落ち着くでありますね、」(椅子に座り込んでぱたぱた足を振り、そう呟きながら近場のコンビニで買ったエクレアをもくもく頬張るのだ。)「と、さて…(口についたクリームをハンカチで拭いつつ立ち上がる。今日此処に来たのは機械__それも百均で買ってきた置き時計の分解、そしてバラバラになったそれを『元通りにする』練習。機械の分解は得意なのだが何故かそれを戻すことが出来ないのだ。__謎である。)「絶対トミーサンの力無しでも修理出来るようになってやりますよ〜〜、(意気込み、腕を真上に突き上げる。)…ん?(今度はしゃがみこんでがさがさ、普段なら工具一式が入っているはずのカバンの中を漁る。そう、『普段なら』。)え、あ、あれ…?工具が…な、(がし、テンプレのごとく頭を抱えてから少し溜めて。)無いであります〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?!?!?!?」(大きな声が教室中に響く。)「(オロオロ、周囲を歩き回り。)ややや、どうしたものでありましょう……どこかで落として来たのでありますかね…ハッ!そういえば……このカバン開けっぱなしだったでありますね……???どッ、早く探しに行かないと…ッ、」(急いで教室を飛び出そうと扉を開けようと____する前に。)(扉がガラリ、開く。…そこに。)(自分が廊下に落としてきた、ゴチャゴチャとした工具を抱えて一人の、澄んだ青い目に淡い茶髪の小柄な少女が立っていた。)「や、それはボクの……工具達…!!此処までわざわざありがとう、であります!(ぱぁっと表情を明るくさせ、その少女から落としてきたものを受け取ろうと手を前に。…が、)いやはや〜、失敬でありま…す……えぇ〜〜〜〜っと、ゴメンナサイ…」(言葉の最後の方はモニャモニャと。なんだか、遅れて恥ずかしさまでが来てしまったようだ。)   (6/25 23:52:10)


Yuri・Annabel> 
( 床にネジが落ちている。それは放課後、いつものように図書室へ向かう途中の出来事だった。図書室は渡り廊下を渡った等の1階にあって、ちょっぴり遠い。けれど好きなことにかける労力が気にならないことくらい、何かしら愛するものがあるのなら分かるのではないかと思う。階段を降りる最後の2段を、勢い付けて蹴飛ばして。途端、靴に守られた踵にぐりっと何かが食い込んだ。驚きにぴゃっと背筋が伸びて、拾ったそれは何にでも使われていそうな、けれど廊下のど真ん中には消して使われていないであろう小さなネジ。『 ……………おやぁー? ………ベ、…………………。 』立ち上がって視野を広げれば、なんということだろう。ペンチにニッパーえとせとら、不揃いな一定感覚で、様々な工具が床に寝転ぶそんな有り様。………何故?そんな疑問が浮かぶのは当然で、教えてもらおうと自分のディスコード、ベルベットアワーを当然のように呼び出そうとしてはたと気付いた。……最近、コイツに頼りすぎじゃない? それは主に任務でのこと。しかし、好きでもない、忌々しいが宿敵とも呼べる相手に、頼りっきり。………………。『 …………よぉっし 』自力で調べてやる。そも、知識とは自ら切り開き得るもの。山頂までヘリで行くのは楽だがそうじゃないんだ。大変だろうと登山家は山を登るだろう。ふんっ!と鼻息荒く、そこに謎があるからと少女は気合いを入れた。ペンチにニッパー、ネジにはんだに針金に、ピンセットや小さなプラケース。様々な物を広い集めて、ちょっと流石に抱き締める腕もバランスを取って支えるのが難しくなってきた頃。他に落ちているものも見当たらない、終点はどうやら技術室前。なるほど、つまり、あー……………なるほど? 技術室にこれ等の工具や部品は確かにある。けれど、それが外に出ているのはどういうことか。トイ・ストーリーならぬツール・ストーリーでもあるまいし。 謎はきっと、この扉を開いた先にある。しかし少女には問題があった。なにせ、両手で工具を抱えてしまっているものだから、扉が開けられな『 ………………あ。 』(扉がガラリ、開く。…そこに。)(漫画でしか見ないような瓶底眼鏡。ボロいYシャツに不揃いな靴。ぴんとアホ毛が立っている。任務で見たことがある気のする人。じぃ…と見詰めてみるけれど、目があっているか分からない。ヒーロー名でない方の名前も思い出せない。どころか、そもそも知らなかったような気もする。どうやら、ツール・ストーリーを生んだ犯人は貴方だったらしいが、そのわりに、もにゃもにゃと言葉尻を丸めて、歯切れが悪い。『 …………工具達のー、お届け物だよー。…お届け物ー、だけどー………受け取らないのー? 』ずい、と押し付けようと1歩前に。じとりとした眼が貴方を襲う。どういう経緯で廊下に工具が落っこちていたかは分からないけれど、要らないから受け取ってくれ、なんてことは先程の反応からしてないだろう。少女からしてみれば、非常に不可解で、摩訶不思議な状況だった。)   (6/26 00:17:27)


図画 コーサク> 
「やややや!いやはやこれはぁ〜〜〜…(貴方の表情を見て照れくさそうに目を逸らし…いや、この眼鏡では目線などはきっと見えないのだが。そして少し背を仰け反り、頬をポリポリと掻く。)お恥ずかしながらコレを入れてたカバンが開いていた様で…落としてたのでありますな…(そう言いつつ彼女が抱えた工具を受け取っていく。)そういえば!話が逸れてしまうでありますがキミは多分…この間の任務に居た子でありましたよね、名前は〜えっと。(なんとか思い出そうとするが出てこない。そもそもあの任務ではあまり行動することが出来ず、回りも見れていなかったもので。)んんん、忘れてしまったようであります…恩人の名前は覚えておかなければですな教えてほしいであります!…ではではまずは此方から失礼、ボクの名前は図画コーサク、2年生、ヒーロー名を『キュリオスワーカー』というであります!よろしくでありますよ!」(好奇心を愛する少年はペコリ、頭を下げながら真面目に自己紹介をする。頭を上げた時の衝撃で眼鏡が少しだけズレる。それをすぐ掛け直すが…黒くて丸い瞳が一瞬だけ見えるだろう。)「今日はですねぇ…時計を分解しに此処に来たのですよ、そのあと組み立て直す練習も合わせて!…や、ディスコードの発現用のではなく!これをバラしてしまうと直せなくなってしまいますから…さっき買った置き時計を実験台に。」(そう言うと、机の上に置かれたアナログな置き時計を指差す。)「…なんでかわからないのでありますが、自分で組み立て直すことが出来ないのでありますよね…不思議であります…トミーサン(ディスコード)に手伝ってもらえば一瞬で直るのでありますが。自分でも直せるようになったらそれこそ最強!でありますからね!!!」(いつものオタク早口で一通り喋り終わった後。)「あぁああ!!!こッ、これはクセなのでありまして…折角届けてくれた相手に自分の話とはとは…これまた失敬でありますな、」(なんだか謝ってばかりいる。…ポンコツな男である。)「お礼と言ってはなんですが…(そう言うとカバンの中を漁り、元は工具の乗っていた貴方の手のひらの上にもう一つ買っていたエクレアをポンと渡すだろう。)此処まで来るのに体力も使ったでありましょう!生憎手持ちがコレだけしか無いのでありますが…よかったらどうでありますか?」   (6/26 00:53:59)


Yuri・Annabel> 
( おっちょこちょい、素直、人懐っこい、よく喋りよく照れる、感情の起伏が激しい、ケミカルなキャラクター、いや人。漸く腕が軽くなったとのびのびしていれば、お返しはふわふわぱりぱりな美味しいエクレア。『 ……ありがとうー。私はねー、1年のユーリーアナベルー、ヒーロー名はねー、ヒドラーだよー 』さっき話していた練習のお供なんだろうか、このエクレア。もぐもぐ食べながらあーでもない、こーでもないと悩む姿を想像すればお茶目なゆるキャラのようで可愛らしくて、思わずくふくふと笑みが溢れた。てってってっと興味深いばらされた時計の元に歩みを進めながら、時折くるりとつま先立ちで身体は回転。正しくはユーリ・アナベル、ヒーロー名はヒドラ、伸ばし棒は余計なのだけど、くるると回る身体の勢いに合わせて語尾もよく伸びていた。時計の乗る机の側の椅子を1つ引いて、一応靴は脱いでその椅子の上へ。高台から、ななめった大の字のような決めポーズ。…ヒーロー名を名乗ったのでな。ヒーローらしく、というもの。なんちゃらと煙は高いところを好む。『 宜しく、ねー。…あんねー、良かったらー、私も治すのお手伝いーしてーいいー? 』とうっと無駄にジャンプして、技術室の床の上。高くなった気のした身長が、また40cmほど低くなった。けれど時計とは目線がまた合わせやすくなって、なんということ、哀れな被験体時計をつんとつついて。『 工作系の技術があるわけじゃないけどー、自力でやりたいというお主の意思ー、よぉく分かるのだよー、なかまー。 だからねー、たまには良いかなってー?』うんうん、と仁王立ちで腕まで組んで少女は頷く。まあ私は先に一人で出来ちゃったけど、なんて内心自慢も忘れずに。ディスコードも人の手も借りずに頑張りたい熱意はひどく共感できるものだったものだから。)   (6/26 01:22:49)


図画 コーサク> 
「ユーリ・アナベル、サン!覚えたでありますよ!(そう、君の名前を忘れぬようにとハキハキ復唱する。なんとなく、二人称の部分までカクカクとした呼び方で。)」(と、小さなゆるふわ少女は椅子の上に乗り決めポーズ。ヒーローが好きなのだろうか、なりたいのだろうか?お茶目で、しかもそのためにわざわざ靴まで脱いで乗るなんて、真面目なんだなぁ、とほっこりする。)「…えっ、本当でありますか!!わざわざ落とし物まで拾っていただいたのにお手伝いまで…感謝するであります!(へへ、ボクにもアシスタントが…!)(…なんて、嬉しくって、内心ニマニマしながら。)…そういえば!何も見ずに〜は流石にムズカシイので…じゃじゃん!修理用の本は図書室で借りてきたのでありますよ〜、これ!」(机の上に先程まで放ったらかされていた『超すごい!構造大辞典!』と大きく書かれた分厚くて青い表紙の本をサッと取り、それがよく目立つように見せてみる。)「え〜と、これの確か……(ペラペラと付箋の貼っている場所まで捲り。)そう!ここに時計のパーツの位置が書いてあるページがありまして!これを見ればなんとかできそうでありますよね!」(そう、時計の断面図が書かれたページを指さして言うのだ。)「えぇっと、ユーリサンには…このパーツはここ!みたいに指さして言ってほしいであります!ボクがその通りに組み立てるでありますので!(ほぼカラッポになった時計の中。この中に歯車やらネジやらをはめ込んで行く。)…え〜と、まずはコレ…(まず手に取ったのは小さな歯車。)う〜〜〜む、能力を使えば本当にラクなんでありますよねぇ、(彼のディスコードの能力は構造理解。構造を頭の中に無理やり叩き込めば、その瞬間からしばらく部品の位置まで完全把握することが出来るのだ。)一人で覚えるのは少し苦手なのでありますよ、いや!ボクの手にかかれば工作技術でな〜んでも作れちゃうのでありますがねぇ…」(自信のある技術力にだけ、少しだけ見栄を張って。)(…そう言いつつもポンコツ技師(ワーカー)は早速付ける場所を間違えそうである。さあ、本日ばかりの『助手(アシスタント)』さんはどうする?)   (6/26 02:01:23)


Yuri・Annabel> 
おぉー………おー……?…りょうかーい、助手ちゃんにー任せとけぇー ( 助手、早速不安を覚える。そういう本を読むのも好きではある。けれど、そういった分野の広い本は大抵説明があんまりにもシンプルか、本格的な説明であることが多く。つまるところ、事細かで分かりやすい取り扱い説明書ではなく、根本的な知識としては同じ系統だろうが、製品の違いから見たままやれば大丈夫、で済む代物ではないということだ。とはいえこの分厚い本の中から時計を探し出す熱意は確かで、それならそれに答えねばと、少女の気合いも高まるもの。直そうとするのに細かな所が見難い断面図を選ぶ点、分解する時点で動画を撮っておくなどしない点、様々な抜け具合に少女が気が付かないまま気合いを入れたのは、…所謂同族というものだったからなのだろう。先程まで立っていた椅子に腰を下ろして、右上が日に焼けたページをそっと手の甲で撫でる。時計屋さんで売っているような置時計の内部構造。それから、プラケースの中で家に帰るときを待つ歯車の群れ。実際に分解してみたことはなく、普段使っている時計も似たような構造なのかと考えるとなかなか興味深いものがある。一通り眺め終えて、いざ組み立て練習が始まると足はぶらぶら。椅子の足の横を通り抜け、振り子時計さながらに揺れる。じっとしていられないお年頃。ぱたぱたと揺れる猫の尻尾にもそれは近く、狙いが定まればぱしっと少女の指先が貴方の服の袖を掴むだろう。『 それはー、まだ。最初のはー、これ…かなぁー…? 大きい歯車は中央の軸と次の歯車が繋がっててー、ちーいーさーいーのー…はー…お互いに繋がってる感じー? むー…なるほどー…………… 』部品ケースに分厚い本を頻りに見比べて、間違えなんて無いように。難しい構造にぎゅっと眉はよって唇は尖ってしまうけれど、精一杯頑張りたいもの。1個の部品を指の腹で優しく摘まめば、すすす……と貴方の側まで差し出した。次はこれ…いや此方?悩ましい、難しい、けれど 『 ディスコードに頼りきりなの、私は悔しいー…からぁ、一緒に頑張ろうーね。合う歯車ー、頑張った探そうー、おー 』すす、と差し出された候補は2つ。見た分じゃ判断の付かなかった2つながら、実際に貴方が先の歯車に嵌めてみればどちらが合うか分かるだろう。なかなかに頭を使う作業。けれど知識として身に付いているものがあると思うと悪いものでもなく、ぐぐっと1度体を上に伸ばした。)   (6/26 11:45:15)


図画 コーサク> 
『 それはー、まだ。』(ほわほわ少女に思いがけず注意を受ける。)「え"ッ!?(突然の出来事に歯車を落としそうになるがあわててキャッチして。)あ、こ、これはァ……、(後少し止められるのが遅ければ一巻の終わり…のはずだったが既のところでシャツをぐい、と引き止められ。先程からやらかしばかりで先輩らしくここはキメないと…と思った矢先にこうである。)〜〜〜〜ッ、その…」(だらだらだら、恥ずかしさのあまりヘンな汗が流れる。顔は例のごとく真っ赤であり…少し余った袖で隠れた手で顔をごしごししつつ、なんとなく覆ってみるもバレバレなようだ。)『むー…なるほどー……………』(そう、悩む君の方を未だに手で隠された顔を少しだけ動かし、ちらり、とだけ見て。やはり少女もどうにか、構造について理解を示そうとしているようである。流石に少年も気を取り戻したようで。)「 そ、そうでありますね…」(と、少女が差し出す2つを壊さないように、そ…っと掴む。)「これが…えっと、ここに…(銀色の軸の部分にカチリ、歯車の片方をはめ込んで見る。どうやらこれで正解らしい。)…おおおっ!?す、すごいでありますな、ユーリサン!合ってました!!!よ!!!」(パチパチ、君を称賛するように拍手をしつつ。好奇心の少年は知識の少女を見つめて、まるで小学生のようにきゃいきゃいと喜ぶのだ。)「ふむ、そうなればもう一つは先程付けた場所に噛み合うようにすれば…?(ここからは完全集中モ〜ド。君の指示の通りに歯車やネジを受け取り、小さなパーツはピンセットを使いながら。かち、かちと部品を付けていく。)っ、こう!!!!(時計の針を付けて、最後に時計の『外側』をカパリとはめ込みネジを閉める。)……よし、これで。(最後にキリキリとゼンマイを巻く…と。)(カチ、カチ、それは時を正しく刻み始めるのだ。)………や、やった!!!見て下さいッ、ちゃんと動かせますよ!」(部品同士はピッタリ噛み合い、正常に動く。)「や〜〜ったぁ!!お手伝いは借りましたが……ディスコードの力を借りずに直すことができましたでありますよ!!!!!(時計を高々に掲げてそう叫ぶ。)」(それから。君の手をがっしと掴んでブンブン振りながら。)「いやはや、今日は本当に本当に助かったでありますよ、ユーリサン!キミはきっと素晴らしい技術者になれますよ!物の修理に限らず!や、別に君のミライをボクが勝手に決める権利はないのですが!」(君の向上心に心を動かされたのか、彼のキラキラした表情から伺える感情は感謝と感動。…それと諸々への謝罪。)「うぅむ、今度はもう少し準備という物をしなければありませんな、あとは…分解する前のメモ…写真?でも撮っておいた方が良いでありますね…(これは今回の反省点。好奇心のままに、思いついたところから手をかけようとするので何時だってどこか抜けているのだ。)この辞典じゃあ少し奥の方が見づらかったでありますな、もっと見やすいものがあれば良いのでありますが…図書室にはあるでしょうかね…?」(顎の下に手を置いて、悩ましげにこくりと首を傾げる。)   (6/26 13:10:19)


Yuri・Annabel> 
ん、やりましたなぁーコーサクさん ( 大袈裟、盛大な拍手喝采。しかし悪い気はせず、寧ろ褒められるほどにというやつで、腰に手を当てちょっぴりふんぞり返ってみた。ローテンションとハイテンション。年上に対して使われない敬語と、年下に対して使われる敬語。比較的対称的な2人だけれど、心境や根っ子のところは同じであるのかもしれない。うんうんと頭を悩ませ、どうにも分からない所は貴方に相談をして、文殊の知恵とまでは行かずともその残りかすくらいの知恵を持ってしてそうして遂に 『 ほぁぁー……………、わ、わ、わ、………どーだろう、ねー…けどうんー、やったねぇ、やったー 』カチ、カチと動き出す時計。働きっぱなしだった脳がだらだらと緩んでいって、同じ様に身体の力も抜けていく。その最中に手を捕まれぶんぶんと振られるものだから吃驚して、がくがくと揺さぶられる身体はなすがまま。技術者、ミライ、それは考えたことがない事柄。目に見えるほどに表情はキラキラと輝いていて、それならそう悪いことでも……、…悩ましいことはまあいいやと後回し。手を握り返しゆるゆる揺らして、一先ず喜びを分かち合うことを優先した。手が離れればくたりと両腕は机の上へ。端に置いていたエクレアの袋を手にとって、ばりっと開いた。疲れたときには甘いもの。『 そうですなー、んー……専門書みたいなのならー、あるかもー…? あとはほらー、小学校のーじゆーけんきゅー…だっけー? そういうののー、参考書とかー、…見てみるー? 』むぐっとお口にゴールイン。ふわふわな生地、ほろ甘苦なチョコレートはぱりぱり食感、そこを甘く滑らかなクリームが包む。美味しさ甘さに緩んだ脳が更に蕩ける。むぐむぐ食べ進めながら、相談事に考え事。糖分をとった成果、それから図書室常連の成果かそれほど悩むことはなかった。最後の一片をひょいと食べきって、ごちそうさま。)   (6/26 13:48:38)


図画 コーサク> 
(自信満々に腰に手を当てポースを取る少女の方を見て、感心したように彼は言うのだ。)「ほうほうほう!やはりなるほど、見に行ってみましょーか!ついでにこれ(先程紹介した『超すごい!構造大辞典!』と描かれた分厚い本)も返さないといけませんからね、う〜む、時間、は…(先程直った時計と自身の腕に巻かれた時計を見比べる。……時間は同じ。完全下校まではあと一時間ほど。まだ学校に…居てもヨシ!)ユーリサン、もしかして…なのですけど。図書室の常連サンでありますか?(なんだかこの間図書室に行った時に見かけたような気がして。)もしお時間があれば……嫌でなければ!案内をしてほしいのであります、お恥ずかしながら図書室には好きでよく行くのでありますが、専門的な物はきっと余り見てこなかったモノでしてね…」(へらり、と笑いながら少し体を曲げて頭の後ろの方を掻く。)(…先程あげたエクレアをもふもふと食べる少女は、なんだかリスや猫みたいで微笑ましい。)「あぇえ、さっきボクもそれ、食べたばかりなのですが…早速甘いものが恋しくなってきたでありますね、図書室に行った後、寮に帰る前にたいやき屋さんにでも寄りましょうか…(ここらで有名なたいやき屋さん、『そいやき』。まだ開いているであろうか。もし買うとするならこの間ゲイル先輩が食べていたクリーム味。)(彼は人並みに甘いものが好きなのであった。)…さ!早くしないと先生に無理やり追い出されてしまうでありますから!」(そう言うと、先程完成した時計と工具達をカバンの中に詰める。…もう物を落とさないように、今度はしっかり締めて。)(青い辞典を片手に足取りも軽く、少年は図書室に向かうだろう。小さなアシスタントさんにふらりと手を振って。)   (6/26 14:29:36)


Yuri・Annabel> 
じょーれんー……だねぇー、うん、そういうことならー、常連さん兼助手ちゃんにー任しとけぇー。( 胸を張って常連です!と言い張るのはちょっと自己評価が高過ぎるというか、いやいやそんなそんな、常連なんてまだまだですよと照れ臭くなる。かといって、毎日図書室に行ってるだけ、を簡単に置き換えれば結局のところ常連でしかなく、悩まし気ながら渋々同意する他なかった。案内するのは難しいわけでも、嫌なわけでもなかったし、ならまあいいかとそんな気がして。食べ終えたエクレアの包装をくるくる畳み、とんと胸を一叩き。撤退作業にすたこらさっさと鞄にしまわれる工具達。乗せたカバンは確り閉められて、きっともう落っこちてしまうこともない。『 ん、追い出される前に行こっかー、…て、待ってってー 』立ち上がり椅子を元に戻す。そんな瞬きの間に貴方は軽やかに部屋の素とへと飛び出していて、慌ててエクレアの空はゴミ箱へぽい、ボタンをぱちんっぱちんっと押して明かりも消して、鍵は…持ってないから諦めよう。助手を置いてってどうするのか、慌ててぱたぱたと背中を追った。/〆)   (6/26 14:54:28)