银 乐园

谎言

銀 楽園>
 ─(ふわり。)(それはきっと、嗅ぎなれない匂いであっただろうか。)(貴女が例えば誰かを探し、気分転換に、──はたまた泡沫の彼を探して屋上に来たのならば、そこには煙を纏った人物がひとり。)「────你好。」(その人物は貴女に気づけば、棒茶色の瞳をゆっくりと瞬かせ、ふぅ、と煙を吐いて挨拶をひとつ。コンコン、と煙管を叩いて灰を灰皿に捨てれば、所謂校則違反である喫煙を辞めたことだろう。)「まさか人が来るなんてねェ…。お嬢さん、今見たことはナイショにしておいてくれないかイ?」   (7/5 11:15:24)


エレナ> 
『……ニイハオ、って。』どこから突っ込んだらいいのだろう。普通にタバコを吸いながら屋上に居ることをだろうか、あるいは、見られて困ったように振る舞う割に悠然とそのまま居ることだろうか。屋上なんて場所に来たのは、やはり恋する乙女らしいいじらしさで、いつもふらっと訪れた場所にいつもいてくれた彼と、また偶然にも会えたらいいなあとかそんな具合だったから、余計に硬直時間が長い。『確かに、学生の身分からヒーローになったばかりだ。何かしら寄りかかるものが欲しいのも咎めはしないが……。』コホン。気を取り直して、まあ確かに、こんな生活に不満が溜まったり、なにか自暴自棄になる気持ちはわからなくもない。ついでに、母が馬鹿みたいなヘヴィスモーカーだったから匂いにも頓着はないし、個人の見解ではまあいいやとなるけれど『学校からつまみ出されたら元も子もないぞ、馬鹿者。』   (7/5 11:23:28)


銀 楽園> 
「フフ、別に学校からつまみ出されたところで問題はないんだけどネ」(のらりくらり。飄々とした態度は何を考えているか、きっと心理学を持たない貴女は分からない。)(けれど、仮面を付けている彼のような妙な雰囲気や、不気味さはない。ただ単に、ふと目を離したら消えてしまいそうな、それでいて気づいたら傍にいそうな。…なんだか《不思議》な雰囲気を纏っているように感じられるだろうか?)「いやァ、毎日毎日小さいものから大きいものまで。…事件の解決にかり出されるヒーローを見て、大変だなァ、って思うんだけど───お嬢さんはどう思うんだい?」(脈略もない話。名乗りもせず、ただ淡々と世間話をするかのように。突如としてふられた質問に、貴女はなんと答えるだろうか?)   (7/5 11:29:52)


エレナ> 
『……問題、ない?それは嘘だ。なら、最初の時に別に退学してよかったはずだろう。何も、危険を犯してまでどうでもいい場所に留まるっていうんじゃ道理が合わない。』む、と口をとがらせる。あくまで彼にとってここは追い出されても良い場所だと言っているだけなのに、なんだかこの学校それ自体がどうでもいい場所扱いされているようで。けれど、良く考えればそれじゃ意味不明だ。だって、いくらふと消えてふと現れそうなこの男でも、カミサマや悪人は当然危険でしかない。従ってそれはつまり、どうでもいい場所に命の危険を晒しながら居座っているわけで。『確かに、大変ではあるけど……別に、後悔はしていない。学生のまま辞めるチャンスも、その選択肢もあった中で、それでも残るくらいだ。きっと、皆ヒーローにならなきゃならない理由くらいあるんだろうし。だったら_____』『その理由に向かって進むのは、当然といえば当然だ。』   (7/5 11:45:43)


銀 楽園> 
「オヤオヤ…」(嘘だ、と断言されて煙のような人物はくすくすと楽しそうに笑いながら、肯定も否定もせず、ただ貴女を見つめるだけだ。真偽は貴女が問いつめでもしない限り、分からないまま。─そして、問い詰めたところで素直に答えるかも分からない。)「ふゥん?随分と真っ直ぐなヒーローだ。今時珍しいネ、大抵の人が歪んでたり…いいや、いっそバカみたいに純粋な人も中にはいるかァ…」「あァ、そうだ。質問を変えようカ」___「【キミ】は【どうして】、ここに【エレナ】という命を吹き込んだのか。…ボクに教えてくれないかイ?」(──どこかで時計の音が鳴る。)(棒茶色の瞳は貴女を見ているようで、その向こう側を見ているようだった。)(もう、この質問の問いかけが誰に向けたものか、なんてわかるだろう。)(────なぁ、【キミ】だよ。見えているんだろう?見ているんだろう?)(【ジャスミンヴェール】___棒茶色の瞳は、チャットルーム内の文字を認識している。それを世界の裏側として認識している。)────────────────(さァ、愛を語れよ。)   (7/5 11:55:59)


エレナ> 
『別に、私だけが真っ直ぐにヒーローをやっているような訳でもないし……オイ、なんだ、一体貴様は……誰に向かって話している。』少女は狼狽えた、誰にものを言っているのかと。何を口にするのかと。自分のはるか遠くにある認識、ある種運命とも、あるいは偶然(ランダム)とも取れる先。そんなものを、彼女は当然理解できなかったからだ。Q.何故エレナ・ドラグノフという少女は存在するのか。A.それは即ち、ある「失敗」の回収のためである。彼女の母に当たる「ハリィ・バンホーテン」という女は、あまりにも常人だった。自分の恋人とも言うべき相手の仇にも、気に入らない存在にも。それを理由にして恨みを込めて行動を起こすでもないなら、自暴自棄になっても周りの大多数が許すのならそれを許さなければならないように思う。そうした行き止まりにばかり躓き続けて、差し伸べた手もついぞ拾われはしなかった。だが______それでも。手を差し伸べる事を残した。何も上手くいかなくても、残るものはあるのだと。そんな凡人、常人が残せた何かが、誰かを救えるかもしれないのだと。終末論(それ)がマイナスからゼロに向かう物語なら。創世論(これ)は、ゼロからプラスに向かう物語。『……で、なんだっていうんだ。幽霊でもついてるみたいなことを言って、要領を得ない。』   (7/5 12:20:37)


銀 楽園> 
「…さァ、一体ダレだろうね。少なくとも、お嬢さんは知らない人さ。」(手持ち無沙汰に懐にしまった煙管を取り出して、でも貴女がいるから吹きはしない。ただそれを指先で弄るだけ。)「ナルホドナルホド、思った以上にイイ話だ。物語は全て繋がっている、そして意味がある。…そして、【キミ】の物語は実に興味深い。」__「あァ、ごめんネ、放置しちゃって。お嬢さんには見えないものがボクには見えてネ、ソレと“お話”していただけサ。」「…まァなに、お詫びといっては何だけれども。…恋するお嬢さんの為にひとつ、イイコトを教えてあげよう。」─────「救えないイノチはない。……そう思うことを【諦めた】方がいい。」(【ジャスミンノワール】__棒茶色の瞳は、ホームページ内の文字を認識している。それを世界の真理として認識している。)「…お嬢さんのことだから、諦めないと返されるかもしれないケド…でも、それでもどうしようもないことが中にはあるんだよ。…ま、信じるか信じないかはお嬢さん次第だけどネ?何せボクはウソツキだから。」『……は?』私の頭には、クエスチョンが浮かびっぱなしだった。何がどうしてこの回答になるのか。禅問答のように、そも回答に意味がないのか。それすらも分からないまま話を聞いて___『救えない命や、助けられない命が無いなんて思わない。確かに、私が間に合わなかった犠牲者や、どうしようもなかった相手もいた。』耳に触れた忠告に、それはそうだと頷いた。カミサマが現れるというのは、当然そのカミサマにより害をもたらされてから通報される場合が多々ある。特撮映画ではないのだ。壊された建物で人は死に、私たちの闘いの余波でも大怪我をする人だっている。それに、あの7日間、たくさんなくしたものがあった。だから_____だからこそ。救えない命なんてなかった、なんてことにはできない。『けど。だから仕方ないや、なんて口にする、悟った様なあきらめが正しいとは思えない。傷ついて、なくして、痛くて、悲しくても。』『_____それでも、私は私の気持ちを最後まで諦めない。』   (7/5 12:49:24)


銀 楽園> 
「…熱血的。」(ひゅう、と口笛をひとつ。まるでそれは愛の告白にも思えた。死ぬと分かっている運命を捻じ曲げてやると言わんばかりの熱量に、棒茶色の瞳はゆるりと細められるのだ。)「──絶望しないといいネ」(それだけしか言えない。それしか言えない。世界の裏側も、世界の真理も話したところで一体誰が信じるのだろうか?……少なくとも、良いとこ困惑されて終わり、だ。)(そうだ、これは貴女の言う通り諦観だ。正しいこととは言えない。…そうかもしれないね。)「今は分からなくてもいいサ、いつかきっとその時はくる。その時、お嬢さんの熱量で、もしかしたら───瞬く星が無数にあるように、その中のひとつを掴み取るように、……そんなミライもあるかもしれなイ。」「…そんなミライが【もしも】あるのなら、【視】せてくれるなら、」─────「お嬢さんの言う通り、ボクもボクの気持ちを最後まで諦めないでいようと思う。」(言葉の意味が全て正しく伝わらなくてもいい。だってキミは見えているだろう?この意味が正しく理解できるだろう?だから、此方でキミに語りかけよう。)(───ボクはエレナ・ドラグノフの創世論を、ゼロからプラスに向かう物語に、期待している。)(期待せずに待っていよう。世界の真理に最後まで抗ってみせると宣言したのだ。それに、キミのことだ。中途半端なことはしないだろう?……だから、その時が来た時。ボクは【貴女】を、【キミ】を、最後まで【視つめている】ヨ。_再見、)   (7/5 13:01:58)


エレナ> 
『ああ。言われなくても、絶望なんてしない。他の誰にも負けたくなんてないが____何より、私自身には尚更負けられない。』だって、私が泣くことを彼は望まない。もし仮に、彼を助けられなかったのだとしたら。もし仮に、どうにもならなかったのだとしても。エレナ・ドラグノフは、エレナ・ドラグノフを張り続けるのだと。そういうところを見せなければお別れなんて出来ない。だから、絶望だけはしないと決めた。泣いても、誰かに頼っても、躓いても迷ってもくたびれても。それでも______立ち上がらないことなんて出来ない。そうじゃなきゃいけない。だって、この体と心は、人より少し頑丈だから。『……貴様も、絶望やら傍観やらはもうやめていい頃合だろ。見たい未来は____見せてもらうんじゃない。自分から作るものだろう?』じゃあな、と屋上を去る。それと同時に____【いつまで見てるつもりだ】と少女は言った。   (7/5 13:15:47)

銀 楽園> 
「あァ、随分と変わった子だネ」(貴女がただ何処かへ移動しようと歩いていた時に、その人物は貴女の前に現れる。)(まるで煙のような、独特な雰囲気を持つその人物は紫煙の匂いを纏わせて、不意に貴女にそう声を掛けるのだ。)「你好、お嬢さん。…あの後、【ママ達】は【元気】かな?」(──そして、初対面では知り得ない単語を貴女に言うのだ。)(焦るだろうか?怒るだろうか?動揺するだろうか?…それとも、怯えるだろうか。)「久しぶりに挨拶したくてね。…あァ、もしかして食べたりしちゃったかナ?それとも死んじゃった?…まッ、どちらでもいいけど。」「……【カミサマ】にはなれそうかい?」(【嘘】【うそ】【ウソ】。貴女のママ達とは知り合いでも、挨拶する中でもないし、顔も知らない。)(__けれど、【視て】はいるのだ。)>ほりしぃ   (7/5 21:48:36)


ほりしぃ> 
『あァ、随分と変わった子だネ』「……………………」「………………………………………」(────────壱つ、放課後。少女の前に。)『你好、お嬢さん。』(弐つ、貴方が声掛けた。)(参つ、少女は目前の貴方を見やっては〝なんだコイツ 〟と言わんばかりに目を細め。)( 肆つ、両の腕で抱えていた本を。)(伍つ、きゅ、と抱き締めながら通り過ぎようとするんでしょう。カツリコツリと彼女の虚勢を表すかのような高いヒールと義足特有の、玩具の兵隊のような足音は。)(〝 陸 〟で〝 無〟しの貴方から、通り過ぎれば良かったものを。)『…あの後、【ママ達】は【元気】かな?』 (漆つ、貴方は。〝口にした 〟。) 「…………………………」「……………………………【⠀あ゛⠀】?」(彼女は貴方の言葉に、眉を顰めたのならば足を止め、後ろを振り返り双方でジロリと睨みあげるだろう。それでも貴方は、止まらなかった。)『久しぶりに挨拶したくてね。…あァ、もしかして食べたりしちゃったかナ?それとも死んじゃった?…まッ、どちらでもいいけど。』『……【カミサマ】にはなれそうかい?」「…………………………………………、………………」 (ツラツラと、まるで煙草の煙でも吐くように〝知っていて当たり前だ 〟と言わんばかりに、貴方は少女の心中に土足で入り込んで行くんだろう。 前髪の隙間から覗く、影がかった赤目。その先にいる薄い唇に笑みを浮かべた、緑色の男。果たして自身の記憶の中に、貴方のような奴は存在しただろうか?答えは【NO】である。では『ママ達』の知り合いだとでも?分からない、分からない分からない。〝分からない 〟。)(故に。)「………………………………………オマエ、【⠀誰 】ですか?」(〝問うた 〟。彼女は目を細め、鞄に本を入れたのならばかつり、こつりと貴方に歩み寄るだろう。)「…黙っていればまァベラベラとォォ…………………この〝 ほりしぃ〟に向かって、随分と【⠀生意気な態度⠀】取りやがりますねェ、………………………オマエ。」(…放課後の西日に照らされた影化は、実像より大きく長く伸びきっている。目前に来た彼女は、貴方を見上げたのならば腰に手を当て、言葉を待つことだろう。返答によっちゃあ【⠀首が飛ぶぞ 】。)   (7/5 22:16:08)

銀 楽園> 
「随分と物騒なお嬢さんだ。」(くすくすと。何が楽しいのか貴女の前に立つ人物は笑う。殺されるかもしれないというのに、貴女の影が伸びていることに気づいているのに、彼は瞳を細めるだけだった。)「ダレかと問われてカンタンに答えるかと思ったかい?此方の質問に答えてくれていないの二。……強気なのはイイコトだよ、でも、」(コツン。)(───貴女の目の前に立った、紫煙を纏った人物は、)「相手の手の内が分からないうちにその態度はァ、キケンだ、ヨ?」(【ジャスミンヴェール】【ジャスミンノワール】_彼はチャットルーム内の文字を、ホームページ内の文字を認識している。それを世界の裏側として、真理として認識している。)(全長2mのソレらは後ろに控え、ゆらゆらと揺れている。)(数的に考えれば此方の有利。そして何もかもを【知っている】ような人物と貴女とでは、どちらに利があるか、なんて。)__(まァ、お嬢さんが戦いたいなら止めないけどね?ボクとしてはやめてほしいな、なんて。…見えてるだろ?キミに話しかけているんだよ。)__「────ホーリー・シット…否、【ロネリー・エスカ】。」「……【貴女】は【どうして】、【劣等を呪っている?】」(貴女は知らないだろう。…いや、もしかしたら感覚的に感じとっているかもしれないけれど。)(今のまま能力を使おうものならば、1/10の確率で不発になることを。)__(お手伝いのつもりで声をかけたけど、第一声間違えたかなァ?ま、いいか。どうせここで生きようと死のうと変わらないイノチだ。何せボクらは、ふとした瞬間にカンタンに殺されてしまうような存在だからネ。…ン?いやいや、責めてはないさ。ただ、【正義の糧】なんていい例だろう。特にボクは予感ではなくハッキリとソレを認識しているんだから。)>ほりしぃ   (7/5 22:31:31)


ほりしぃ

相手の手の内が分からないうちにその態度はァ、キケンだ、ヨ?』「…………………嘗めてンですか?【⠀虫けら 】が。」(勿論。貴方の言う通りだ。紛うことなき正論だ。しかし残念なことに、彼女は貴方どころか。貴方が目にする文字の羅列、データなんて分かりやしない。故に、知ったこっちゃないのだ。不快だと思えば不快、それがニンゲン相手に抱いているなら尚のこと。真理に到達することはなく、次元を超越することも無く、ただただここに、立っている彼女だからこそ、この態度なのだ。浮遊するディスコードをちらりと見やる彼女は、伸びた影から僅かに ズロォ………………と【ラヴィ】を覗かせ、再び貴方に視線を向ける。飄々とした態度を取るニンゲンを、掴みどころのないニンゲンを。彼女は知っている。しかし貴方はどうにもその全てに〝 当てはまらない〟異質さが備わっていた。まるでこちらの全てを見透かしているような不気味さ。爬虫類のように細められた目と、貴方の長い髪。異国を思わせる服は風に僅かに靡く。)   (7/5 23:07:23)


ほりしぃ> 
『────ホーリー・シット…否、【ロネリー・エスカ】。』『……【貴女】は【どうして】、【劣等を呪っている?】』「………………………………………………」「………………ンな事聞いて、どうすんです?」「…………散々こっちの事情把握しといて、なら其の【⠀理由 】だって分かっててもおかしかねェってのに、何故わざわざほりしぃに聞くんです?」 「…………………………くだらねェ【⠀好奇心】ですか?」「……………………………………………それとも、オマエに話してやるような〝 安い話 〟だとでも、…………………思われてんですか?」(………………そういうところが【⠀癪に障る 】のだ。なんでも知っている貴方にとっては、B級ホラー宜しくな【物語の1つ⠀】かもしれない。しかし彼女にとっては違う。全てを零さぬように小さな両腕で抱き締めるので精一杯だ。 自分の内情を要点を抑えるように口走るところも、今の質問も、きっと全部わざとで。) 今の自分からしたらその意図は、【⠀ただ自分を馬鹿にしたいだけか、単なる好奇心】なんて、それこそ〝安い理由 〟で聞かれている気がしてならないのだ。……こちらの神経を、逆撫でする目的で語りかけているように見えて、仕方がないのだ。だから彼女は問うんだろう。)「…………………──────────【悪役でも気取りたい】ンですか?」「………………嗚呼、ヤダヤダ。だから嫌いなんです。【⠀ニンゲン 】は。」 「…………………オマエの言う通り、確かにほりしぃは【⠀カミサマ 】になりますとも。…………………………そしたら【⠀こんなクソみたいな世界 】………………………【⠀ぶっ壊してやる ⠀】なんて答えりゃ、オマエはどうする気なんですか?」「……………ここで殺しちまいますか?そのチンケな魚の骨なんかで。」(悪役ってのは、強いやつがなるものだ。弱いやつの傍にはヒーローがいる、その根底が彼女から拭いきれたかと言われれば否。)(……………否である。) (……………彼女は、あなたが。貴方達が、【⠀世界が嫌い】だ。 )(………自分の足場を切り崩していくような世界が。…居場所を奪っていく、こんな世界が。)(せめて悪役は、ロネリーのものなんだから。)   (7/5 23:09:33)


銀 楽園> 
─(僅かにその存在を見せたラヴィも、小さな両腕で自分を抱きしめる姿も、全部。…貴女ならそうするだろう、という予感がどこかあったかもしれない。語ってくれるかどうかは割と賭けではあった、けれど、結局のところ語ってくれる貴女はきっと優しい人なのだ。)(不器用で、素直ではなくて、歪んでしまった、優しい人。きっと、環境が環境でなければ可愛い女の子に育っていただろう。劣等感も呪わず、もしかしたらヒーローに憧れていたかもしれない。カミサマを怖がるような子になっていたかもしれない。)(──そんな、Ifの世界を脳裏に思い浮かべたところで、今ある世界とは関係の無いお話なのだけれど。)「好奇心ではないネ、安い話だとも思っていないとも。何せその物語はお嬢さんを構成する上でのタイセツなものだから。…強いて言うならば、これはボクの為かなァ…」(小さい貴女へ、また1歩近づけばその背丈を合わせて瞳を合わせた。棒茶色の瞳が、【貴女】を見つめている。)「ボクもね、こんな【世界】、キライだよ。大嫌いだとも、憎んでいる。……【呪っている】。」「けれど、」─────「けれども、同時に【愛している】んだ。」(貴女がお話してくれたのだから、少しだけ物語をお話しよう。コレは、なんて事ない、つまらない夢見がちだった少年のお話だけれど。)「───きらきらとした世界が好きだった、ボクが悪人をぜェんぶコロして、それからボクがその罪を抱えて死ねばこの世界はとってもキレイになるって信じていた。…そんな時期もあったかもしれなイ。」「けど、実際はどうだろうネ?ボクの愛していたセカイはいとも簡単にボクを裏切った。……だから、キライ。」__「あァでも、このセカイがなければボクたちは生まれてこなくて、……キミに出会うこともなかった。最初からかましたのも、【ホーリー・シット】…および、【ロネリー・エスカ】が【タイセツ】だから。」__「…【悪役】は取らないとも、約束しよう。ボクはタダ、この憎らしくてたまらなくて、それでいて愛している【セカイ】を、きっと、……」(─────静寂。)(目の前にいる人物はこれ以上を語ろうとしない。“少し話しすぎたネ”、なんて言って肩を竦めるばかり。貴女は不愉快だと顔を顰めるだろうか。舌打ちをこぼすだろうか。)「ふふ、そォんな警戒せずとも取って食ったりはしないサ。食らうのはお嬢さんの役目だろう?ボクはせいぜい、色んなことを【視る】ことしか出来ない。」「───あァ、いや、お嬢さんが食われたいなら話は別だけど、ネ?」(────刹那。)(するりと煙のように近づいた端麗な顔が近づいて、貴女の頬に唇が触れる。)(軽いリップ音をたてたソレを貴女は理解できるだろうか?拒絶反応を起こすだろうか?何せダイキライな【ニンゲン】からの接触だ。それともウブな反応を見せてくれる?)__(それとも、“触れられない”だろうか?)__「物理的に食らう趣味は生憎持ってないケド、ね。」>ほりしぃ   (7/5 23:31:44)