浸 ばぐる>
(時間は昼。コード専門高等学校三階の奥のさらに奥。誰かが通る事すら稀な人目のつかない静かな階段に彼女__浸ばぐるという名前の付けられた『機械』は座っていた。)「昨日の結果は残念だったね、もっと良い攻略法を考えなきゃ、だな。」(しかし一人ではなく。とっても『クール』でほんの少しウザったい『相棒』と喋っていたのだ。話題は最近出たゲームのRTAについて。…しかし、周りから見ればそれは一人で話しているようにしか見えないだろう。…そこに誰か居ればの話だが。)(と、)「…お。」(ふわり。黒髪をなびかせ、こちらに向かう影が一人。__彼女は。)「やっほ。(ここに人が来るなんて珍しい、な。)…ちとせちゃん、だったっけな。あ、もし名前間違えてたらごめんね。」(彼女は階段から立ち上がり近づく。ピカリ、と光る電子の瞳で君に尋ねるだろう。)「な。…もし。なにか用事が終わった後とか、暇でうろついてるだけならさ。ちょっとお話しない?私、ちょうど暇なんだ。」(何を考えているかも傍から見てよくわからない彼女は。未知数的に、予測不可能的に貴方に語りかける。) (5/9 19:27:35)
蕪木 千歳>
( もういいよー!なんて伝えようのない、暇なお昼のかくれんぼ。お弁当も食べ終えて、お腹はいっぱい。大人しく駄弁るだけでも良いのに、活発なのは何故だろう。裏表で隠れる側に決まってしまった私はひっそり、隠れる場所を探していた。見付かりにくくって、でもあんまり待ち惚けも嫌だから、とっとと見付かってしまえるような、そんな場所探し。『 ぁぇ、え………っとばぐる、ちゃん?だっけ、………うん、私、千歳であってるよ。 』くん、と後ろ髪を引かれてじゃれついた猫。ビー玉みたい、きゅるりと光る目。スカートの端をひゅるりと撫でた。『 ……じゃあさ、私、友達とかくれんぼ中なんだ。もし見付かっちゃったら、私のこと匿ってよ。後ろに隠れるから、千歳ちゃんは此処には居ないよ~って、守ってほしいなぁ………なんて。それまでは見付かっちゃわないように、ひそひそお話、……ど、どうかな、 』指先同士をふにり、時折離れたりを繰り返しながら合わせっこして、小さく小さく首を傾げた。貴方からすれば、あんまり美味しくはないお話。でもちょっぴりは、楽しいんじゃないだろうか。隠れ場所には視覚にもなる踊り場を。誘うように目線を向けた。) (5/9 20:01:29)
浸 ばぐる>
「よかった。名前覚えるのは得意なんだ、だって私、機械なんだから。高性能ヘッド〜!なんてな。」(人間味の無い喋り方にちょっとしたロボットジョークも混ぜて。)なるほど、かくれんぼ中、なのか。(お友達の事はいいの?…とは敢えて聞かずに。)えーっと、(私にこの子を隠す事ができるかはわからないけど。…きっとこの小さな『広間』が隠してくれるだろう。)いいぞ。私と一緒に話そ〜〜。」(と、その前に。こそり、と未だ五月蝿い『相棒』に話しかけて。)「…くーるくん、ちょこっとだけ、静かにしててね。万が一の為に、な。」「…と。じゃあ…何の話が良いかな。私は生憎__、ゲームの話しかできないや。…でも。(私、は。)みんなのお話聞くのすきだよ。(それは私にとっての未知。)たとえばほら、それは私の知らない動植物だったり、君の好きな『フィクション』だったり。あとは…あ。これじゃあ全部君任せになっちゃうな。ごめん、だ。…もし、迷惑じゃなかったら。君の知りたいこと、好きな事、教えてほしいな。…あと、こうしておいたら次君と話すとき、もっと楽しくお話できるだろうし、ね。(もし、もしよければ、お友達になりたいから。)」(かくん、と不自然に首を傾ければ、静かな踊り場にほんの少し、小さく響くほどの声でこそり、君に問う。) (5/9 20:45:18)
蕪木 千歳>
へへへ、やった。心強い味方が出来ちゃった。( いよっしゃ、ちいちゃくガッツポーズして、跳ねた心音みたいにぽこんと階段を半分だけ登った。踊り場の隅っこは見逃された埃がひっそり息を潜めていて、少しだけ汚い。人が歩く以上何処だってそうだけど、不思議なことに階段はまだ増しに思えて、ハンカチで有るか無いかのホコリを払えばちょっとしたベンチ。先にすとんと腰を下ろして、此方おいでよ、と、空いてる隣をぺちぺち叩いた。『 知りたいこと、好きなこと、かぁ……。 』貴女に倣って、こそこそ囁いた小さな声が中くらい高さをした天井に当たって弾ける。知りたいこと、好きなこと。また話してくれる予定があることに、細やかな喜びを感じられる。『 いーんだよ、私任せでも。大船に乗った気持ちで………なぁんて言えるほど、話題に富んでるわけではないんだけど………。んー………………………ん~……………そだ、ネコちゃんとか好きだよ。最近はネコちゃんの農場ゲームとかやってるんだ、スマホのやつ。 』とんと拳で胸元を叩いて、形すら出来てなかった泥船は、出港前にぷくぷく沈む。沈んだ残滓が僅かに浮かんで、その一欠片、平凡な話題が無事に口を突いて出た。ひらめきにはっと背を伸ばして、漁るパーカーのポケットの中にはスマートフォン。昼休み終了15分前を差すロック画面を突破して、タップしたアプリの中では猫が島を開拓していた。それを貴女に見せるみたいに傾けて、へへ、と笑みには照れ混じり。『 これね、可愛いんだ。私のオススメ。、…………結局私も、ゲームのお話してるね? 』 (5/9 21:20:39)
浸 ばぐる>
「わ。(かざされたスマートフォンにはなんともかわいらしい光景が写っていた。無駄に飾らない、でもとっても暖かな雰囲気の彼女らしいな、なんて思ったり。)このゲーム、は。(いつもなら何処の誰かもしらない名前を隠した人__所謂匿名、そんな人たちがガチャガチャ魔改造したグラフィックのプレイ動画しか見てなかったけれど…このままもやっぱり良い、な。)「…猫、いや、動物って素敵だな。私にはないあったかさを持ってるから。それに…私達には予測もできない行動でいつだって飽きさせないからな。」(更には。人の心、人外の心だって癒やしてくれる。)「猫ちゃんはかわい〜から、な。…何故かわたしが近づくと逃げちゃうんだけどね、画面の中なら逃げちゃわないから安心だな。はぁ…(そんな事を言いながら『リアル』に避けられる現実に少しだけ虚しくなったり。)「…えへへ。ゲームって、素敵なんだ。ずっとやってたら体に悪いよ、なんて言われてるけどさ、(…機械の私には一切害がないことは置いといて。)こんな空想に浸るのも素敵だと思うんだ、丁度そのネコちゃんたちみたいに。…でも、なんだか私達も半分くらい空想だと思わない?」(この世界がプログラムで出来ている事。既存物の姿を取った『カミサマ』の存在。それに__)「私達がヒーローだってこと。(…皆が皆戦うとは限らないけど。)…それってなんだかワクワクしない?あ、…ロマンを感じる、って意味でね。」 (5/9 21:54:29)
蕪木 千歳>
ネコの島2。…2って付いてるけどね、1とか無印版とかさ、そういう前作があったのをだぁれも知らないんだ。ネコちゃんにちなんで2なんじゃないかって説もあるんだけど……どーなんだろうねぇ。( 牧場を思わせる柔和なBGMが、小さな音量で端末から流れる。伸ばした指先が画面をなぞれば、にゃ~~んっ♪ そんな掛け声と共に猫達が出来た作物を収穫していた。空になった畑に種を撒けば、仕事を終えた猫達は島々に散っていく。思い思いに日向ぼっこをして過ごす姿、その気儘さは現実の猫とも大差がない。空想の中でだけ、貴女の出会える猫の姿。『 ………ばぐるちゃん、 』『 ど、どーーーんっ!! 』 『 ッわぶ、かた………ほんとに機械なんだ…。ぁ、えっとね、えーー……………〝 しんまいひーろー、くれーん、見 参………っ! 〟』『 な、なんちゃって………へへ…、 』その翼は真っ黒で、クレーン_白鳥とは程遠い。飛べない翼、両の腕をがばっと広げて、墜落?突進?貴女の身体に抱き付いた。ゴンッと鈍い音がした気がして、ぶつけた額がじんわり熱い。突拍子のない行動。考えてなかったふやふやな台詞。誤魔化すように笑ってみたって、そのくらいじゃ流されない。なんだか恥ずかしくなってきて、身体だけがずるずる流され、抱き付く力を失った。『 予想できなくて、暖かい、でしょ? 』『 ………いやあの、私はネコちゃんじゃないけど、ロマンを感じて貰えるくらい格好いいヒーローでもないーけどぉ…………現実の方に浸ってみるのだって、結構、…ど、どうでしょう、 』 (5/9 22:29:27)
浸 ばぐる>
「2、か〜、前作が無いのって謎ゲーあるあるだよね。そういうのだったらほかにも『to be continued(続く)』って書いてあるのに続きがないゲームもあったり…っあ、(ちょっぴりこれは失礼だったかも。)ごほん。でもなんだかそういうの良いよね〜。脱力感というかさ。割とこんなでも許されると思うんだよね。硬派なゲームも楽しいけどさ。」(と言いつつディスコード発現装置兼愛用の携帯ゲーム機をちら、と見る。…中には一年は前に発売されたゲーム『ラストソード』が入っている。なんともいえないグラフィックのゲームだが一部にマニアが居るらしい。う〜んと、これは硬派じゃないけど…)(と。)『………ばぐるちゃん。』「…お?」(突然彼女に話しかけられる。)「…どうしたんだ。ちとせちゃ__」(そう言う間もなく。)(__彼女が『飛んで』きた。)「ゎ、あゎおっ!?」(突然のことにいつもは閉じない瞳をキュッ、と瞑る。ドターン!いや、ガシャーン!と金属の地面にぶつかる音__鉄の身体が当たる音がした。)「ふ、ふざけるミ!いや、ちが、だ、だいじょうぶ、か?ぁ、あの、ぶつけた所痛くない…?いや痛いか…」(恐怖感?それとも驚き?それとも。浸ばぐる、その機械は未知数を愛している癖に__割と突然の事には人間臭く驚く用だった。)「…びっくり、した。えへ…現実、ね。(少し危険で、でも。ファンタジックな。)…ここは。皆が思ってるより素敵な世界だと思うよ。…ちとせちゃん、話してくれてありがと、ね。(彼女は__ツヤリとした黒い髪の彼女は確かに。あたたかくて軽やかな『白鳥』だった。)(と、そのすぐ後、すこ〜しばつが悪そうに。)「え〜と。……ところで…話もだ〜いぶ変わっちゃうんだけど。授業の時間、そろそろやばい、かも。(差し出すゲーム機には授業5分前の時間が示されていた。次の授業は移動教室…教科書を取りに行かなくては間に合わない。)…きっとお友達も探してるんじゃ、ないかな。ほら、一緒に行こ〜。今なら間に合うよ。」(そう言って彼女の手を傷つけないように。そっと握って言うだろう。) (5/9 23:11:34)
蕪木 千歳>
…………どういたしまして?……ふ、ふふっ、ばぐるちゃん、結構普通にびっくりするんだね ( ずるずる滑って、べたんっっと墜落してしまうことこそないけれど、気分的にはそんな感じ。だから、お礼の言葉は案外すんなり胸に着地して、不思議と此方の方が、救われてしまったような気がした。乱れた前髪を指で梳きながら、じんわり滲むのは思い出し笑い。要領を得ない、抑揚の少ないロボットだって、案外普通のクラスメイトなんだなって実感した瞬間。投げ出して少し下を滑った端末を拾ったのと、貴女に声をかけられたのは同時のことで、見比べたって表示されている時間は変わらない。『 ひぇっ!?ぜ、全然気付かなかった…………誰か一人くらい、連絡してくれたっていーのに……ん、行こっ! 』今度は此方が思い出し笑いされちゃう番?そのくらい肩を跳ねさせ驚いて、メガネのフレームが僅かに傾ぐ。端末はパーカーのポケットに戻って、かくれんぼ、私達の大勝利だね、なんて、はにかみながらピースして。賑やかな足音が踊り場に響いた。/〆) (5/9 23:31:29)
浸 ばぐる>
時は昼下がり。『昼食』という名の原動力補給の後__いつものようにこうして暇をし、校内をうろついていた。この間みたいに静かなところで話すのも良い、が。偶には外をうろついてみるのも良いものだろう。)「…いい天気だな〜。最近ずっと室内に居てばっかりだったからね。お外を散歩するのもいいものだな。な、クールくん。」(…と、言うのも彼女の相棒『クールウォーターゲーム』ことクールくんこそ『外に出よう』と提案した張本人なのだ。彼の見た目と言動こそチャラチャラとして五月蝿いものだが…)「…本当にきみは見かけによらず世話焼きだな。ロボットに健康も不健康も無いのに〜。(…と、いっても一ヶ月に一度のメンテナンスはあるのだけど。)」(…と。そうして着いたのがここ、噴水広場なのだ…が、)「…あれ。あのひとは…」(先客がいたようだ。…なにやらカチャリ、カチャリとナイフを弄っている様子。)「…な〜んか、気になるな。(せっかくだから話しかけよ〜。)やっほ。ねぇ、君〜。なにしてるの?」(…なんて背後から突然ヒョッコリ現れ、君に声をかけるだろう。なんたって彼女は__)(予測不可能で奇怪な『機械』なのだから。) (5/13 21:39:20)
ジェントル>
「(ぐる、ぐる。かちゃ、かちゃ。金属音を鳴らしながら。何か愛おしいものを見るようにすれば、彼の周りでは花が咲くように地面から鎖が溢れている。)一体いつになったら。(もうこんなにも、大きくなったというのに。一途に彼は、振り回されるナイフを見つめていた。)…おゥや。(けれど君にみせる表情は、どこをどう見ようが完璧な『笑顔』だ。彼とて『予測不能』で『奇怪』な、そして機械のような笑顔を持つ男である。)これは失礼ィ…。刃が、出っぱなしだ。(背後に立たれようと何も動じることはない。仮に動じていても、動く表情筋がもはや固くなって枯渇している。)いけなィねェ、紳士はそのあたり『スマート』でないと。あァ欠いている………ごめんなさい。ごめんなさい。(…かちり。ナイフの刃が、折り畳みのその握りに正しくしまわれる。とはいえ、それでも彼にとっては『だいじなナイフ』であることは変わらない。だからまだ、うっとりぐるぐると回っている。底無しに器用で、これまで落としてきたことなど。子供のように謝るのは、謝る振る舞いを思い出すから、であろう。)」「(また、喜怒哀楽の落差に安定がないのも彼の育てた精神性である。鉄仮面も。)…ここ、とても落ち着くだろゥ?(さらに、気が抜けるとやはり、何かしら言葉に行動ににしてしまうもので。)でも、珍しィねェ。君みたいに全く何も驚きやしない人はなかなかいないものでねえェ…(それを当たり前のように享受されるのは、実に気が楽なことで。)ボクは、ここで『落ち着いて』るんだァ。(笑みは、満足げなそれを少しばかり醸し出していた。)」 (5/13 23:00:13)
浸 ばぐる>
「お。どうも〜。」(突然の来訪も案外すんなりと受け入れられた事に少し、驚きながら。)「えへ。ここはヒーローを目指す学校だから何が起こっても不思議じゃないでしょ?むしろちょ〜っぴり個性的な方が私はすきだから、な。ごめんなさいはいらないよ〜。あ。…ここで言う『個性的』は決して悪口じゃないからな。安心して、いいぞ。(…なんてこちら側も何時もの笑顔で答えて。)」「君はぁ〜、えーと。ごめんな、名前知らないや。教えてもらってもい〜い?(…と、その前に。)私も自己紹介しなきゃ、ね。『浸ばぐる』、世にも不思議なロボットの女の子だぞ。(…と言いつつ、ふらり、と貴方に近づきながら大げさな動きで手をグーとパーにしてみせた。)」(表情と声の抑揚は少ないながらもたしかに『感情』を得た…いや、『得てしまった』機械なのである。)「…そりゃーちょっとやそっとじゃおどろかないよ。鋼の心、持ってるんだから。(ポンポン、いや、カツンカツン、とその胸を軽く叩いて見せる。それは例えでもなんでも無く機械だから出来る『ジョーク』、彼女のクセである。)「へ〜…ねぇ、君の周りのコレ。君のディスコード?じゃらじゃらしてるな〜。(彼の周りに張り巡らされた『鎖』の数束をちゃら、と手ですくい上げるようにして持って見せる。)こういうのって結構使い勝手が良さそうだね。バリアなんかに使えちゃったりするのかな。(…と、勝手に分析してみたり。)…って、あ。勝手に触っちゃったらいけなかったかな。ごめんね。」 (5/13 23:30:00)
ジェントル>
「個性的。(さてはて。何度、その言葉を生涯で耳にしたことか。自分が『変』であることは、カルテに刻まれているものだから。いくら普通だと言い聞かせても、そんなことは言われなくたってわかっている。)…いや。(それでも。どれだけ変だと突きつけられようが、『紳士』が治療すべき病気であろうが、人間優しさには脆いもので。)ありがとゥねェ。(変わるべきだと書かれたカルテを、『ジェントル』の見誤ったかを、目の前にして混ざりあった無意味な怒りと不毛な悲しみが無くなりはしないが。)ボクはジェントル。ちょっと不思議な『ジェントルマン』さ。(それでも、深い深い優しさに尊敬の念を込めて、挨拶を少しだけ引用しつつ、懇切丁寧な礼は、洗練された【マナー】の上で行われた。)よろしくねェ、ヒタリさん。(そして礼の姿勢のまま、艶かしくさえある微笑んだ視線を君に合わせて、挨拶の言葉まで済ませよう。)…出来ることは、やるよ。(鋼の心を持つ君。耐えれるのだろう。だが耐えれることが、必ずしも『強い』のではないのだと知っている。少しでも崩れれば、壊れて落ちてしまうのを知っている。だから彼は、君にかける『負担』に、気付けるよう願った。)」「その方が、『紳士的』だものねえェ。(レディー・ファーストは当然だ。…だがそれ以上に、その裏に、君への感謝。たった一瞬のことではあるが、一瞬だけでも救われた気になれるだけで、それは感謝に値するものだった。)興味あるかァい?…それじゃあァ、『お礼ついで』じゃあァ~ないけれど…(君の足元が、波となって崩れていく。)良い景色を見せてあげよゥ…アテンション・プリイィ~ズ………(そして波の中に、君の足はずぶずぶと沼に飲み込まれるように沈むだろう。だが沈むのは足首まで、締め付けも少なくちょうど良い程度だろう。【縛術】は痛みを与えるだけの知識ではない。)さァん。(そして、ぼこぼことアスファルトの鎖も円状に中心を最も深く沈んで行き、)にーィ。(足の固定も少しずつ増えていく。)いィーち。(そして、彼が指を鳴らせば。)ぜェろ。」
「(『打ち上がる。』)」
「こォいう使い方もあるのさァ。(後からゆっくりと、自らの鎖を巧みに操り追ってきて、彼は言った。雲を越えることは出来ないが、学園内を一望するには足る高さであった。)」 (5/14 00:25:00)
浸 ばぐる>
「あれ、(少し言葉を曇らせる彼の表情を見、)ちょっと機嫌悪くしちゃったか、な…わ、悪かった、ごめん、だ…(感情を持った精密機械と言えどまだまだ『人智』には程遠い様で。)…ジェントル、さん。君の名前、たしかにこの頭で覚えた、ぞ。(そのミステリアスな風貌と『紳士』を名乗る彼の事はこの先忘れることはないだろう。)んふふ、紳士…すてきだね、ジェントルさん。でも__自分の事も気遣うんだぞ。じゃないと…どんなΩND(おわり)を迎えるかわかんないんだから。(と、機械ながらも人間の心の脆さには気づいていて。でも、変な用語も混ぜて、あまり気を使わせすぎないように…)」(__と。)「えぁ、お礼って、そんなのいいよ〜。(と、言い終わる前に。)(沈む。)(沈む。)(今まで真っ直ぐに立てていた床が彼の能力によって切り開かれ、崩れる。)「ぇ、あわ、景色ってこ、これって大丈夫なやつなの、か、(痛みはなく、__いや、彼女に元々痛覚はないのだが、その束縛は緩やかなものであって。…しかしカウントダウンと彼のぬるり、とした声色も相まって恐ろしさは増して行き。)な、なにをするミ、ジェントルさ__」(と、その瞬間。)(____翔んだ。)(羽を持たない機械は、『翔んだ』のだ。)「…ぁ、た、高い……(この学校ってこんなに広い建物だったんだな。そりゃ有名校だから当たり前か…)(隣にふわり、と移動してきた『彼』に何時もより心做しかキラキラとした瞳で。)…す、素敵なものをありがと、な、ジェントルさ__って!お、落ちちゃわないか、コレ__」(景色に見とれていて、自分が『どんな状態に居るのか』を忘れかけていた。__いや、『未知数』を愛す彼女にとってはそれほど興味深いものだったのだが。) (5/14 00:56:06)
ジェントル>
「『ロンドン・レイン』。(左の時計。その裏側のディスクが手首の動きによって回転を始める。)君はロマンス、好きかなァ?(…『根性』の据わった彼に、恐れるものはもはやほとんどない。だから空の世界を知るのだ。倫敦の雨に不条理を呪い誰かの不条理に抗うのだ。)…必ず君を受け止める。ボクは『ミスター』、人を救う高貴なる紳士さァ。(シルクハットにコートの『もう一人の紳士』。昇る紳士たちは確かに君の膝裏と肩甲骨あたりの背中に両腕を差しのべ、降り注ぐ重力に『傘』を差した。)ボクはロマンスが大好きでねえェ。小洒落ていて、名の通りロマンに溢れた『ジェントルマンリーなかたち』。(君の体に掛かっていた、落下する力は少しの間なくなり、浮くような感覚が訪れるだろう。)一度やってみたくてねェ。いィ機会だった。(そしてすぐ、君の体と彼の足元で浮き上がっている鎖と、そして彼の両腕に支えられていることに気付くだろう。)純真な君に。優しい君に遅れて、ボクも嬉しィ限りだ。(それは所謂、『お姫様抱っこ』で。)」
「(…正直なことを言うと、念のため地面の鎖数本で増強しておいたのは正解だった。シャツの下なので少し違和感はあるが、足元の鎖を伸ばしうまくカモフラージュしつつ。)さァ。降りよゥか。(ロンドン・レインは傘を閉じ、ディスクの回転を止めると同時に、彼の中へ戻るように、ふ、と背後で消えていった。)…まあ見ての通り、ボクは今、とォ~~~っても元気。それに楽しいよ。だから大丈夫。(ロマンスらしい行動が出来て、不安定な情緒、情緒は、なにやら整ったようだ。)覚えてくださり光栄です、ミス・ヒタリ。(やはり笑顔の鉄仮面は剥がれないものだ。だから少し、彼の表情冗談もわかりづらかったり、だけれど。)」 (5/14 01:39:52)
浸 ばぐる>
「は…え、」(__ふわり。涼しい霧雨を纏い、シルクハットを被った彼のもうひとつのディスコードがちら、と見える。そして。)(__まるで風に攫われるかのように、…抱えられる。そう、『ジェントル』__彼の腕に。)「え、これって、あの、その__」(金属で出来た心臓がとくん、と動く。それは不意打ち、この感情は。)「えぇえと、あの、これは…(…こーいうときってどう、すれば…)」(体内温度も不思議と上昇している。データの詰まったアタマでぐるぐるぐる…としている内に気づけば元いた噴水の前、足元もコンクリートの地面に戻っていた。それはまるで奇術__一瞬だって目の離せないマジックのように。)
「(__すとん。と降りた後は放心。なんだかアタマから煙も出てるよーな…くらくらっ、と目眩…機械の『それ』はこう呼んでも良いのだろうか。とにかくそんな現象が起きる。…これは。)…え、エラー、デス……」(なんて呟いてくるりと一回転。腕、足、心は宙ぶらりんに…と、)「あぁ、いけないいけない!は、そ、そろそろお昼休憩が終わっちゃう、な〜〜〜あ、それじゃあ〜〜〜!(突然の正気が襲う。普段より遥かにぎこちない『またね』のあいさつ、そしてついさっき出会ったときのように手を大きく広げて振りながらパッとそちらを見て。)…ジェントルさんも授業にお、遅れないように、ね…!」(…なんて早口で言いながら扉の方に駆けていくだろう。…『あんなデータ私にはないよ〜、』なんてベタでありがちなセリフを呟きながら。) (5/14 02:19:33)
エレナ・ドラグノフ>
悪目立ち、というならこれ以上はないという自覚はあった。放課後だというのに、帰るでも遊ぶでもなく廊下をさまよい、悩ましい顔をしたまま歩き続けているのは多分、不審でしかないだろう。その最中、たまにずき、と最近穴が空いた手が痛む。しかし、治療が良かったのか私が鈍いからか、本当に稀に引き攣る以外は別に大したことはない。刀で切られた割には治りが随分早いらしいが、外傷だとか交通事故だとかにはこういう奇跡が付き物らしい。風呂はかなり苦労するけれど、生活自体は成り立っていた。そう____ある物以外は。『……貴様、確か。』目を丸くしながら、浸 ばぐる____世にも珍しい機械の身体を持つ生徒である____に声をかける。何故同じ学年の彼女に驚いたかというと……いや、驚いたのとは厳密には違う。"""閃いた""" のだ。 『失礼、私はエレナ・ドラグノフという。呼び方はエレナ、でいい。少し要件がある。貴様、以降は暇か?』にこり、と勤めて___今この場だけ、未来視がどんな人間にも可能だ。似合わないと口にした五秒後には拳が飛んでくるだけだ___可愛らしい笑顔を作る。そう、彼女にはやってもらうことがあるのだ_____ (5/24 21:02:31)
浸 ばぐる>
__ぱた、ぱた、ぱたり。放浪癖のある彼女はいつものように廊下を彷徨い歩いていた。というのも、この学校にはeスポーツ部のようなものは全くあらず、かといって寮にすぐ戻るのもなんだか…といってここ最近は暇そうにしている人に声を掛けて回っているのだ。しかし__『……貴様、確か。』(___今日は違った。)「お、あ。ええと、貴方、は〜…」(少し崩れた体制を立て直し、振り向く。)(ピピ、コンピューターの詰まった頭で分析を開始、いつだって憧れの的、高嶺の花で勇ましく美しい。それでいて乙女な彼女は。)「エレナ__さん?」(…と言う前にはもう名乗られ、自己紹介も…多くは必要ないみたいだ。)「どっ、私はヒマ、だぞ。えと…どうしたの、か。」(口と表情は何時も通り軽く、しかし内心…本当にちょっぴりだけの…)(恐怖心を抱えて。学年は同じと言えど年齢、身長、パワーだって上の上。この会話の続き、もし変な返答でもしたら…)(『GAME OVER』、つみです。) (5/24 21:28:15)
エレナ・ドラグノフ>
『貴様_____ひとつ、聞いておきたい。』言葉を溜める。言いにくそうにどもる滑舌に喝を入れる。出す言葉は一息に、そして同時に一撃で済まさなければならない。『UFOキャッチャーは得意か_____?』____それは、悪魔のように、あるいは天使のように。なにか絶対的な響きをもって放たれた_____ クレーンゲーム、然るに "クレーンゲームは景品の獲得を目的にプレイするアーケードゲーム(プライズゲーム、エレメカ)の一種である。ゲームセンター、スーパーマーケット、レストラン、映画館など様々な場所に設置されている。また、インターネット上でクレーンゲームを遊ぶことが出来る、オンラインクレーンゲームも登場している。(Wikipediaより) " 『私……いや、私の親戚の子供が、どうも欲しいぬいぐるみがあるそうでな。珍しくゲームセンターに顔を出したんだが……この手だ。』『何か差別的な意味で口にはせんが、貴様はそう!その頭脳にコンピュータが搭載されている。従って、確率機(クソゲー)であるアレに対抗するのにうってつけの人材というワケだ。お分かりかな?』 (5/24 21:42:58)
浸 ばぐる>
「なぁるほど、…んへ、『UFOキャッチャーなんて興味ないわほー。』(そんな言葉とは裏腹に少しだけ発音のトーンも明るく。…と『バグ』った者共御用達なジョークなんかかまして。)…なぁんてな。(クレーンゲーム。それこそいつも私がやっている『デジタル』のそれとはまた変わっては来るが…)いいんじゃないかな。」(そう、快く了解して。)「ゲームは得意だぞ〜。なんたって私、ロボットなんだから。ね。」(その通り!とでも言うようにクルッと回って変なポーズをキメた後。)「私もいつだってクソゲ…ンッンッン、謎ゲーの不条理に立ち向かってるんだから任せてよ、ね。」(実のところ彼女にクレーンゲームの経験はあまり…いや、『ほぼ』無いと言って等しい、しかし__その『未知』こそ彼女の愛する対象なのだ。)(そんな、どこから湧いたかも解らない自信を持って。)「(今『私』って言いかけ__ううん。)エレナ、さん、優しいんだな。(…と、この言い方は失礼に値するか…?)きっとその子も喜んでくれるよ。よ〜し、がんばっちゃうから、な。」(カシャン、と少しカクついた動きで手を前に構える。)「…じゃ、ゲームセンターに向かおうか。な。」 (5/24 22:12:45)
エレナ・ドラグノフ>
『ああ、多分喜ばれる……はずだ。』本当は私が欲しいんだが、とは今更口にできない状況だった。だから、曖昧な返事だけを返し。前段の一連の流れは冷ややかに見つめた後、ばぐるが割とロボットとして楽しくやっている感じのヤツなのだとだけは理解することが出来た。人間か機械かで悩んだり、それでトラブルの原因になったりしたら目も当てられないと思っていたが、特にそんな訳ではないと知れたのだけは収穫だ。____そんなこんなで、一路ゲームセンターへ。同級生や顔見知りが居ないことを祈りながら来店だ。移動に関しては、手の怪我で愛車であるワルキューレは動かせないので徒歩である。が、まるでSPのように周りを気にする姿は不審人物か何かだっただろう。『いいか、あの奥にある、目の焦点があってない、光化学スモッグみたいな輪郭の柴犬のぬいぐるみだ。名前は いぬまる と言うらしい。貴様には、いぬまるを何がなんでも取り、私の寮まで運んでもらう。代金は……』人の手を借りるほどの難易度ではない。ぬいぐるみが雑然と積み重なっただけの普通のクレーンゲームだ。それこそ腕に穴さえ開いていなかったら別に他人に頼むほどではない。が、実は頼んだ理由はそれだけではなかった。_____ぬいぐるみを持ち歩くのは、シオンみたいな可愛い女の子ならともかく、私には少し荷が重いのである。だが、ロボットであるばぐるなら当然ながら問題は無い_____! 我ながら完璧。さて、彼女には果たして何を与えるべきだろう。食べ物を食べるのだろうか?そして、お金は必要なんだろうか?いや、やはりここは定番として_____三択。
・オイル
・どら焼き
・ビームソード(サイリウム)
_____私の答えは 『____オイルだ。多分貴様ロボットなんだから、オイルで動けるのだろう?知っているぞ。』 (5/24 22:29:58)
浸 ばぐる>
「エレナさん、ノリが悪いぞ。(と、これも少々失礼な返答だが先程の彼女の言動から何かを『察した』機械は恐怖心も消え、少し打ち解けたようだ。)身長の高いエレナの周りをフラフラと回る彼女は少しだけうざったくも感じられるだろうがそれもご愛嬌。)「えっと、代金なんていらな__…けど、ありがたく貰っておこうかな。えっと?」(彼女の口から出た言葉は、そう__)『____オイルだ。多分貴様ロボットなんだから、オイルで動けるのだろう?知っているぞ。』 「あは、オイルね。…全然飲めなくは、ないぞ。ただ__私はご飯で動けるようになってるんだ。こんなふうに、(と、ポケットからおもむろに飴玉を取り出し…ぱくり、と口に含んだ。その瞬間にはもう__飲み込んでしまっていたが。)ね。今日は突然だったから飲み込んじゃったけど、いつもは皆と同じように食べてるよ。」(先述、『飲めなくはない』と言ったが生憎味覚がプログラミングされているのだ。だからきっと、オイルを飲んだ場合の感想は『マズい』だろう。)「いぬまる。(ポンポンと積み重なるのはかわいい__けどたしかにその通り焦点の合わない目をした柴犬のぬいぐるみ。光化学スモッグ__と言われれば。)たしかにそうだな。(そうでもないけど。)ふむ、アレを取れば良いんだな。よ〜し…っ(特に意味も無いであろう腕まくりをした後、機械的な白い肌が見える。)(レバーとボタンに手をかけコインをチャリン、準備は万端。その、人とは明らかに違う、電光掲示板を映したかのようなネオンの瞳で対象を調査(サーチ)、ピピッ。と機体から音がなる。と、突然。いつだって足りない抑揚を更に消したような、如何にも人間離れした機械的な声帯で__)『対象ヲ、感知。実行ニ移シマス。』(そう発したかと思えば。瞳をピカッ!と光らせ。)(カシャリ、カシャ、とレバーを動かし、そのぬいぐるみの腕がアームに丁度引っかかるように差し込めば。)(ウイイイ…ン…)(ぬいぐるみの体が浮き上がる。)「…ここ!」(ダン、と位置を決定するボタンを押し、…これで決める!)「ふぅ…(しょ〜〜じき心配なんだよな…途中で落ちちゃわないように…)あ、」(ぐらり、とそれが揺れ動く。流石に失敗か___!?と思われたが。)(とすん。と『それ』は機体の出口に当たる穴に落とされるだろう。)「…パーフェグレイトよ。」(パチン!それは華麗なフィンガースナップからのまたしてもよくわからないポーズでグッドマークをキメれば、ほら。とそのぬいぐるみ__『いぬまる』を差し出す。)「…えぇと、これがほしかったんだろ、な。エレナさん?」(君へのこの問の答えはは果たして吉とでるか凶と出るか。) (5/24 23:18:13)
エレナ・ドラグノフ>
『……ならどら焼きに変更だ。』実は和菓子は好きだった。味も嫌いじゃなければ、あまり可愛い系でもない。可愛いのが嫌いというわけではなく、むしろその反対なのだが____やや恥ずかしい。その点、和菓子なら誰に見られても恥ずかしくないし、頼まなくてもこの見た目なら美味しい店を教えて貰えたからだ。母は各国を放浪したことがあったから言語は堪能だったし、父は九割日本人。私も生まれも育ちも日本で、反対に母国の言葉の方が難しいくらいなんだが、役得だ。『結構見た目自体はこう……少し不安になるだろ。』柴犬のぬいぐるみだし、柴犬だともわかるのだが、なんだかパーツに曖昧な部分があって、それが現代アートのようにも見えた。私は母によく工場に連れていかれたから、排気のおばけ、というのが一番ピンと来る表現なのだった。いやまあ、自分で欲しいと言っておいてなんなんですけども。『な……』「…えぇと、これがほしかったんだろ、な。エレナさん?」『な、な、な……』na na na 言葉が上手く出ず、がくがくと顎の辺りが震える。『なわけあるかーーーーーッ馬鹿者!!』それから、会心の怒鳴り声が出た。筐体が少し浮いた気がするし、今ころん、とぬいぐるみの近郊が崩れて落下したのは冗談だと思いたい。……う。周りからの視線が痛い。『ああもう、ああ、そうだ、私が欲しかった物だ!何か文句でもあるか____』 (5/24 23:32:46)
浸 ばぐる>
「どらやき!…まさか、私が『青いロボット』だから〜、なんて理由だったり?…うそうそ、冗談だよ〜。(甘いものは好きである。…君の前で少しだけ、本家には既に無いはずのネコミミポーズを『にゃおん』、と取ってみたり。)ありがたくいただくぞ。(と話していたのも束の間。)『なわけあるかーーーーーッ馬鹿者!!』「っ、ぅおっ!?(ぴゃい、とその声に肩を縮め、)な、文句とか、そうじゃない、くって、だぞ、(そんな慌て方をして一言、それはそれは小さ〜な声で。)…だ、誰が何を好きでも、いいぞ、って私は、おもうんだ、けド…」(さっきまでの自由奔放さは何処へやら、足も固まってしまい。)「…う、ごめん、だ……ぁ、」(目もそこはかとなく伏しがちに、その謝罪の気持ちは本物だ。) (5/24 23:51:37)
エレナ・ドラグノフ>
『……』息が詰まって、瞳を軽く伏せた。誰が何を好きでもいい。それは___耳触りのいい言葉だ。そんなことを言ってくれた人も二人目なら、こんな風にしょんぼりした顔を作らせるのも二人目だ。いい加減に……全部、こんな厄介な性質が "恥ずかしいからだけではない" のを話すべきなのではないだろうか。そんなふうにも思ったし、やっぱり……と尻込みする自分も同居していた。この空気がいたたまれなくて、ゲームセンターのうるさいくらいのbgmもあって無いが如しだ。『わかった、わかった。悪かったから今日は帰ろう。ちゃんと埋め合わせもするからさ。貴様も___そうマトモに受け取るな、調子が狂ってしまう。』困り顔を作って、彼女の頭に手を軽く置いた。くしゃ、と髪を撫でながら……悪かったから。なんて冗談めかして、飼い主が飼い犬や飼い猫のご機嫌をとる時のように猫なで声で笑った。『……全く。放っておいて欲しいところに限って、みんな無遠慮だ。』ぽつ、と恨み言が漏れた。この学校の人を信頼していないなんて言いたくはない。でも____友達でいたいから放っておいて欲しいところだって。それから、忸怩たる思いを隠すように、わざと口数を増やしながら帰ることを促した。くだらない話、益体のない話。そんなものを沢山だ。 (5/25 00:13:38)
浸 ばぐる>
ぴくり、固まっていた彼女の動きは再び『起動』する。__未だ不明な相手の感情、それに惑わされて。「__やっぱり人間のコト、わからない、かも。」(でも。そんな未知もいつかは解けるのだろう。それもそれで寂しい気もするが…)(と、)「あ、ゎわっ、(頭の方に置かれた手に驚きつつ、)…そう、だね。えっと、(彼女を笑顔にさせたかったのだが、なんだか変な雰囲気になってしまった。それを埋め合わせるように、どうにか明るい話題を。)じゃ、そのぬいぐるみも誰かに見せてみたらどうか…(…って、それもおかしいか。)…あ!そう、どら焼き、何味があるのかな。…え〜と、チョコレート味とかってあったりするかな。」…いつの間にやら話題は平凡なものに。ヘタクソな話題転換は天然かわざとか、そんな物はきっとどうでもいいのだろう。(…今度彼女と話すことがあれば、ケーキなんか持っていこう。好きな物を好きと言ってもらうために。)(自然に、貴方を笑顔にするために、なんて。) (5/25 00:35:15)
浸 ばぐる>
「今日はいい天気だな。」(あたたかなよく晴れた昼下がり。いつも通りに機械少女は暇を持て余し歩き回る。…だが、今日の彼女は一味違う。それも__今回はハッキリした目的があるのだ。)(今回の標的(ターゲット)はと言うと…『怪奇!皮肉屋アナウサギ』を探すため。…これは噂を頼りに勝手に名付けたものだが。なんなら学校中で噂が立っており、『可愛らしい見た目だが口が悪い』だとか『飛び抜けて頭が良い』だとか。未知数を愛する彼女にとってはこれは調査せねばなるまい噂だ。…と、早速。)「…お。」(中庭に『彼』は居た。)(テーブルにティーセットを広げるその姿。シルクハットからピョコリと飛び出た長ーい耳。小さな椅子にチョコンと座り、足をぶらりと下げて。正しくあの姿は__)「(…あれがウワサの。)」(隠れていた校舎の壁から『彼』の後ろへとそれは滑らかに近づいて、)「やっほ。」(そう、覗き込むようにして声をかける。)(というのも、驚かせるために気配を消している訳ではない。しかし彼女、『浸ばぐる』は__)(世にも不思議な奇怪な機械、予測不可能で神出鬼没なのだ。)(お互いに未知数なウサギと機械、はてさてどうなる?) (6/1 22:23:50)
Walter=Von=Neumann>
「ふむ、……やはり一仕事終えた後の紅茶は何物にも代えがたい。好い天気じゃあありませんか…」(優雅、それはこの時、この瞬間、この空間とこの彼の為にこそ随分と昔から作られて徐々に培われた言葉なのではないかと思うのだ。しかし、それもぶち壊される。知っているだろうか、人間以外の動植物は何処かに移り住むという事をほとんどしない、自分から環境を変えない、それ故に彼らは急激な環境の変化や不慣れな物への態勢が異様な程に少なく、それによって害された精神は寿命に直結してしまうと。)「_____________ッッ!?!?!?!?」(君の声にビクゥっと耳を立てて自慢の脚力でキュウリにビビり散らかす猫の様にビャっと飛び上がる。しかし、紅茶は絶対に噴出さない。自分の身を守るよりも手に持っていた紅茶が少しでもティーカップから零れないように空中で雫たちをカップによりキャッチしながら受け身も取れず、間抜けな格好でぼすんと地面に身体を横たえながらも不自然な程に中身が減っていないティーカップを庇い、マスクから覗かせるその瞳をぱちくりと白黒させて君と云う不可解な存在に視線を向けてはあからさまに心拍数の上がった体で胸と鼻元をすんすんと起伏させる。) (6/1 22:36:58)
浸 ばぐる>
「…あれ。驚かせちゃったかな。ごめんよ〜。(相手を驚かせたにもかかわらず飄々とした態度。いや__内心ちゃんと焦っているのだが、どうも表情が硬いのである。)お〜、すごいすごい、な〜いすキャッチ。おまえ、なかなかやる。」(間一髪紅茶をキャッチする彼にぱちぱち、とこれまた掴めない表情で手を叩き褒めるのだ。だが勘違いしないでほしい。お世辞でもなんでも無い心からの褒め、である。)「…あ、こんだけ喋っておいて自己紹介してなかったね、私は浸ばぐる、正真正銘のアンドロイドだぞ。」(かしゃん、という動きと共にえへん、と腰に手を当てて仁王立ち。謎の用語と無駄な動きが多いのはご愛嬌、クセみたいなものだ。) 「__君の名前、は…知らないな。『ウサギくん』。ぜひ教えてもらいたいな。あ、ちゃ〜んとこのアタマで覚えて帰るから。一度聞いた名前は忘れないからな。(そう、彼の存在は『ウワサ』の範囲でしか知らなかったので。)」「それと。お近づきの印に〜、これ。君が食べれるかはわかんないけど、はい。(くるん、と一回転の後、そう貴方に棒付きキャンディー、『チャッパチュップス』のラムネ味を差し出すだろう。)」「これが一番のお気に入りなんだ〜。と。ティータイム、もし迷惑でなければ…混ぜてほしい、ぞ。」(__と、自分が既に少々の迷惑をかけている事なんてつゆ知らず。掴めない動きで近づくだろう。) (6/1 23:00:53)
Walter=Von=Neumann>
「……コホン、ええと、初めまして…いくつか言いたい事はありますが…ヴァルター・フォン・ノイマンと申します。」(なんとかそろそろ~っと立ち上がってはティーカップをテーブルの上に避難させてから衣服に付いた土埃や草の破片をぱっぱっと払ってタイを直す。それから、マントの中から組み立て式のガーデンチェアを取り出しては手際よく組み立ててじとぉっと君の表情とチュッパチャプスを見比べると組み立て式の組み立て式のガーデンテーブルを挟んで対面する位置へと今まさに組み立てたチェアを置いて、キャンディーを受け取るだろう。)「ぇ、…まあ、最初からそのつもりですよ。話は恐らく長引くでしょうから、それなら座って話しましょう。君の動きは大き過ぎてやや目障りですから。座れば多少マシにはなるでしょう?」(ありがとう、と云うには少し二人の関係はマイナスから始まってしまった。だから、その言葉は云いはしないが、それでも懐へとキャンディーをしまって元居た席へと戻り、君の分のティーセットをテーブルに一組準備して紅茶を温め直して注ぎ入れる。)「……それで、浸嬢………わざわざお声掛けいただいたという事は何か私に用事があったのでは?」(恐らく君が此処に来たのは噂の真相を調べる為、なのだろう、と彼は認識する。人語を介するアナウサギなんてそう居ない、だからこそ物珍しさでわざわざ出向いてくる輩が多いわけではない。しかし、彼は噂程口は悪くない。というのも、彼が噂を呼んだ時よりも丸くなったと云うのが真実なのだが、君の目にはどう映るのだろうか。) (6/1 23:37:14)
浸 ばぐる>
「ゔぁるたー・ふぉん…ノイマン!しっかり記憶したぞ。(ピピ、と何処からか鳴る機械音は君にも聞こえただろう。)かっこい〜名前で、いいぞ。…誰かに名付けてもらったのか?(そんな少量の疑問も交えて。)」「えへ、この動きは〜、クセみたいな物なんだ。ほら、私ってよく『表情が同じで分かりづらい』って言われちゃうからさ〜。こうもしないと怖がられちゃうんだ。今は大丈夫。仲良しなかよし、だぞ。」(唯、その神出鬼没さから別の意味で怖がられているのは知る由もないのだが…)「大丈夫、ここではじっとするから。」(そう言うと彼の用意した椅子にギ、と座るだろう。)(温め直された紅茶からはふわり、と湯気が漂っている。)『……それで、浸嬢………わざわざお声掛けいただいたという事は何か私に用事があったのでは?』「あっ …う、ええっと、ねーーー…(ウワサのままに君を探しに来た、なんてのは少〜し言いづらい。さすがにデリカシーくらいは弁える…つもりだったが。)…正直〜、もし__イヤな気持ちにさせちゃったらアレなんだけど。『喋るウサギが居る』、って話をお友達が話してたのから聞いて〜。…皆が言うには『少々口が悪__』あ、(これは一線(ライン)を超えちゃったんじゃないか?)ごめん!ち、違うんだ。これは皆が言ってて__(なんて言い訳をしつつ、用意された紅茶を手に取り一口、その通りお茶を濁して。)…だけど、ウサギさん、ノイマンさんはそんなに悪くない人…人?でよかった。」(もしさっきの行動から好感度最低値に下がってたら…なんて考えちゃったから。) (6/1 23:59:27)
Walter=Von=Neumann>
「いいえ、…元は諸君ら、…いや、生徒達にピョンタと名付けられていましたが不愉快なので図書室に有った文献から著名人の名前を拝借したまでです………」(彼は自分の名前の由来を軽く口にしては紅茶を一口喉へと流し込む。それから、君の表情を見つめ、そして君の全てを見据えて、君の存在を見つける。それは未知との遭遇だった。人語や動物後について学んでいた彼にとって人間を模した何かとの遭遇は初めてだった。そして、その機械とやらが浮かべる感情や表現の本質も、自分の言語学では読み取れるのか、それはとても興味を引かれた。)「ふむ… 諸君らの云う通り、私は口が悪いですよ。」(彼は、ハンカチで口元を拭いて、テーブルの上にそっと飛び乗ってテーブルの上のクッキーやティーカップを跨がないようにバランスを取りながら君の近くへと歩み寄る。)「しかし、君にその片鱗を見せないのは、最近少しだけ理解出来ない物を理解出来ないからと否定する事を辞めたのですよ。…それから、何より、君が女性であるという事が大きいでしょう。………不安ですか、僕に嫌われるのが。」(言語学、それは言葉の真意や意味を読み取る為の学術であり、無限に存在するあらゆるパターンから真実を見極める為の学問である。ならば、君という人間が発するコミュニケーションに纏わる一挙手一投足から君の感情を読み取る事は出来ないだろうか。人は声や表情で感情を伝える、しかし、彼が理解した樹木や鴉の言語は声や表情で感情表現をするとは限らないのだ。モールス信号が音ではなく光でも表現できるように、パターンさえ理解出来れば固定概念的な要素は必要ない、つまり、君の些細な声色の変化やほんの少しの表情の変化、例えば眼球部分から透けて見える光の人間の肉眼では捕らえられない程の明滅の速度や頻度や規則性など、そこから、君の感情は読み取れないだろうか。)「安心してください、きっと私は君を嫌いには為れない。」(彼は、__________彼は楽しかったのだろう。今まで解き明かしたどんな問いよりも難解な君と云う存在から解を導き出そうとすることが、楽しかったのだ。そっと、ふわふの毛で覆われた前足を君の頬へと添えてじっとその目を見つめる。君を解く為に。) (6/2 00:42:00)
浸 ばぐる>
「やっぱり頭が良い、ってのは本当だったんだな。ピョンタ、も私はかわいいと思うけど。…あ、カッコいい方がいいか。(かちゃ、と先程より落ち着いた様子で紅茶を手に。…良い香りがする。)おっと、と、…テーブルが傾いちゃうぞ。(そっと端を抑えて。)」「…嫌われちゃうのは、その。…正直怖いのかも。(それは余りにも人間臭い返答。)一人って、この感情が合ってるかはわかんないけど、奥のほうがちょっぴりだけ、じく、ってなるから。これがきっと『寂しい』なのかな。私にはディスコード…クール君も居るけど。…彼、物が持てないから。一緒に遊ぶことだってお話しかできないし。」(その直後、机の隅に置いていたつけっぱなしのゲーム機から『オイオイ、ひっでェ言いようだなァ!?ばぐるチャ〜ン!?』…と聞こえたのはひとまず無視して。)「…ぇ、」(彼の手、ふわり、としたその手が顔に添えられる。人肌に限りなく近い触り心地、しかし確かに機械を感じるその頬からひんやりとした感触が君に伝わるだろう。)「ゎ…っ、ちょ、っと、そんなに近いと、あれ、(ちかちか、っと目が微かに光る。…なんだか最近は『紳士』に心を掻き乱されることが多いような。)どッ、どきどき?しちゃうだろ。よね。(そう、少々取り乱した?後に。)「…と、えぇと。せっかくこ貰っちゃった感情、こんなに不思議なものを無駄にはできないから。」「…不思議なことだよな。機械に感情がある、なんてアニメかマンガかゲームでしかみんな見たこと無いでしょ。私、ありきたりだけど__」「ここに来れてよかった、みんなに会えてよかった、って思うんだ。」(たしかに。)(たしかにその後。少々ぎこちなくではあるが__少し目を細めて、笑顔を作ってみせたのだ。)「…まだうまく出来ないんだけどね。こう、かな。」 (6/2 01:09:58)
Walter=Von=Neumann>
「……良いですよ、無理して表情を作らなくて大丈夫です。」(彼は頑張って笑みを浮かべようとした君の表情を見て、複雑そうに笑みを浮かべては無理矢理浮かべられた誰かの真似をした笑みを解そうと君の目元に指を添えて優しく撫でる。どの生き物からも感じ取れない冷ややかな体温と、人の肌を模したその表皮の感触を、はたまた君と云う存在を確かめる為に。)「君が無理矢理表現しなくても私はそれを理解出来るようになりたいのです、…ですから、無理に笑わなくてもいい。いいえ、無理に笑わないでください。せめて私の前では。…きっとまだ誰も貴方の笑顔を読み解けないのでしょう?」(さて、此処からは君の采配にゆだねる事に為るだろう。彼は鴉や樹木の感情や言語を言葉を介さずに理解しそして発して見せた。ならば、どうだろう。君の、浸 ばぐるの感情を、表面的な表情や声色ではなく、些細な視線や瞳孔の動きだけで君の本質を、感情を読み取れるようにはなれないだろうか、否、出来る筈だ。今すぐじゃなくとも、いずれ君と云う存在を今よりももっと理解できるようになるはずだ。彼は君の様な表情の読めない女性の感情を読み取る為にこの技術を身に付けたのだ。)「なら、私が一番最初に読み解きたい。できるなら、私だけが君の笑顔を読み解けるのなら、きっと私は満たされる。」(彼は優しく微笑み、頬から目元、そして、髪へと手で撫で上げて、毛先を指先で遊んで見せよう。) (6/2 02:13:57)
浸 ばぐる>
「(感触は頬から目元、髪へ__それは彼女の心象に不思議な効果をもたらしたようで。)…お、(その手はかくん、と小さく前に出されたまま、ビー玉のように輝く瞳はちかちか、せわしなく動き。目が回るような感覚、とは__これを指すのであろうか、その大胆な告白とも取れる言葉に惑わされ。)っど、か、考えさせてく、れ…!?」(アタマが熱い、この学校では二度目のオーバーヒートである。未知どころの話ではない、これは、)(…前もこんな事あったような。__と、)『ガシャン!』(…と音が鳴り、彼女は____)(椅子に座ったまま倒れてしまったのである。一種の発作のようなものだろう。)『ピピ__エラーコード○✕番、ご連絡は___』(通常よりもはるかに機械的な音声が無機質にぱかり、と開いた口から発生される。)(…再起動には少々時間がかかるようだ。)(…その手で彼を撫で返せるようになるのはいつの日になるだろうか。) (6/2 02:50:14)
浸 ばぐる>
(昼。…空になったペットボトルを片手にとた、とた、と廊下を歩く音。…校内徘徊は彼女のいつもの日課である。最近はなんだか刺激的な事ばっかりだ。高身長お姉さんとゲームセンターに行ったり、紳士達に心を掻き乱されちゃったり…?)(と、)「あ。」(廊下の奥の方、そこに居たのは昨日話しかけたウサギさん、『ヴァルター・フォン・ノイマン』。ふわふわとした愛らしい容姿とは裏腹に中々クールで積極的な彼だ。)(たたた、と、今度は君にもよく聞こえるように足音を立てながら。)「よ。……あ〜〜〜、この間はごめんな、ウサギさん。突然倒れちゃって…ほら、きみがかっこい〜のが悪いんだぞ。(実際、君を…この感情が正しいのかはわからないが。かっこいいなと思っていたのはある程度本心。)…なんてな。(あの時突然『エラー』を起こして倒れてしまったお詫びというかなんというか。)「君〜、今ヒマか?もし嫌じゃなければだけど。一緒に自販機でにも行かない?ちょうど飲み物、炭酸ジュースがなくなっちゃってな。(ふり、と空になったサイダーの入っていたペットボトルを軽く振る。本当はゴミ箱にだけ寄る予定だったのだが。…炭酸飲料は所謂、冷却装置の稼働に使われる物である。)この前はほら、話の途中だったしな。歩きながら話そ。……で、いきなり話すような内容じゃ無いのかもだけど。ウサギさんは私に…(ちら、と君を瞳だけ動かし見た後に。)興味があるのか?私には特に何の装置もないぞ。例えばレーザーガンだったり、ジェット装置だったり。」(そう、アニメやマンガ、ゲームに出てくるロボットの持つものの筆頭ともいえる機械を挙げてみる。) (6/8 22:18:28)
Walter=Von=Neumann>
「嗚呼、…丁度君を探して居たのですよ、浸嬢。お供しますよ。」(君に話しかけられたそのモフモフ紳士は仮面越しに優しく微笑み、君と肩を並べ…られはしないが、足並みを揃えて隣を歩こうとするだろう。梅雨のせいか幾分かもふもふと毛並みが立っているせいか彼のマントはいつもより膨らんでいるように思える。それも折り畳み式のティータイムセットを収納しているのなら無理も無いかもしれない。かつかつと先ほどまで地面に突いていた杖は腰のベルトに着けられたホルスターに入れて小さな身体で君の速度に合わせて歩くだろう。なに、これくらいは問題ない、人間の大きさに合わせて生活するのは慣れている。)「……?、なるほど。えー…そうですね、浸嬢に武装が搭載されていない事は十分理解しているつもりですが…… "興味"というのは、そういった少年心を擽られるか、という話で“本当に”合っていますか?」(彼は君の“ウサギさんは私に…”という枕詞にぴくり、と耳を立てるがその後に続いた言葉を聞いてくすりと可笑しそうに笑みを浮かべて一度仕舞った杖を取り出して、カンッと君の進行方向の地面に杖の先を突き立てては柄の上に飛び乗って身長を補正する。それでもまだ君の身長にはギリギリ辿り着かないが、杖術を駆使して上手く杖の上でバランスを取りながら君の方をスマートに振り返ると、)「ウサギさん、と呼ばれるのも君にならくすぐったくて嫌いじゃない、けれど、出来る事ならノイマンと、もっと望んでも良いのならヴァルターと呼んで欲しいのです。」(彼は君の頬へとその手を伸ばして、冷たく、硬く、そして美しいその肌を優しく撫でてはそのまま少し髪を掻き上げて耳にその毛束を掛けよう。その方が良く君の表情が見える。君は表情を表に出すのが苦手だと云っていたが、君が表面上で表さない君の感情を読み解くだけの時間は彼には在った。模倣して多くの犠牲を払って抉じ開けた紅蓮の扉の先には、それこそ君達が得られない膨大な時間が在った。だから、もしも君が表情を隠そうとも、言葉にしなくとも、君の感情は読み解けるのではないだろうか?) (6/8 22:48:13)
浸 ばぐる>
「えぇ、と。ノイマンさん?(と、ここで初めて彼の名前を呼ぶ。)(まだ名前で呼ぶのは早いであろうから。)えと。いや、この間、私の目ばっかり覗き込んでたり。もしかして、(ここでずっと黙っていたことを。…下の方で自分の指どうしを絡ませながら。)…私のこと『好き』だったり?(__その感情は君にはもうバレバレであろう。)ほら、ずっと私に優してくれてさ、ノイマンさんは紳士さんだから私の自意識過剰かもしれないけど。(杖の上にに器用に立ち、こちらに触れる彼の顔をおそるおそる撫で返してみる。…暖かくてふわふわだ。)もし仮にそうだったとして__どうして君は私のことが好きなのか。ほら、私って結局は感情のある『鉄の塊』だし__人間みたいな表情もろくに無い、ましてや今の感情が『本当』かも自分でも解らないのに。…いや、私も…その。君のことは結構気になってるんだけど、な。(ここで一言、それはそれは人間臭くぼそ、と呟く。)」 (6/8 23:18:45)
Walter=Von=Neumann>
「……ふふ、そうですね。心底お慕いしていますとも。浸嬢、……君はもう少し自分が魅力的な女性である事を自覚した方が良い。」 (君に撫でられた方の瞼を擽ったそうに閉じて、君の耳元に伸ばしていた手をそっと降ろし、君の腕の輪郭をなぞる様に手探りで君の指先まで辿り着いては、優しく自身の頬から君の手を掬いあげて、まるでエスコートでもするかのように柔らかく持ち上げた君の指をゆっくり引き寄せて手の甲へと接吻を落とす。きっといくらでも理由はあるだろう。元々女性という生き物に優しかった、それは女性と云う生き物に全般的な好意が在ったからに他ならない、けど、その中でも君は特別だったのだろう。理解出来ない難攻不落の定理、自分の知能に自信があるからこそ、君と云う存在を、君の感情を読み解きたかった。最初はそれだけだったのだろう。あとは…あとは、ただ寂しかったのかもしれない。空白の3年間を埋める物はやはり人との関わりでしか無くて、孤独は彼の牙を奪ってしまったのだろう。そこに残るのは愚直で単純で安直で実直な興味だったはずだ。)「それを言うなら私も、偶然人間以上の知能を手に入れた獣に過ぎません。人間の云う愛情と獣の繁殖本能、それらの差異を裏付ける研究は未だ何処の国でも立証されていません。仮に、君が私の事を気に成っているのだとするなら、それはどうしてなんでしょうね?」(彼は愛おしそうに口付けをした君の手の甲へと額を押し当てる。その行為はどうにも君と云う存在を出来る限り感じようとしているとも捉えられるかもしれない。数秒に満ちるか否かの短い存在認識を終えた彼はすっと手を放して、かくもスマートに杖から降りて、自身の方へと倒れてきた杖をスタイリッシュに掴み取ってはホルスターに仕舞うだろう。それから、もしも君が彼の質問に答えようとしたのならば、それを遮る様に口を開く。)「……さ、答え合わせはまたにしましょう。自販機に向かうのでしょう?」 (6/8 23:43:47)
浸 ばぐる>
「魅力的か〜、って言われるとそうかなぁ、前も飯田ちゃん、って子にかわいいって言われちゃったからそうなのかも、な。ふふ、私ね、ゲームのイベントの対戦用アンドロイドだから。アイドルみたいに可愛く作ってもらったってことかなな。うれしいぞ。…結局イベントには出れなかったからこうやって学校にいるけどね。(なんて隠しきれない焦りに無理やり言葉を乗っけて話を続ける。と、)「おわっ!?ちょっと、ここ廊下なんだからあの、もし誰かに見られてたらあのーー、ちょっと恥ずかしい、かも、」(彼が触れた手に、ふわりとした感触が残る。)…そうだな、ノイマンさんも、元は普通のウサギさんだったんだもんな。不思議。確かに、なんでだろ__」(と、それを遮り、杖を仕舞い終えた彼が言う。)『……さ、答え合わせはまたにしましょう。自販機に向かうのでしょう?』「…あ、そうだった!(お昼休みももうじき終わり。)ちょっとだけ、急ぐぞ。(と、突然彼を必死に抱え上げた後。)…えと、『クールウォーターゲーム』!(キュイン、と自身のディスコードを発現させる。)自販機に着くまで私とノイマンさんを透過して。…目を瞑らないようにな。__行くぞ。」タタタタッ、と壁に向かって走り出し、ショートカットを試みながら。)「自販機までの新記録を目指すぞ〜〜。目指すはヨーグルト味のなんか飲み物!…ね、ノイマンさんも欲しい飲みものある?(なんて聞き返すだろう。…それは、さっきの会話からなんとな〜く話をずらすように。)(…彼の『答え』はいつか聞けるのだろうか。) (6/9 00:34:40)
Walter=Von=Neumann>
「っ!? お゜ッ____!?」(それはあまりに恐ろしく不思議で理解出来ないトンネル現象だ。壁にぶち当たると身を縮こまらせて衝撃に備えていたがするりと身体が擦り抜けて、ただただ壁に当たるかもしれないという恐怖やら驚愕やらが連続して自分を襲うその状況は未知に満ち溢れてもはや理解しようとも思えない思考の更に先を云っていた。不可解で、不思議で、予測不可能で、でも、だからこそ、悪くないと思えた。) 「やはり、っ…君は面白いですね。」 (壁を擦り抜けるのが物理干渉を受けないが故の効果だとするのならば自分の声は君に届くのか、なんて少し気に成って、そう呟くだろう。自販機の前に辿り着くまでに好きな飲み物を応える余裕なんて無いだろうから、君の腕から逃れられたその時にやっと答えるのだ。)「そうですね…市販の紅茶もたまには好いでしょう。……何せ今日はテーブルセットを持ってきていないので… 嗚呼、投入口にお願いできますか?」(そう彼は告げて硬貨を君に差し出そうとする。身長差のせいで君を見上げる様に手を挙げるしかないのはやや屈辱だが仕方ない。君はそれを受け取るだろうか、それとも、押し退けて君が代金を投入しようとするだろうか、どちらにしても、自販機の投入口の正面に立った彼に何かアクションを起こさないと、君が強行して代金を払う事が出来ない様に彼は計算していた。もしも、もしも君が硬貨を持つ彼の手にその手を伸ばしたのなら______)「___________私は、君の心の奥底を読み解きたかった。君を気に入ったのはそれが引き金です。けれど、今は君の心の奥底を私が一番理解したいと想っている。出来る事ならば、その誰にも読み解けない心が自分の物になれば良いと思っているのです。」(彼は、君の手をぐっと引き寄せてその表情を出来る限り近くで見つめて、そんな言葉を吐くだろう。“今日はティーセットを持ち歩いていない”、その理由の答えが今まさに1匹と一機の間に差し出されたあまりにも綺麗で情熱的な花束なのだろう。)「浸嬢、…いいえ、ばぐる。私のこの感情がただの独善的な物欲か、はたまた恋慕か、………共に解を求めては下さいませんか?」(それは愛の告白だろうか、それとも生涯を添い遂げる契約だろうか、はたまた、ただ情熱的でキザなだけの研究依頼だろうか、そんなものは人間の世界を熟知していない彼にも、もしかしたら君にも分からないかもしれない。けれど、彼のその表情に湛えられた柔らかな笑みは確かに愛おしさそのものだったはずだ。)≪綺麗な花束:渡された対象は任意の探索ライセンスを1つ得られる≫≪情熱的な花束:渡された対象を1度だけ確実に庇える様になる。重複不可≫ 浸ばぐるへ譲渡。 (6/9 00:55:34)
浸 ばぐる>
「あは、ごめ〜ん、結局驚かせちゃったみたいだ。(なんたって彼女は予測不可能。その変わらない表情にえへへ、とアタマの後ろ側を掻くような動作をしながら。)えっと、ミルクティーでいいかな。」(つめた〜い、と表記された紅茶、『午前の紅茶』の方へと指を伸ばす。)(そのすぐ後、少しかがんでから彼からコインを受け取ろうとした時。)「へ、(先程自分の腕から下ろされた彼が突然渡すのは綺麗で、更には情熱的である花束2つ。『………共に解を求めては下さいませんか?』なんて話す彼を見て。)…なるほどね。(そう呟いて、彼から花束を受け取る。)いいよ。まったく、オシャレでズルいうさぎさんだな。『ヴァルター』さん?」(彼が自分の名前を呼んだのを確認して。初めて『本当の』名前で呼んでみる。)(一体と一匹の不思議な関係。確かにその時、彼女の瞳はきらきら、と輝いていた。) (6/9 01:14:34)
小鴨 浅葱>
「きゃ〜〜〜〜!!!」(中国からこんにちは!呼ばれてないけど鴨葱です!)(藍色の髪を揺らして、緋色の瞳をキラキラと輝かせた彼女は興奮した子供のようにはしゃぎ回る。キラキラとした繁華街は少女の瞳のよう。無邪気に今にも走り出しそうな少女は、危ないからね!、ときちんと自制して繁華街を歩き出す。)(スマホよし!食べ放題のチケットよし!いざ食べようとチケットをお店に差し出そうとして、)「…あれっ?キミ、専門学校の子だよね?」(─こんにちは、ばぐるちゃん。幸か不幸か鴨葱に見つかってしまったキミは逃げることが出来ない!)(特に抵抗もなければ少女は手を差し出して、こんにちは!、と元気よく挨拶をして、それから。)「ボクの名前は小鴨 浅葱、好きなように呼んでね!でね、でね!良かったら一緒にご飯食べない?やっぱり1人より2人の方が楽しいと思うんだ!ね、どう?」(もしもキミが差し出された手を握ったのならば、そのままぶんぶんと振り回されて勢い半分に提案されることでしょう。)>ばぐちゃん (7/9 18:08:30)
浸 ばぐる>
(きらきら、ぴかぴか。賑やかな該当に照らされて。___ここは中国の繁華街。洋服屋から食事処まで。どのお店にもたくさん人が集まってとても賑やかだ。)「あ〜〜〜……んむ。(もちもちもち、温かな餡饅を頬張るのは青髪の少女。)おいし〜〜。……あ、(あれもおいしそ、買っちゃおうかな。)」(次に目をつけたのはサクサクの揚げ物達、カロリーも気にせず手をのばす。……なんてったって彼女は底しれない胃を持つ『アンドロイド』、体重もお腹の容量も気にしなくて良いのだ。)「あー、あの。コレ一つくださ…………」(丁度、店員さんにそう伝えようとした時___)『…あれっ?キミ、専門学校の子だよね?』「ん、お。」(ぱぁっと明るい声が鼓膜を揺らす。ぐるり、と身体の向きを変える。)「やっほ。(身長は大体同じくらい、藍色の髪の綺麗な子。)私はばぐる、浸ばぐる。私のことも自由に呼んでほしいな、よろしくね、小鴨ちゃん。」(喋り方は機械らしく単調、でも彼女の大げさなくらいの動きからは喜びが感じ取れるだろう。)実は私も喋る相手が居なくって暇だったんだ。(こちらも彼女に合わせてぶんぶん腕を振る。腕を振るたびにカシャン、カシャンと小さく金属音が聞こえるだろう。)ごはん〜、いいぞ。実は私もお腹が空いてたところなんだ。ほら、(お店の方に指を指して。)あのお店で唐揚げ〜、みたいなやつ?買おうと思ってたんだけど。せっかくならどこかお店で食べたいな。(今は修学旅行中。楽しまなきゃ損なのだ。……中華料理と言えば餃子、エビチリ、小籠包。どれも魅力的だ。) (7/9 18:37:11)
小鴨 浅葱>
「じゃあ、ばぐるちゃん!」(キミから名前を聞けたのなら、わーい!、と釣られるように身振り手振りを大きく喜んで、それから釣られるように視線をお店に移すのだ。)「唐揚げみたいやつ…?それも美味しそう!折角チケットあるもんね、たーくさん食べよ?」(果てさて少女はロボットではない筈だが、けれどもカロリーは気にしない子らしい。強いて言うならば満腹にはなるので、キミほど食べられやぁしないけれど。)(るん♪と今にもスキップをしだしそうな軽やかな足取りで、キミの指さしたお店へ向かう。他に案?ないよ!だって誘ったのもココに来たのも思いつきだもん!何を食べようかな?そこそこ大きなお店だから色んなものがあるだろう。餃子、エビチリ、小籠包は勿論のこと、回鍋肉に天津飯、杏仁豆腐だって捨てがたい!あ、麻婆茄子と麻婆豆腐だったらどっち派かな。そんなことを思いながらお店に元気よく入店。)「2人でお願いします〜!」(店員さんも元気よく『いらっしゃいませ!』と2人を出迎えてくれることでしょう。日本とは違った雰囲気に包まれメニュー本を開いてそわそわ。何を食べようかな!)「ねね、ボク、麻婆豆腐の方が好きなんだけど折角来たから麻婆茄子も食べたいの!頼んでいーい?それから餃子と小籠包とー…あ!この卵とキクラゲの炒め物も美味しそう!!キクラゲが〜…生キクラゲ使ってるの!!?すごいねぇ、美味しそう〜!!!どれも食べたくなっちゃう。ばぐるちゃんはどれくらい食べられる?最後に胡麻のついたお饅頭も杏仁豆腐も食べたい〜…!!迷う!!!」>ばぐちゃん (7/9 18:44:16)
浸 ばぐる>
「わわわ〜っ、素敵だ、な。」(異国情緒溢れる店内。君に引っ張られるがままに席に着く。)「いいねいいね〜。(麻婆豆腐、トロッとしたのもいいけどサラサラしたのも捨てがたい。……辛さとかって選べたりするのかしら。)麻婆茄子、そんなのもあるのか〜。おいしそうだな。いいよ、頼も頼も〜。餃子、(羽のついたパリパリのやつ。香ばしくてジューシーでおいしい!元は野菜料理だって聞いたけどお肉たっぷりのが食べたいなぁ……)小籠包、(私は熱いもの大丈夫だけど、小鴨ちゃんはとっても元気だから勢い余って食べて火傷しちゃわないか心配だな。)炒めもの、(キクラゲ、クラゲって付いてるけどキノコなんだよな〜〜、食べたこと無いから気になるな。)お饅頭、杏仁豆腐………(やっぱりシメにはデザートだな。さっき餡饅食べたけど、しょっぱいものの後には甘い物_____」(と、ここまで君が元気よく声に出す中華料理達について知っている限りの情報を思い出した後____)「って、ま、待って!?私は機械だからいっぱい食べられる……はずだけどっ、そんなに食べれるのか…?小鴨ちゃん!わかってるのか!おい!(天に指を勢いよく指して、ギャグ漫画ばりのツッコミを入れる。元気がいいのはとっても良いことだ。しかし、勢い余って頼みすぎるとお腹には優しくない。そしてもう一つ重大な問題が___)「……お、お金。足りる……??(……お財布にも優しくない。自由行動と言えど、限られたお金を大切に使わなければ。……お土産も買う予定だし。ドブネズミパークのマスコットのパチモンもさっきお店で見かけたし。……だってあんなの気になるじゃないか。)「ちゃんと食べたなーってなるモノを頼も〜。私は餃子と麻婆豆腐頼もかな。……あと、デザートは杏仁豆腐。……そうだ。二人で別々の物頼んだら分け合いっこ、できるでしょ〜。(そう、元気いっぱいな君に提案をひとつ。) (7/9 19:18:39)
小鴨 浅葱>
「んぇ?あ、お腹の心配?だいじょーぶ!食べられるよ!」(別に大食いってわけではないけど、美味しいものはいくらでも入るって言うじゃない?だから“大丈夫だよ”。食べれる食べれる!)(ちなみに言っておくと、見た目に反して結構食べるほうだ。…流石にどこかの怪力のヒーローよりは食べないけれど。)「…へ??お金はね、この前の依頼で中国のコード専門学校の人達に勝ったから食べ放題チケットもらったよ?」(じゃーん!とキミに見せたのはきちんとコード専門学校の判子が押された食べ放題のチケット。勿論このお店だって対象だし、どれだけ食べてもこのチケットがある限りお財布は無敵なのである。) 「ボクは麻婆茄子と小籠包、それから回鍋肉!あとはデザートに胡麻のお饅頭にしよ〜っと。あ、追加で炒め物も。」(ちゃあんと自分の胃の中は把握していますとも。すみませーん!と店員さんに声をかければ、キミの分も含めて注文していく。取り皿もお願いします!、と最後に告げて、それから暫し料理がくるまでソワソワと待っていることだろう。)「えへへ、楽しみだね〜!ボク、初めて中国来たけどなんか想像通りの繁華街がドーン!っ出てきてとってもはしゃいじゃった!でも走らなかったよ。人とぶつかったら危ないしね。ばぐるちゃんは何かお気に入りのお店とか見つけた?」>ばぐちゃん (7/9 19:27:27)
浸 ばぐる>
「ほんと〜?かな……(自信満々な君を見てそれなら大丈夫か、とでもやっぱり……がせめぎ合う。)あ!そ〜だったね。(昨日の『本気(マジ)』鬼ごっこ。私には相手の足を止める程の力は無いから透過能力で逃げるのに必死だったけど。)私も初めて中国に来たから人の多さにびっくりしちゃった。すごいな〜……道もいつでも明るく照らされてて綺麗だし。此処に来れてよかったな〜。学校の皆もなんだかんだいい人ばっかりだったしな。……私は〜っ、おもちゃ屋さん?が面白くって楽しかったな〜。(国特有の伝統的なおもちゃから、どこかのアニメのパク……よく似たヘンなぬいぐるみみたいなクスッと来ちゃうものまで。……迷ってたけどやっぱり買って帰ろ。)小鴨ちゃんこそ良いお店あった?おしえてほしいな、行ってみたいし〜。………そうだ。あとでお洋服屋さんに寄って帰らない?かわいい服とか無いかな。(こんなに楽しい時間も数日で終わっちゃうんだ、なんて考えたらちょっと寂しいけど。……いや、今はここの料理を楽しむって決めたんだ!!!いっぱい食べて満足して帰ろう。)(そんなこんなでおしゃべりしてる間に料理が運ばれてくる。どれもできたてでツヤツヤ輝き、なんだかワクワクしてきた。どれから食べようか……と、その前に。)「……あ。クール君も見る?(キュイン___とこっそりゲーム機を起動させる。)」『HEYHEYHE〜〜〜〜〜〜〜Y!!!!!!な〜〜〜〜んだァいばぐるちゃ〜〜〜〜〜ン?』(お調子者のディスコード。ウルサイけどなんだか憎めない良いヤツだ。ゲームする時タイマーの代わりになってくれるし。)「みてみて。これ〜〜〜、本場の餃子〜〜〜……や、おいしそ〜だから早速食べちゃお。あ〜〜、」『ちょ〜〜〜〜〜っと!?!?オレちゃんには無(ね)ェ〜〜〜〜〜〜〜〜ノ!?』「ないぞ。そもそもキミはご飯に触れないでしょ……あ、小鴨ちゃん、一緒に食べよ〜。」(電子機器越しでなければ見えないディスコードにご飯を見せるだけ見せれば全然無視して君に語りかけるのだ。)「…あむ、ん、おいし〜〜〜…(口の中に香ばしいごま油の香りと肉汁が溢れ出す。これが本場の味〜、ってモノか。)え、これなら無限に食べれちゃいそーだな、誇張なしで。(早速誇張しながら麻婆豆腐をお皿に取り分ける。) (7/9 20:15:22)
小鴨 浅葱>
「おもちゃ屋さん!!?」(パァ!、と表情を一際輝かせて、ボクも行く!、とさりげなくキミと一緒に行く約束を取り付ければ、キミの質問に首を傾げた。)「えぇっとねぇ、この前行ったパンダ専門店可愛かったよ!あとはタピオカ専門店?あそこのタピオカ、もっちもちで美味しかった〜!!」(その見目通り、出てくるのは可愛らしいお店の数々。あとはアクセサリーとか、ちょっとしたあま〜〜いお菓子のお店だとか。カロリーが気にならなければ食べに行こ〜!!とはしゃぐ少女は年相応だ。)「クールくん??って、ディスコード??かな??そしたらボクも呼んじゃお!おいで、パーフェクト!」(へいかもーん!周りが少しだけざわついた気がするけど、まぁ日本でもよくあることだし、気にせずに実行。いつの間にかキミのそばにこんにちは!パーフェクトという名のディスコードが現れれば、鴨葱ちゃんと一緒にきゃ〜〜!!とはしゃぐのだ。)『美味しそう美味しそうっ!いいなぁ、ワタシも食べたいっ!ね、ね、いいでしょ?』「いいよ〜!!!パーフェクトも食べよ?」(同じようなテンション×4人。騒がしくない、なんてことはなく。)「ねっ、ばぐるちゃん!追加で注文する?大丈夫?」>ばぐちゃん (7/9 21:15:10)
浸 ばぐる>
「パンダ!いいな〜っ、学校に行った時に帽子被ってる子居たもんね。買っちゃおうかな……(こういう帽子、帰った時に見たら無駄遣いしちゃったな〜って思っちゃうんだけど。まぁいっか。気分に任せて色々見て回るのも楽しいし……)タピオカ、そう言えば飲んだこと無いんだよな。ミルクティー……もいいけどいちごミルクのもおいしそうだよね〜。(タピオカ……日本でも流行ってた飲み物だけど本場はどうなのだろうか。あ、そういえば黒糖ミルクってのもあったな。)私はだ〜いじょうぶだよ。この通りアンドロイドだから、ね。(カシャン、と、一般的に筋肉を見せるようなポーズをとって見せる。)」「……あ、そうそう〜、いきなり一人で話し始めたみたいになっちゃったな、ホラーが発生しました、なんて。(まだ慣れないジョーク?も挟みつつ。)えっと、クール君はスマートフォン?とか越しにしか見えないんだぁ、う〜んと、ここなら大丈夫かな、(そう言うとスマートフォンを取り出し丁度自分のディスコードが居る方を映して見せてみる。……彼はなんだかんだご機嫌そうにピースをしてみせるだろう。)「いいよいいよ〜。こんな機会初めてなんだからいっぱい頼も〜。あ、流石にお腹に収まる範囲内でね。後でおもちゃ屋さんに寄るんでしょ〜?」(はしゃぐディスコード達を横目に、同じく元気の有り余った彼女の方を向いてそう声をかけるのだ。)「まぁ時間はいっぱいあるからね、もうちょっとゆっくりしよ〜。」(___まだまだ修学旅行は始まったばかり、見て回りたい場所はたくさんあるのだから。) (7/9 21:43:07)
浸 ばぐる>
「やっほ。」(君の後ろからひょっこり顔を出す。第一、ちょっとした挨拶を君に。)「君〜、もしかして迷子だったりするか。」(きょろきょろと周りを見渡しながら佇む一人の____性別は後ろから見ただけでは不明、でもその『ラブリー』で『キュート』な姿に引き寄せられて、君に話しかけたんだ。)「もしかして〜、最近編入で来た子、かな。いや〜、いきなり話しかけてごめんな、私は浸ばぐる、世にも珍し〜ゲーミングアンドロイド、だぞ。気軽〜に『ばぐる』って呼んでくれよな。君の名前は?」(彼の顔を見る。きらきらとした水色の瞳、鮮やかなピンクの髪。しかし近づいてみたら意外と身長も高いようで。……そんな『彼』に近づいてみれば、そのヘッドフォンからはちらちらと音楽が漏れていた。)「目的地を教えて。このウルトラスーパー記憶力でこの学校のどこにでも案内してあげるから。」(そう言い、とんとん、と自分の胸を自信満々に叩いてみた。) (7/19 19:14:19)
ラブリー>
(中性的。)(それはあくまでもふんわりと一目見た程度でわかる印象。顔だけ切り取れば女性に見えなくもない顔立ちの良さと、キュートさ。)(全身をピンクとほのかな紫で染めたそれは、一瞬写った青の君を見るなり、不安げな小麦畑の瞳をキラキラと輝かせ──────。)「っっっ助かったあ!!!」(なんて、大きな声をあげ、君のその手のひらを安心するように掴むだろう。こう、ぎゅってね。)(触れた手は存外角張り、ごつごつとしていて、いかにも男性という手のひら。その声も女性と言うにはやや低く、少しがなった声。)(体格は、よく見れば確かに男性の骨格だ。)「ありがとう〜っ!迷って困ってたんだ!僕は、《ラブリー》!!よろしく、ばぐるち!」(ライセンス【聞き耳】、【心理学】)(彼は他者を警戒するし、君がどんなものであったとしても、その瞳や耳を疑わないことは無い。)(向日葵のような笑顔で君に笑いかけ、自らの名前を名乗った。その顔に、君を疑う色なんて1ミリもない。)「えへへ〜、教室に戻りたかったんだけど、なんかどっかで迷っちゃったみたいで。助かるよ!」(ぽやぽやと花が飛ぶようなふわふわ加減と何処までもマイペースに見えるその立ち振る舞いは人によっちゃあ苛立ちすら感じてしまうかもしれない。)(事実迷ってるのによくそんなほのぼのとできるのか。)(そうやって、いつまでもぽやぽやな彼は、君の歩幅に合わせるようにもう一度歩き出そうとその赤いスニーカーを跳ねた時、)「────────。」(引き寄せられように《そちら側》を見た。)(彼は強靭な精神力なんてない。強い記憶力はない。だからこそ、その瞳は、魅入られる。)(息を飲み、扉に手をかけた。)(開けてはならないと、頭の中で警報がなっていたとしても。)(視界が黒く染った。)(がちゃり。)(頭の奥で、嫌な記憶が開かれた。)(─────────────────────開いた扉の先は、学校だ。)(ここではない、別の学校だろう。)(彼は何が起きたのか分からないと言いたげな表情で、君の方を見て苦く笑った。)「……僕の、前いた学校みたい。…これもカミサマのせい、なのかな?」 (7/19 19:37:43)
浸 ばぐる>
(君に手を握られる。温かい人間の手。)「えへへー、ばぐるち、なんて初めて呼ばれちゃったな。(少女の表情は機械である故硬い。しかし。彼の朗らかで明るい表情を見て安心したような動きを見せる。)ラブリーくん!ね。(その容姿通りの彼の名前。本名か偽名かは置いといて、素敵な名前だ。)よろしく、な。」(そう言うと、君は目的地を話すだろう。)『えへへ〜、教室に戻りたかったんだけど、なんかどっかで迷っちゃったみたいで。助かるよ!』「教室〜なら、あっち側だな。ここは実技の授業用の教室がある場所だからね。私についてきて。」(そう君に話しかけるのだ。だけれど。)(とん、と彼の踏み出す音がした。彼の向かう先は教室じゃない。_____さっきまでそこに無かったはずの『扉』の向こう。)「!ラブリーくん、教室は向こうだよ、そっちに行っちゃ_____」(そのまま、彼に付いて行ってしまった。)(キーンコーンカーンコーン………そんなチャイムの音が聞こえる。何が起こったんだろう、頭をわしわし、と掻いては周りを見渡す。ここは____コード専門高等学校の校舎内……………………ではない。)「え。…此処って。」(君の方をちらり、と向く。)『……僕の、前いた学校みたい。』(苦笑いをする君。ここは_____たしか。)「…何処かで。……聞いたことがある、ぞ。」(彼女には【カミサマ知識】なんてライセンスは無い。噂程度にしか知らないあやふやな情報、それをなんとか君に伝えてみようとする。)「………いや、噂で聞いただけなんだけで、本当かわからないんだけど。…………『記憶』に連れ込むカミサマが居るって。」(背後に佇む扉は固く閉ざされ開かない。……これを開くための鍵はあるのだろうか。)「ラブリーくん。……何か思い出せそう、かな。」(彼に対してライセンス【心理学】を使って話しかけてみる。彼を少しでも安心させる為に。) (7/19 20:20:34)
ラブリー>
(『───して、こん───こと─』)(うるさい。)(『─俺た──何したっ──言─うん────っ!』)(うるさい。)(『─だ俺たち───普通──きて──暮らし──』)(仕方ないじゃんか。)(『ただ普通に──────────!!』)(──────────。)(『───────生きていただけじゃないかッッ!!』)(……〝そう生まれちゃった〟んだから。)「………………えっへへ!僕は大丈夫だよお〜ばぐるち!!むしろ記憶なら、〝家〟じゃなかっただけ良かった感じだし〜?」(数分の沈黙の末、彼はどん、と胸を叩いて、君に平気だと言いたげに言葉を続けるだろう。ばちこん、とウインクもしてみせる。余裕はばりばりあるとも!)(─────【心理学】。それは彼にも学のあること。君がそれで何かを読み解こうとするのなら、彼だってそれ相応の対処をとり、君にバレないよう自分の不調を誤魔化すことだろう。)(実際の所、冷静さはかなり欠いている。)(家なんて、学校なんて、個人情報の塊みたいなものじゃないか。そんなのは、自分の名前がバレることよりよっぽど嫌だ。)「大丈夫だよ〜!腐っても元通ってた学校だよ〜?わかってるって!」(ライセンス【建築】)(当然、少なくとも2年程かよっていた学校の構図を全て忘れるほど記憶力に障害は持っていないし、建物の構図を勉強していた時期もある。ある程度は、案内もできるだろう。)「とりあえず、しらみ潰しに探してみよっか!」(自分の記憶を再現するのなら、嫌なことまで見えてしまうんだろうか。そう思うと、ちょっとやだな。)(赤いスニーカーはぽたぽたと、少し足を引きずるようにして白くすべすべとした学校の廊下を歩いていく。)「ここの学校ってね〜、あんまりいい思い出ないんだぁ。寮通いだから、家族にも夏休みくらいしか会いに行けなくて。」(外は晴天で、青々としていて、白い学校の壁に青い空が反射して、まさしく青春の一ページとも言える綺麗な風景だ。)(黒緑の黒板に、規則正しく並ぶ机。そのうちの一つに。)(─────────花瓶に花。)(他の机と違って傷や落書きの多い机に、頻繁に移動したのか、床の擦り切れた傷が目立つ。)(君がそれを見るが早いか、)「ばぐるち。」(隣にいる彼が、君の手を引く。)「屋上に行かない?昔行ったことがあるんだけど、景色が綺麗なんだよ。」(彼は、何事もない。何事も無かった。)(─────ここには何も無かったのだと、言い聞かせるように笑った。) (7/19 21:00:35)
浸 ばぐる>
(……彼は笑顔を崩さない。いつだって太陽みたいに笑いかけてくれるのだ。でも、でも_____)(数分の沈黙、家、じゃなかっただけ。明るい君の心の内をすこしだけ覗いてしまったようで。)(______胸が、苦しくなるんだ。)「そ、そう、だな。(こんどは私が案内される番だ。……彼の様子を見るに、きっと此処は。)(苦しい記憶。)」(……………)「カミサマ内のハズなのに、一丁前に暑いんだな、此処。」(窓の外は青い。蒼い。______どこまでも碧い。それは私が、君が、今通っている学校でも見られるような空。)『ここの学校ってね〜、あんまりいい思い出ないんだぁ。』「…そうなの。(正直、私には悪い思い出は無い。初めて通った学校がコード専門学校だから、だけど。意外にも機械の私を嘲笑うような人は居なかった。……いや、偶々意地悪な子に出会ってないだけかもだけど。)」「でも、よかった。コード専門学校はねぇ、楽しい学校だよ。面白い人ばっかりで……眼鏡のかわいい女の子に、包帯の不思議な紳士さん、おっきい美人のお姉さんも居るし〜…(この中にはもしかすると編入してきて君が出会った人もいるかも知れない。)でも、寮なのは変わりないなぁ、私も夏休みにはパパに会いに行こうかな。元気にしてるかな。(機械である彼女の父親、所謂開発者である。)」(彼に付いていく内に一つの教室の中にたどり着く。しかし、人が居るわけでもなくそこは静寂。気味が悪いほどにがらん、とした部屋に踏み込んだ。)「ふ〜ん、やっぱり学校っていうものはどこも教室は同じ感じなんだなぁ、(ふむ、といった様子で部屋の中を観察する、と。)「……あれ、」(机の一つに花が、飾ってあった。)「これ______(君に『これ、なんだろう。』なんて声をかける間もなく。)あ、っとと、(手を引かれるのだ。)」『ばぐるち。』「は、はい、……えと、」(彼は。にこり、と微笑みかけて言うのだ。)『屋上に行かない?昔行ったことがあるんだけど、景色が綺麗なんだよ。』「う、うん。ま……って、」(彼の言うままに、付いていくことしか出来なかった。) (7/19 21:45:06)
ラブリー>
(いい思い出なんてなくても。)(いい経験がなくても。)(世界が灰色に見えたって。)(─────────♪)(彼の耳から溢れる音は変わらない。)(彼は笑顔で君の手を引くし、その足取りは軽やかでスキップのようだろう。)「ねぇ、ばぐるち!ばぐるちはコード専門学校の屋上って行ったことある?綺麗だった?」(屋上に向かう階段を上る時、君より数段上を歩く彼が、振り向いて行った。)(階段で、ジャンケンしながら登るゲームがあった気がする。パーがパイナップルで、チョキがチョコレート、グーがグミだったかな。)(帰り道には長い階段があって、▇と遊ぶ時は退屈にならないよう、いつも遊んでいたっけ。いつも自分が先に行ってしまって、泣いてしまう▇を背負って階段を上る羽目になっていたけれど。)(夕暮れが、少し懐かしくなって目を細めた。)「ばくるち。」(とん。)(一歩、階段を登った彼が言った。)「屋上って、綺麗〝だっけ〟。」(先程言った発言とは、矛盾を感じる言葉遣い。)(両の手を腰の後ろにまわして、きゅっと結んで、《ラブリー》は、にひっと笑った。)「やっぱりなんでもないっ!」(その言葉と共に、弾けるように跳ねた彼は、そのまま屋上の扉に突撃するように開けた。)(眩しい陽の光と、やはり、青々と清々しく拡がった空は、彼が一瞬に君に向けた曇天の瞳とは似ても似つかなくて。)(こんな清々しい日に、何が起きたのか。)(蒸し暑い夏の日に、彼を何が襲ったのか。)「気持ちがいいねぇ〜!!ここでお昼ご飯食べたら、最高だろうなぁ!!」(無邪気に笑ってみせる彼にはとても聞き出せそうにはなくて。)「でも、出口見つからないね。」「…ばぐるちは不安じゃない?」(広い屋上をかろやかに動き回っていたラブリーだったが、突然足を止めて、君にそんなことを聞くだろう。)(君は、自分の勝手な行動に巻き込まれた被害者側だ。おまけに、この学校のことは何も知らないんだから、不安じゃないわけがないんじゃないか。)「何か思い出せたらいいんだけどねぇ。……うーーーん。」(かしゃん。)(転落防止のネットに背を預けた彼が悩むように腕を組む。)(その揺れたネットの衝撃で、君は太陽に反射した光を見たんじゃないか?)(そうだとも。)(君が見た光は確かに、ネットの高所、登らなければたどり着けない危険な場所に括り付けられた、《鍵》だ。) (7/19 22:16:27)
浸 ばぐる>
「屋上、(そういえば行ったことが無いかも。屋上に行くのって、禁止されてたっけ。学校の上から見た景色って見たことがないな。)私は行ったこと無いな。きっと景色も______」『ばくるち。』「……ん、なに?ラブリーくん?」(太陽のような光の君は、物憂げな瞳を見せて言うのだ。)『屋上って、綺麗〝だっけ〟。』「……え、」(先程行った言葉との矛盾、トーンの落ちた喋り方。)(君の影に、触れてしまった。)「あ、えっと___」(バタン、屋上へ続く扉が開く。そこに広がるのは、青く広がる空だった。)『気持ちがいいねぇ〜!!ここでお昼ご飯食べたら、最高だろうなぁ!!』(数秒後には、君には元の笑顔が戻っていた。)「ここが、屋上_____」(高所だからであろうか。気持ちの良い風が吹き抜ける。感じるものは、夏。)(遠くから聞こえるセミの鳴き声、大きく、白く広がる入道雲。)(……さっきの君の表情は忘れよう。)「……ほんとだね。……元の学校に帰ったらさ、一緒に屋上でご飯食べる?もし、君が良ければ。」(なんて、声をかけて見るんだ。)『…ばぐるちは不安じゃない?』「え、私?……私、は。大丈夫だよ〜。寧ろ、初めて屋上に来れて良かったかな。」(なんたって彼女はアンドロイド。メンタルだって常人よりは____)(……………)(君こそ、不安なんじゃないかな。そんな気持ちは言えないまま。)『何か思い出せたらいいんだけどねぇ。……うーーーん。』「そうだね、…………あ、」(きらり、ネットの高い場所。)「ラブリーくん、みて、あれ。(そこにあったのは金色の鍵。)…きっと、此処に来たときの扉の鍵だよ。……ラブリーくん、待ってて。(ネットに手をかける。…余り柔らかくない素材じゃなくて助かったな。)「……く、う、」(風が吹いているお陰でネットがぐらり、揺れる。君を安心させるために上の方から声をかける。)「ッ、大丈夫、私機械だからっ、落ちてもだいじょ〜〜〜うぶ、だぞ…っとと、」(もう少し、もう少し、手をのばす。)(…カチャリ。)「____届いたっ、ぞ!」(鍵を掲げた後、君の方にほいっと投げ渡す。)「まって、今そっちに降りる、から。」(高所から飛び降りたおかげでガシャン!と音がする。)「う〜ん、帰ったら足を見てもらわないとな……ね、ラブリーくん、」(君の方を向いて言うのだ。)「……そろそろ帰ろ。」(君に、もう苦しい顔をさせないように。) (7/19 23:40:22)
ラブリー>
(過ぎ去る熱を帯びた風が。夏の匂いが。何処までも心地よくて。恐ろしい。)『……ほんとだね。』「うん。」『…元の学校に帰ったらさ、一緒に屋上でご飯食べる?』「……え、と…。」(『君が良ければ。』)(わかっているとも。拒絶してばかりじゃあ、何も変わらないし、幸せな明日を得ることも出来ない。)(────母さんのように軽かったらどれほど良かっただろうか。)(苦々しく笑った彼の顔は、細い指で握られた拳は、なんだか、寂しそうで。)「………うぅん、《俺》はいいや。」「ばぐるちが、一緒に食べたいと思った人を誘いなよ。」(なんだか、距離が近くなってしまいそうで。)(怖くて、下手くそに断った。)(その後で、誤魔化すように『食べるのが遅いから、多分待たせちゃうよ』なんて、苦しい言い訳をこぼすんだ。)『ラブリーくん、みて、あれ。』「なぁに?」(君が指さした先、きらりと太陽の光に反射したそれは、確かに鍵だ。)(あんな危ないところに括りつけているなんて、この記憶はなにか自分へよ当てつけでもあるんだろうか。)『ラブリーくん、待ってて。』「っ…え。」(かしゃん。)(君が突然、危険を承知でネットを登るものだから、どんな顔をしたらいいか、狼狽えて、その手元を空中で右往左往とさせる。)「え、ね、ねぇ、ばぐるち…や、やめよう?ほら、あぶないよ。な、なんか、なんか嫌な予感が……。」(ぐわんと揺れたネットに嫌な予感が揺さぶられる。)(これ、確か、何かが起きて、凄く嫌な思い出になったはずなんだ。)(確か。確かね。)(ぐわん、って揺れて、)(ばき、って嫌な音が────して。)「──馬ッッッ鹿!!ばぐるっ!!早く降りてこいッッ!!!」(冷や汗が吹きでて、思わず君を追いかけてネットに手をかけた。)(君が鍵を手にとったあたりで、彼が思いきり君の服を屋上の地面へ強く引っ張るもんだから、二人揃って落っこちちまうだろう。)(──ばきん、なんて嫌な音がして、ネットが大きく壊れたのは、君たちが落っこちたその後だ。)(ふたりで落っこちた時、君に酷い衝撃はなくて、その代わりカエルが引き潰されたみたいな悲鳴が下から聞こえた。)(君をキャッチしようとしたラブリーが、君の下敷きになって転がっていた。)(苦しそうな顔だが、すぐさま笑顔に切り替えて言葉を続ける。)「あ〜…あぶなかったぁ…。そういえばこのネット、近々修理が入るとかで、脆くなってたんだった…。」(記憶の中のネットはある事件の破損を機に新しくなっていたものだから、すぐには思い出せなかった。)(ぎりぎりで、思い出せてなきゃ、君が落ちてるところだった。)「ばぐるち、怪我は?どっか痛いとこない?」(絶賛君(機械)に潰されて骨が痛いのは確かだが、そんなのはどうでもいい話。)(彼は君の手を握って、安堵したように溜息を吐いて、続ける。)「〝機械だから落ちても大丈夫〟とか、言わないでよ。」「君が壊れたら俺は、悲しいし、こんな鍵の為に、痛い思いなんてしなくていいから。」「わかるよ、〝同じ〟だもん。」(【ROSE CHERIE】)(《セーブ&ロード》)(肉体の状態を巻き戻す能力である。当然それは、怪我や毒等の全てを含み、やりようによっては、〝命を軽率に扱うことができる〟能力でもある。)(やろうと思えばやり直しが効くものである。)(君の言い分はわかる。機械だから壊れても直せるって言いたいんだろ。)「そんなんで守ってもらっても、誰も嬉しくないよ…。」(僕らはヒーローなんだろ。ヒーローは、死んでまで市民を守るのか?)(そんな守り方をされて、〝もしそれが伝染して〟、助けた誰かまで、君と同じように自分を犠牲に誰かを守ったら、どうする。)(君の額に、彼の額をこん、と合わせて、彼は心配するように告げた。)「………………〝帰ろう〟。」(下校のチャイムがなる。)(耳に響く音が、待ち遠しい音が。)(今はただ、怒りを煽る残酷な音色にしか聴こえなかった。) (7/20 00:21:15)