日満寺 虹架>
「ということで、今日の個別任務は此処だね、エニシくん張り切ってこー!」(時刻は夕刻、未だあまり交流の無い二人が今回向かったのは歓楽街の裏通り、頻出するカミサマやガラの悪い大人たちがなにやら問題を起こしているらしく、それらを何とかするのが彼女と君の今回の任務なのだが、…探索1回目、特段なにも起きなかった…もう少しだけ進もう。)「ホントに此処で合ってるのかな…?」(彼女は自ら先頭を歩み特殊な感性で壁の落書きなどを携帯端末により画像を取りながらやや不安になる様な言葉を漏らす。彼女の愛用するレックスブーツはジャリジャリとスパイクでアスファルトをやや削りながら確かにその足取りは先へと進んでいく。) 探索2回目、インボルバーと遭遇! という事なので縁くんは https://eliade20.1web.jp/45954/45969.html が路地裏に出現したロルから回すのだ!!! (5/13 01:26:32)
坂入 縁>
「ああ、そうだね、よろしく頼むよ。虹架ちゃん。」(彼女のその今日夕焼けに照らされた屈託のない笑顔に微笑みかけつつ、その明るさとは対照的な仄暗い夕闇に閉ざされた“そこ”に視線を移す。こんな純粋無垢な少女に、このような荒廃やら衰退やらの文字が浮かぶような場所は不似合いだ。「……大丈夫かい?気を付けてくr……」不安そうな声を漏らす彼女の目前に、突如として“ソイツ”―――インボルバー――――が現れた。「……ッッつ危ない!!!!よけるんだッ!!」―――おどろおどろしいソイツの肉体……否存在から間一髪で逃れとりあえず距離を置く。一目見た時はおおよそ自分と同じくらいであったその素体は、この狭い路地の中で見る見るうちに自分のほぼ倍ほどの巨体に肥大化していた。変異性のある個体なのだろう。ひとまず死角に入り、相手の様子をうかがう。――――どうやら生物としての感性や機敏性はあまりないようで、まだこちらには気づいていないことはおろか、迫ってくる様子も受け取れない――――。個体の特徴はおおよそ自分の記憶の知識通りである。「……ふう………さて、どうしようか。これ以上の形態変化や状況の悪化が現れないうちに、生け捕りとでもいきたいところだけど…」と、彼女の返答を待っていると、「第三者」の声がした――――声の主はおそらく“ソイツ”だろう。辛うじて言語体系を成していると推測したが、言語コミュニケーションとして成り立っているのか、未だ判断はできない。 (5/13 02:20:49)
日満寺 虹架>
「うぁ…っ!?」(君の声を聞いて咄嗟に飛び退く、そこに現れたのは写真などで見た事のあるインボルバーというカミサマである。初めて見た実物は写真よりも大きく、進路を塞ぐようにゴムが擦れるようなビチビチと云う不快な音を鳴らしながら排気口からにじみ出てきたように見える。)「……ど、っ…どうしようか……確か、ええと、逃げるか生け捕り、あと、圧し潰す事で討伐も出来たはずだけど、あの見た目なら400kgくらいの圧力が必要なんじゃないかな……」(ぼそぼそと小声で君に声を掛けながら、ゆっくりと後ろに後退しながら距離を取る。とりあえず、研究データを蓄積する為に携帯端末でその動画をデータに納めながら君に選択を委ねるだろう。捕まえるか、逃げるか、はたまた討伐するか。これだけの大きさの物ならば討伐か生け捕りにして治安を守る事を優先したいところだが、あまりにも戦力が低すぎるこちらは能力に頼る他ない。合計385kg分の重量もしくは威力で攻撃する術を彼女は持っていないのだ。) (5/13 02:35:53)
坂入 縁>
貴重な研究データを収集してくれている彼女に気を配りつつ、相手の出方を見計らう。――君の言う通り、討伐にはそこそこの圧力が必要なことに違いないだろう。――――“人間じみた”喜怒哀楽千差万別の“表情”を千変万化に浮かばせるインボルバーに、――――今の僕らでは、手も足もでないということだけが自明だと判断した。「…………僕としては、……ひとまずは今後の調査、討伐及び研究資料のために、データ収集に努めたいところだな……。僕の記憶が確かであるなら、インボルバーは吸収した脳細胞の影響により、言語体系を持つ個体があると聞いている………。先ほどから微かだが、その片鱗が確認できるようなんだ。……僕はいつでも動けるようにしておきたいから、君は情報収取に専念してくれ………………惜しいけどね。今の僕らには“安全”が最優先事項だろう。……」――――まあいざとなれば彼女の盾となる覚悟はできている。 (5/13 03:11:06)
日満寺_虹架>
「その、ええと、…じゃあ……、ハロー…?」(君の難しい言葉を何とか噛み砕きながら出した答えはつまり、話しかけて言語活動を試みろという事だろうか?という憶測であった。君の選択は現代社会の在り方に実に当てはまるものだろう。インボルバーに言語体系を持つ個体が居るのが事実だとして、その中にまだ自我や意思があるのならば、そしてその意志や自我が理性によって人類の害にならないのだとすれば、カミサマとの共存を選んだ我ら人類にとって無為に“攻撃しない”のが最善策なのだ。だが___インボルバーから放たれる言葉は確かに人語の片鱗が見えはするもののそれがコミュニケーションの為に放たれた意味のある言葉だとはとても思えないだろう。支離滅裂な単語を途切れ途切れに放つその肉塊と理解し合う事は恐らく現段階ではあまりにも不可能らしかった。)「えー、」(ずるり、少しだけインボルバーがこちらへと身悶えながらにじり寄る。)「…あと、その、」(ずるり、)「ぐーてんたーく?」(ずるり、ずるり、)「ぐーてんもるげん?」(ずる、ずるり、ずるり、)「ちんじゃおろーす、…じゃなくて、なんだっけ、」(徐々に近づいてきたインボルバーはまるで獣が大きな顎を開くかのように縦にギチギチとその身体を伸ばして、今にもこちらを圧し潰さんと倒れてくるのも目前だ。)「あの、えーっと、えーっと、……中国語でこんにちはってなんて云うっけ、エニシくん?」(だというのに彼女はとにかく言語を絞り出す事に集中し過ぎて相手の攻撃の予備動作にも気付かずににへらぁっと少し恥ずかしそうに君の方に笑みを浮かべた顔を向けて小さく首を傾げるだけだ。今まさに、インボルバーはその400kg近い体躯をこちらへと傾けて、あとは重力の自由落下に任せ__________)>エニシくん (5/14 21:03:06)
坂入 縁>
何を思ったのかドイツ語で挨拶を交わそうとする彼女にソイツの影が落とされる。ずろりずろりとその愚鈍な図体を前にしても果敢に挑もうとする姿勢に感服するも、今、どう考えても、我々が、窮地一歩手前、否、窮地が文字通り“目前”に迫っているのは確かである。――――「…すまないね。失礼するよッッ」―――またもや屈託のない笑みを向ける彼女の顔が驚嘆の表情に変わるのを横目に、腰のあたりを横抱きにして数メートルほど後方へ退き“回避”する―――― ただでさえ狭く陰惨としているこの場所で、ほんのつい先ほどまで我々がいた所に、ずおおおおおおおおっと粘質性のあるマグマのような巨体を落としてきたインボルバーから、彼女を守るにはこれが最善と判断した。――――あと数秒、数センチ、遅ければ、近ければ、どうなっていただろうか――――。右腕に抱えた彼女から凄まじい驚嘆の声が聞こえてくるのに、咄嗟の行動とは言えど、年頃の女性に対する行為としてはいささか申し訳ないと思いつつ、彼女のことを鑑みて大事をとってすぐに退避せずに、データ収集を頼んだ自分の判断に一番非があるだろう。――――――「――――ここまで来ればとりあえず安全は確保できるかな……失礼したね、ケガはないかい………?」先ほどできたものだろうか、足首のあたりに軽度の打撲痕が垣間見えた。「――っつと、そのケガのこともあるから、今回のところはこの辺にしておいた方が良さそうだね………」「もっと早めの段階で判断すべきだったね、勝手な判断から君に頼んでしまって申し訳ない。…………」こちらの謝罪に対し、目線を下げて真摯に受け止めてくれる君を見ると……やっぱり………君にはあの“屈託のない笑顔”がお似合いだ。「ああ、……まあ、さっきの質問の答えだけど、北京語で“こんにちは”は『您们好』ということだけ言っておくよ」 (5/14 22:00:46)
日満寺_虹架>
「ひッ!?!?_____っぷぇ、ッ!」(君が咄嗟に動いたのを見て目を丸く見開きながらぐわんっと身体が横薙ぎの圧力に振り回される。遠心力でつぶれるような間抜けな声を出しながらそれが抱えられているのだと気付いた頃には今まさに自分たちが立っていた地点が肉塊に沈んでいるではないか。命拾いしたと気付いたのは更に君に開放してもらってからの事だろう。)「あ、っぶなかったね…!?」(目を白黒させながら胸元の服をぎゅっと掴んで鼓動を抑えようとするがばくばくといつも以上に駆け足で脈動する心臓からは自分がいま生きているという事を知らしめられる。興奮のせいでもはや足首の痛みなど感じるまでも無かった、インボルバーが伏した時にアスファルトが剥けて瓦礫が飛び散ったあの瞬間、きっとそれが足元に命中したのだろう。)「大丈夫だよっ、あの、ありがとうね、エニシくん。___んぁ、そか…にんまはお…?か、なるほど…」(博識な君に素直に感心しながらうんうんと頷いて覚えたと自分に言い聞かせるが、…きっとそれほど記憶力は良くないはずだ、いつかまた君がそれを教える瞬間が来るかもしれない。________探索3回目、)「とりあえず、順路を変えて、気を取り直して、行こうっ!やぁー!」(彼女はそんな言葉を漏らして腕を上へと向けて突き上げる。えいえいおー、みたいな事を云いたかったんだろうけれど、どこかの筋肉芸人の様な掛け声を放ってしまうのだ。そんな声を聞きつけてか、後ろから革靴を鳴らしながら近づいてくる足音がある。振り向けばそこに居たのは4人ほどのガラの悪い男だ。) 『元気だねえ、お嬢ちゃーん、でも此処遊ぶにはちょっと危ないからさ、もっと明るい所で遊ぼうか』『俺達もっと良い遊び場知ってるからさあ』(どうやら彼女に気が在る様で、良い慣れた口説き文句を吐きながら彼女の腰を抱き寄せて側腹部へと指を這わす。じ、っとガラの悪い男たちはまるで邪魔者を追い払う様に君を睨みつける。) (5/14 22:24:49)
坂入 縁> 1D3 → (1) = 1
日満寺_虹架> 1d3 → (2) = 2
坂入 縁>
曖昧模糊な彼女の返答に少し苦笑しつつ、その裏通りを後にする。腕を高く伸ばしつつ士気を高める彼女の底抜けの明るい声も、もう耳に馴染んできた。気を取り直して、と、思ったところで、背後から人の気配を感じた。成程治安の悪さからかろくでもない輩もいるようだ。馴れ馴れしいその体裁や浮ついた声が本当に、めっぽう耳障りなこと、この上ない。――――取るに足らないような存在と、同じ土俵にたつようなことは、自分の信条に反するkとおだが――――彼女への態度やその無礼千万な目つきは、“買う”理由に十分足りるものだった。……「――――すみませんが、先を急いでいるので、」――“一応”敬語で返す。先攻を取るのはポリシーに反する。あくまでも、できるだけ、“穏便”に、対応したいものだ。――――“手”を出すのは“仕方なく”に越したことはない。さっきみたく、先ほどのように、後攻でも――――――――“手遅れ”にはならないだろう。 (5/14 23:32:33)
日満寺_虹架>
「ごめんねお兄さんたち、そういう事だから…」(うへぇ、なんて顔をしながらそーっと男の指を摘まみながら手を解き、君の方へ小走りで近付けばその手を取って路地裏の奥へとそのままの勢いで向かうだろう。終始苦手な野菜に対する扱い方と同じような表情と接し方をガラの悪い男たちに徹底していた彼女は君にありがと、と小さく囁いてその奥へと進むだろう。_______探索4回目、特段なにも起きなかった…もう少しだけ進もう。 探索5回目___________)「あぁぁ…そうだよねえ、カミサマばっかりじゃないんだもんね、此処…もうちょっと警戒しとかなきゃだなぁ…ふふ、でもまた助けられちゃったね。」(彼女はもう男たちが追ってこない事を確認しては申し訳なさそうに、それでいてなんだか嬉しそうに君へと笑みを浮かべるだろう。…その時だった。聞こえる、…何かが、小さな赤子の鳴き声を、絶対にそれが良くない前兆である事はきっと互いに察知する事が出来るだろう。あまりにも異様なその鳴き声はこの場所には相応しくない、ならば…ならば、……可能性は。_______『マスカレイドホール』と遭遇 https://eliade20.1web.jp/45954/47564.html (5/14 23:52:28)
坂入 縁>
別段礼を言われるようなことはしていないのだが、感謝の意をちゃんと口にしてくれるあたりに彼女のその温かみのある人柄がうかがえる。「ああ、……そうだね。まだまだ気は抜けないね………」(今となっては、この牧歌的な発言をした自分に、心底反吐が出る。そのくらいに、それほどまでに、自分の危機感のなさを、………呪うに値する……)――――あの“嬰児”の声が耳に入ってくるまでは、――――“マスカレイド・ホール”――――教科書にて目視するのと、いざ眼前に遭遇するのとではその差は雲泥の差だ――――。と逡巡する間に、『瞳』を見てしまっていた。“しまった”――――という時にはすでに遅いのは常套句。自分と―――おそらくは彼女も――――ライセンスの一つが変えられてしまっているだろう。“もう”逃げはできない。“最悪の状況”という文字が脳裏に見え隠れする……。『今度こそ』彼女を、――――――――――――平和の犠牲に値しない者を――――――――守らなければ。 ディスコード発動の準備も念頭に入れる。 (5/15 00:57:22)
日満寺_虹架> 1d3 → (3) = 3
坂入 縁> 1d3 → (3) = 3
日満寺 虹架>
「_______んぁ、こんにちは。」(昼下がり、殆どの生徒達が思い思いに過ごす休日。本来ならば学校に来る必要も無いが学生寮で暮らしている彼女にとって暇を持て余した日中の些細な日課の為には此処に居る必要があった。梅雨時にも関わらず珍しく晴れた中庭で、彼女は桜の木の下で屈み、じっとそこに置かれた石碑を見ていた。とてもちっぽけな石に刻まれているのはきっと君も、そして彼女も、あまり馴染みの無かった名前だろう。けれど、彼女の頬には一筋の滴が見えていただろう。そんな彼女は君の存在に気付けばはっとして目元を袖でゴシゴシと拭ってから、ふにゃりと笑う。)「えへ、ごめんね、あーっと、キリくん……今の、内緒にしてね?」(よいしょ、と呟いて立ち上がった彼女はこの学校の死亡者の慰霊碑に背を向けてなんだかばつが悪そうに眉尻を下げる。) > 八雲 (5/14 14:58:44)
八雲 錐>
「(梅雨時の晴れ間は、自らが夏であることをそれでも思い知らせてくるほどにじめじめと暑く。)はっ、はっ…(汗ばむもので、水溜まりなんか見るともはや飛び込んでしまいたくなるような、そんな空模様。それでも吹く風は涼しく、時にびゅうと吹けば爽やかなまでに。)ふぅ…(息を整えるのは、風に当たるにも走らなければ彼は気が済まないから。けれど足を止めるのは、吹いていたから。)…や。今日も汗ばむね。(千の風が、君の背中に吹いていた。だから今は、君より後ろの慰霊碑に、意志の輝く瞳を向ける。彼もヒーロー、罪なき者が災渦に巻き込まれたその跡を、何も感じず見るなんてことはできなかった。だから、君を情けないなんて嘆くことはない。君が昼下がりを告げるから、ただ挨拶を交わす。)…(目を瞑るのは哀悼。安らかに目を閉じて、命を賭けた者達に永い安寧を祈りながら。)ヒマンジさん。久しぶり、かな?こうやって話すの実は初めてだったりするよね。(顔と名前は覚えている。君の活発な様子が脳裏に隠れていたから、今の姿に思い出は叩き出されたのだろう。)」「(ゆっくりと目蓋が開いて、今度は正しく君の目に目が向く。)びっくりしちゃった、君が思いやりに溢れた人なのはなんとなくわかってたけど。(涙を拭える程じゃないから、)はい。我慢は禁物だから。(ハンカチを渡す。袖で荒く拭いたら、目蓋が腫れてしまうもの。)頬を拭くのがいいよ。(目がかゆむと、ヘルメットを被るときに大変だ。だから知っている。…映画を見ていると、やはり感極まるものだ。)僕も変わったでしょ?1年生のときなんか、一番余裕なかった時期だもんね。(話題を変えながら、君の顔から少し、目を背けよう。君が知っている彼は、映画を見てぼろぼろ涙を流したり、ゆっくりと会話をする人ではないだろう。1年生。彼は、死ぬ気の努力を続けギリギリの合格ラインでなんとか入学した、とてつもない『才なし』の男だったから。)僕のディスコードが支えてくれるお陰で、少し余裕ができてね。あでも、努力は欠かさないから。(演出は、偏った人生では成せないと。)…『ヒーロー』。君の涙、尊敬するよ。(君が流す涙を知った。努力すればするほど、彼らの、君の悲しみは身に沁みて。ハンカチを差し出した。余裕を持てば持つほど、何がヒーローかは定まっていって。)」 「(だから涙は、尊敬に値した。)」 (5/14 16:19:28)
日満寺 虹架>
「……ごめんね、ありがと。」(そう、もう自分たちは昔の自分たちではない。それを今まさにひしひしと、痛いほどに、本当に、本当に、痛いほど感じ取っていたのだ。君から手渡されたハンカチを手に取れば申し訳なさで活発さを削がれた笑みを見せて、彼女は、洗ってから返すね、なんて呟いて君の言葉を聞き届ける。きっと君には人の死を悼む真人間に見えていただろう。出来る事ならそれを肯定したい。肯定したかった、肯定したかったのに、本当はそうじゃないのかもしれないと彼女は気付いているのだ。人の死は悲しい、そう刷り込まれた概念に踊らされているのではないかと考えれば考えるほどに自分はただ自分がそうなるのが怖いだけなんじゃないかとか、その抒情にただ寄っているだけのエゴイストなんじゃないかとか、そんな汚い感情を疑ってしまって、どうしようもなくなるのだ。時折、否、最近は比較的多い頻度でこうなってしまう事がある。それはきっと、不安だからなのだろう。自分が此処に居る事が本当に正しいのか、分からないのだ。)「……あのね、キリくん。あ、えと、座った方が良いのかな。あの……あの、…君は、どうしてこの学校に残ったの?」(その質問の意図はこの学園の生徒ならば理解できるだろう。ヒーローが非業の死を終わりを迎え、その空いた席を埋めなければならなくなったのが自分たちであった事、そしてそれらを良しとせずにこの学校から去って行った者達が少なからず居た事、そして、それを目前にしながら自分たちがまだ此処に居る事、それらの因果関係を鑑みると、誰もかれもが不思議でならなかった。そう、彼女も、彼女自身も。彼女はすぅっと息を吸い込んでからその質問を君に投げかけて、それから近くのベンチへと席を移すのだ。) >八雲 (5/14 16:46:58)
八雲 錐>
「僕がヒーローだからだよ。(寸分の迷いなく、ただ真っ直ぐに、彼はすぐ答えた。さも当然であるかのように、自分にはそれ以外はないと言うように。)隣。座るね。(…隣とはいえど、同じベンチの、逆側の端だが。に、宣言通り座る。『ちっぽけな石』に目を向けるには、ちょうどいい位置にあった。きっと、刻まれて、故くなってしまった誰かの名前を、また誰かに覚えてもらうためなのだろう。)僕が『トランス・オーウィ』だから。(彼は『演出』を愛している。恐怖でなく勇気を愛する。不安でなく喜びを愛する。)誰かの不安を拭うために、僕はいる。目の前に何かが迫ってきているのがわかっているから、僕は立ち向かわなきゃいけない。(この石碑に刻まれる名前が、増えないように。覚えていなければ忘れられていく、死んでいく儚い名前を、増やさないように。愛も呪いも語るだけ無駄だと嘆く人々に、生きる希望を、語らう希望を送るために。)それ以上の理由なんて僕には要らないよ。それが、『トランス・オーウィ』の『キャラクター』だ。…僕の、答えだ。(先人達の、ちっぽけな石に見える偉大なる背中を、胸の内に受け取りながら。)」「…ヒマンジさんは、まだわからないって感じなのかな。(問いの意味は、考え付く限り。)じゃあ、僕からも一個、質問。(憶測だ。君の疑念を確かに晴らすことはできないかもしれない。でも、君は何か『選ばねばならない』と、思うから。)理由はつけなくてもいい。君は立ち向かって、誰かの日常を守りたいのか。それとも、死にたくない、普通の日常を過ごしたいのか。答えて。(自分の考え方に、自分の考え方である以上の誰かの迷いを打ち消す力はない。だから、君に決めてもらいたいのだ。)…逃げることは悪いことじゃないと思う。死にたくない、普通に過ごしたいなんて、人間なら当たり前に思う本能なんだから。(どちらが悪いとか、どちらが良いとか。)僕は、僕たちは、どちらかというとおかしい人間なんだと思う。おかしくていいって、僕が受け入れただけで。…それだけだよ。たったそれだけ。(そんなもので『英雄』が決まれば、)答え、ってものはね。(迷うことなどないのだから。)」 (5/14 17:49:40)
日満寺 虹架>
「………僕は、…守ってくれる誰かが居なくなったから、代わりを誰かがしないといけないって、分かってるんだ。それが良い事なのも分かってて、だから、きっと此処に居るんだけど、でも僕達じゃなくてもきっと良かったはずなんだ。だって、…だって、……僕はまだ命を賭してまで守りたいモノが分からないんだ。だから、………えっと、どっちなんだろうね、いや、でも……」(彼女は応える。君の答えを聞いた後にその言葉を選ぶのは酷く荷が重かっただろう。何故なら君の中にはとても硬く折れる事のない意志があったから、彼女はそれを感じ取ったから、だから、そうではない自分はもしかしたら【そちら側】ではないのではないだろうかと思ってしまったのだ。しかし、しかしどうだろうか。君の言葉を反芻する。____『理由は付けなくても良い。』その言葉は、彼女の葛藤を二分するに十分過ぎたのだろう。『僕が “ トランス・オーウィ ” だから。』その言葉が指し示すのはきっと、恐らく。)「……誰かの日常を守りたい。死にたくないわけじゃない、けど、でも、………届くかもわからないけど、…手を伸ばす余地があるのなら、きっと私は手を伸ばしたいって思う。」(きっと君の回答に含まれたのは、【何故手を差し伸べたいのか】の根本なのだろう。君がそう思うから、君が伸ばさなければと感じ取ったから、君が、君であるから。君が、トランス・オーウィだから、酷く大きく感じた君の言葉に、自分と同じ色を見つけた彼女は何かに気付いたかのようにふと顔を上げて真っ直ぐに君を見つめそう応えるだろう。そこでやっと君の言葉の意味を理解できるのだろう。僕が僕だから、たったそれだけ、それが答えなんだと。) (5/14 18:12:25)
八雲 錐>
「(君は迷いを、少しだけ見せた。けれど彼は何も言わなかった、ただ君が、巡らせるのを待った。)じゃあそれで、完璧だ。(…結論が出たとき、彼が言ったのはたったひとつ。正解だ、とか、間違いだ、とか、そんな言葉は無粋だから、それで君は『完璧』だもの。その言葉は君の答えだから、それ以上の肯定も否定も注釈も、全てはもう、必要ないだろう?)…よしじゃあ、決起祝いにジュースでも奢ろう!(『ヒーローの誕生』を祝うだけ。かけがえのない日々があれば、ここで生きる意志には十分だ。ここで戦い、そんな日々を守る意志には十分だ。)…100円ちょっとだけどね。(だから、なんだか君のことをどこか深く知れたようなこんな日を。自分のことをどこか深く語ったこんな日を。自販機に捧げる『コイン』と、甘味を残す『ジュース』に込めて。)」
日満寺 虹架>
「って事はだよ?結局堅茹でライダー・アルデンテも、君の好きなライダーも、足技がオオトリな訳で、キックボクシングの真髄は軸足にあるわけだから、体重を乗せた蹴りを出すには、こう、脱力と重力を最大限に活かして~…」(互いにヒーロー衣装を着込んだヒーロー好きの両名は自動車の耐久テストやら安全テストやらで使われるダミー人形を立たせた訓練所にてヒーロー談義と戦術談義をしていた。互いの衣装のモチーフにライダーは大きく影響を与えている。他のヒーロー達よりもそれが顕著に出ているのは恐らくこの二人だろう。君程凝る事が出来なかったのは実用性重視であるのと、全ての装備を市販品を分解したパーツで自作したからに過ぎない。出来る事ならメカニカルアーマーにしたかったのだ、パワードスーツにしたかったのだ。けれど、何しろ予算が足りなかった。どうせ作るならしっかりと機能美に力を入れたかった。しかし、きっと互いの根底にあるのは同じ、“ヒーロー”としての在り方だろう。)「助走ッ!」(彼女は君の得意とする格闘技を最大限に活かしたヒロイックフォームを脳内で構築しながら、ダミー人形に向かって走り出す。)「此処でオーウィくんによって足場に成る様な何かをばら撒いて浮上する足場が作れたら更に良しっ!」(助走の間に説明し切る為にやや早口になりながら、自分の能力を展開し自身のブーツを急激な温度差による爆発で自分ごと吹き飛ばし空中で自身の身体の中心軸を定めながら旋回して、ダミー人形に目掛けて彼女の身体が降る。そして、)「旋回移動速度体重筋力落下加速度熱差爆発武装キィイィィイイイイイックッッッ!!!!!」(彼女が早口で唱えた旋回力と、助走による移動速度と、体重と、足を振り抜く筋力と、落下加速度と、更に脚部の着弾時に地面を蹴った時の爆発を再度発生させて威力を更に増強したキックをダミー人形の顔面に打ち込みダミーの頭部から身体までぐしゃりと叩き潰されるようにスクラップになり、訓練所の地面にダミーだったスクラップの破片がめり込むだろう。) (5/26 14:15:41)
八雲 錐>
「なるほど…ライダーキックと言えば高さだもんね。それに軸を合わせるなら、やっぱり回転か…(The bee's knees。蜂のように刺すもの。白いベースカラーに黄色と近い色でアクセントを利かせサイバーな様相を見せている。どちらかと言えばモダンなライダー。先ほど言った、アルデンテに近いだろう。)派手なのもいいけど、コンパクトにしてみても味があっていいんじゃないかな。(レディ・アント・スーツ。蟻のように闘うもの。黒いボディスーツに灰色黄眼のヘルムを被り、甲殻を身につけ、腕脚では『O・u・i』を模している。どちらかと言えば懐古的なライダー。原初たる『ザ・ライダー』に近いだろう。)相棒。(蹴り技の競技としてメジャーであるキックボクシングに、それは着目していた。彼もそれに感銘を受けた一人である。相棒、なんて渋い呼び方も型につく。)出番だ、(彼がそう呼び声を上げると、3対の手袋が体の右側にしがみついた。)行くよ。!(後ろ回し蹴りの体勢。最もシンプルに一撃必殺である、キックボクシング最大の奥義だ。その分、動かす箇所は多い。体重の移動を行い最大まで研ぎ澄ました蹴りを決める。これだけでも十分なダメージだが…)」「(蹴り始めに、彼の体が横向きになって飛ぶ。)」「(実際には、オーウィに持ち上げられただけではある。しかし持ち上げられた体から手袋は退散し、もう一度彼の体は回転を始める。ダミー人形の真上、猶予は1mほど。)おゥらッ!(その小さな猶予で2度も素早く回転しながら、踵はしっかり脳天を撃ち抜く。キックボクシングは、どちらかと言えば弱点を確かに壊す。全ての技が一撃必殺だ。めり込む踵を置いて落ちる胴体は、しっかりと彼の右腕に支えられ、バック転するように体勢を戻される。)んんー。でも、これなら相手の動きが遅くて強いときは高さがある方がいいかも。早い相手には避けられづらいけど、避けなくてもいい相手にはあんまりよくないな…(原型は留めている。…ものの、頭の頂点に穴が空き、その跡はぴったり踵を型どっていた。心なしかダミーが膨らんでいるように感じるだろう。形が歪んでいるのだ。実際、一回り丸くなって、ところどころ亀裂も入っている。)必殺技の定番なのに、ジャンプとキックを合わせるのって思ったよりも奥深いなあ。重力のお陰で威力は間違いなく倍増するし、その分いろんな蹴り方の幅が増えるし…(そうして彼はその威力に、感動しながら更なるロマンを感じるのであった。)」 (5/26 15:19:40)
日満寺 虹架>
「でもまあ、実践向きじゃないのはネックだよねえ。キックボクシングもミドルで機動性を奪ってからのハイキックでダウン狙い、だから~… あのさ、ダミーくんの中を刳り貫いたらオーウィくんで動かせない?より実践的なライダーキックを研究した方が良いと思うんだあ。」(確かにジャンプとキックを合わせるのはロマンだし、威力も大きいが、相手に避けられるという大きな欠点がある。空中で身動きが取れなければ軌道修正も難しい、躰道では空中の軌道修正と咄嗟に避けた相手に引っ掛ける様に刈り取る足捌きもあるがキックボクシングで滞空足技があるなんて聞いたことが無い。そもそも、どうしてこの二人が此処に居るのか、それは、大きく遡る事約3時間前、好きなヒーロー談義で君が特撮ヒーローの名前を出した時に意気投合し2人のライダーが合わせ技で閉める回がどの放送されたバックナンバーよりも最高だったという話から、同じルーツ同士で何か合わせ技が出来ないか、という話だったわけで。)「やっぱり威力とロマンを求めるなら錐くんのキックを大いに活かしたいからまずは、フォーメーション A(nt) から決めたいなあ。」(彼女は持ってきたスケッチブックに君がオーウィを活用して滞空技を打ちやすくできるサポート用の装備を考える。スタイリッシュな円盤型、内部に人間が手を入れられるスペースを作るか単純に盾の様な装備品にして、それから、懐から出して投げる時に自動で展開する機構を設ければ大量に携帯していても機能的に問題は無い。身体能力が上昇するオーウィの能力があろうとも、容量を浪費する事を避けるなら発現の力だけで出来る事を増やす事はかなり有効になるだろう。) (5/26 15:51:09)
八雲 錐>
「そうだなあ。くり貫かなくても手足でパーツが別れてるから一応できる、けど…(もはや準備万端、といった様子で控えのダミーくんは手を振っている。)痛くないの?(振られる手は次に親指を上に立ててグッドサインを示した。大丈夫そうだ。顔はのっぺりしているが、堂々とした様子にはどこか頼もしさを感じるだろう。)…まあ幽霊みたいなもんだし、そりゃそうか。(彼とて演出を愛すものだ、協力的である。むしろ、仁王立ちして待ち構える様相を見せている。)うん。頑張って立ち合ってくれるみたいだし、とりあえず、やりつつ考えるしかないね…(ロマン砲。いくら力量があっても、『一般人』に避けられるような素早さでは振るう意味もない。反撃を食らうだけだ。ライダーになるには、完全に再現するとなるとなかなか難しいものである。合わせ技となると更に、だ。)実用性と派手さ、かあ…(2人横に並んで、鋭い入射角で蹴り抜ける…というのが、テンプレートではある。それを型に嵌めて実践することこそは難しくないだろうが、動く相手に…というのは、なかなかうまく行かないだろう。)」「トゥールビヨンっていうんだけど、この時計。(ベルトに嵌まった手のひらサイズのガラスの筒を指し示す。)時計の機構ごと回転させて、その上機構も回転して時間を示すらしいんだよね。ジャイロ効果的なあれで、中の機構は重力の影響を減少させて時間を示せるんだけど…(彼が倒れ込むと、手袋たちが一斉に支え、人の頭より少し高いくらいまで持上げられる。)ご覧の通り、掴まれたままじゃ最低限の予備動作までしかできないから、浮きながら攻撃するのはちょっと難しいね…(それは、ライダーと言うより仏陀の涅槃像のような姿だ。)ほしいのは、地面になるようなものだね。体勢さえ整えられたら、空中でも同じように技を出すのはできるはず…(また地に足を着ける。そして三人のオーウィは、せっせこと訓練所の端に積まれた謎の大きい板材を持ってきた。)よいしょっ(3倍の身体能力で大きく飛び上がり、板材の上に立つ…が、やはり重力には負ける。)…だから、板になるものと、板を地面にできるようなもの、が必要になってくると思うんだ。なかなか無理難題だけどね…(思い悩みはするものの、挑発の仕草をしながら待ち構えるダミーくんに応えることは、まだできない。)」 (5/26 16:45:40)
日満寺 虹架>
「ええとね、開発中のこれを君にあげよう!仮称として空中展開バックラー、フリスビーみたいに投げると遠心力で展開して直径1mくらいに広がるよ。原材料は軽量重視のアルミ、ボディの内部にはダイラタンシーを封入しているから使い捨ての盾としても使えると思うよ。あ、ダイラタンシーっていうのは良く小麦粉と水で作ったりする、ゆっくり触わるとドロドロなのに、素早くたたくと固くなるって奴ね、これを使って水の上を走れるみたいな動画もあるくらいだから君も何となくは分かるんじゃないかな?で、その動画にもある様に、飛び移る様に使うのなら一切支障はないし、展開するまでは小型だから君のヒーロースーツでも携帯できるんだ。」「本当はドローンを搭載して遠隔で弾丸とかを妨害する為に作ろうとしてたんだけど、動きながらドローンの操作って難しくて…でも、君のオーウィくんなら多分それも出来るでしょう?」(彼女が取り出したのは手のひらサイズの平たい金属製のフリスビーを3枚、君に渡すだろう。彼はヒーローでありながらも機械工学のライセンスを持つ、ザ・多趣味人間である。インドア派かと思えばボルダリングも嗜んでいるしハンドボールも嗜んでいる、かと思えば実用的な医療についての知識もあり、洞察力にも優れていると文武両道の人間だ。その全てには彼女が追い求めるロマンが詰め込まれている。)「とまあ、ガジェットを使うライダーはあまり多くは無いけど、ロマンを実現するのに化学は十分過ぎるほどの手段だからね、ちゃんと名前も付けてあげてね?」探索ライセンス機械工学使用、追憶3消費、鯖ちゃんに交渉済み、空中展開バックラー×3枚譲渡。>やくも (5/26 18:07:53)
八雲 錐>
「なるほど…さすが。クレバーだね、ヒマンジさん。(衣装制作を手掛けるものとして、デザイン性とロマンを両立することのいかに難しいかは知っているつもりだ。ここまで大きいスーツだと、ボタンで展開させるにも一苦労だった。電線を使うと感電の恐れがある上に、妙なごてごてさのせいでスーツらしさが減る。小さな薄い板をボディスーツ内に這わせて、ついでにオーウィの補助も得て、やっと両立させたものだ。努力の甲斐あって、なかなかスタイリッシュな仕上がりにはなったが。)そうだなあ…姿勢制御も考慮して、あのあたりに投げられればいいわけか。(彼がぱん、と手を叩くと、3組の手がばらばらに浮き上がり、それぞれ3枚を持つ。)僕、こういうタイプの運動は苦手なんだよね。まあいずれにせよこうした方が一気に投げられるからちょうどいいけど。(そして投げられた盾、あるいは姿勢を制御するガジェットとなるそれの1枚は投てき、展開された。)よっ(重力と投げられる力がせめぎ合うその瞬間を読み大きく飛び上がって、足場とせんと。)ほっ…(1枚目。これを踏み、いつもより大きく飛び上がり、)」「(まもなく2枚目が訪れる。)」 「(2枚目は、角度が違う。広い面がダミーくんの方に向いているのだ。)おおぉっ(軸足で強く踏み抜き、一瞬の固まる力を利用して、後ろ蹴りの予備動作は完了した。もうすでに、このままであればしっかりと踵を鋭角にぶちこむことができる。)お(だがこのままであれば、だ。もうすでに、ダミー・オーウィは距離を取っている。)ら(だが、まだもう1枚ある。予備動作の途中、回転しながら『ジャンプ』を加えることで、火力はさらに上がる。そして、それは同時に角度を変える。)あッ!(鋭角に回転しながら突き進むライダーは、『バリスタ』のような、全てを貫く威圧感を持って、まっすぐに逃げるダミーへと突っ込んだ。そしてその威圧感が、正しく威力を伴うものであることは凶悪にも理解させられるだろう。)………よし。(ダミーは頭蓋を貫かれて、真っ二つに割れていた。胴体までも割れている。)技名、『バリスタヒール』。こいつの名前は『オービーバリアスタ』。で、どうかな。僕の装備になるなら…開発者は君だし、2人のヒーロー名乗せてるんだけど。(憑いていたオーウィも、頭と胴を割りながら何やらはしゃいで、かたや彼は君が名前に対してどう思っているかを伺い探った。)」 (5/26 19:18:26)
日満寺 虹架>
「良いねえ!それじゃあ、これに合わせてもっかいやってみてくれる?…行くよぉ、オーウィくんっ! フォーメーションA(nt)だぁッ!!」(彼女は興奮しながら目を輝かせてぎゅっと握った手を上下に小刻みに動かしてから、バイザーとマスク、それからガントレットを装着するだろう。そうかと思えばまだ動いているダミー・オーウィくんに駆け寄るだろう。低姿勢で駆け寄ると同時に地面に指先を擦らせて下から上へ振り上げる様に地面を撫で上げればその軌道に従う様に地面は結露し凝結し氷結路面の出来上がりである。かなり訓練されていてもこの氷結路面で自在に動くのは無理があるだろう、だが、彼女ならできる。そう、スパイク付きの耐寒製レックスブーツを常用している彼女ならその状況でもいつも通りに動く事が出来るだろう。)「ごめんね、ちょぉぉっと痛いよッッッ!!!」(態勢を整えられないならば人間にはどんな回避方法があるか、その場から動けば滑って倒れてしまうのならば、その場で攻撃を受け止めるかもしくは拳か足で迎撃するしかない、きっとダミー・オーウィくんもそうするのだろう。だが、彼女には当たる事は無い。躰道×7の彼女の身体はダミーくんの視界から急に落ちる様に消える。ギャリギャリと地面を削りながらスライディングすると同時にてこの原理を利用した卍蹴りを放つ。腰を視点として、頭を下げれば必然的に足が上がる。更に回転力を纏った彼女の脚はダミーくんの頭部を蹴り上げ、それだけに収まらず、凝結した地面にレイジーサンデーモーニングの能力を使用する事で急激な温度差によって水蒸気爆発が発生し、彼女の脚を爆風によって吹き飛ばし、連動的にダミーくんは爆発力と脚力と物理法則によって高く蹴り上げられるのだ。)「 照 ら せ ぇ ぇ ぇ え え え ! ! ! ト ラ ン ス ・ オ ー ウ ィ ィ イ ィ ィ イ イ イ イ ! ! ! ! ! 」(凝結によって機動力を奪い、更に上空に蹴り上げられたダミーくんに逃げ場はない、更に蹴り上げられたダミーくんにもしも君が『バリスタヒール』を命中させることが出来たのならば、対衝突によって通常時よりも強い威力が期待できるだろう。更に隙を生じさせない、3段構え、君が蹴りをぶち込んだ後、もしくは蹴りを避けられた時の為にトランス・オーウィくんとは反対側の上空で両腕の手のひらをダミーに向けて周囲の光と熱を吸収する。これによって命中の寸前に相手は視覚を奪われて回避能力が格段に下がるだろう。それから、蹴り上げ、跳び蹴り、を食らい満身創痍のダミーくんに熱光線をぶち込むのだ。) (5/26 19:46:28)
八雲 錐>
「OK!ぶちこむ準備はできてる。…ぜぇッ!(ロマンに興奮して、つい格好つけるように粗っぽく口調をつけた。再演しよう、派手さはその破壊力さえあればいい。もう一度、相手に壊滅的な損傷を与える『バリスタ』を放とう。君の思惑通りに、ヤクザキックを繰り出したダミーオーウィは高くへ打ち上がる。)もっかい行くよ、相棒!(一枚目。2枚目。3枚目と、先ほどと同じように順調に回転と体重のエネルギーは鏃となって進んでいく。)ブチ抜くッ!(黄色い複眼の光が尾を引いて、その軌道を描いた。そしてその先にあるのは、単純な破壊力だ。これに脚力を加えれば、人の身が、あるいはカミサマが相手でも…おぞましいことだ。だがおぞましいものにはおぞましい力で対抗する他ない。ヒーローたらしめるのは、それをどう扱うかだ。『ブチ抜いた』。落ちる、落ちる、落ちる。そして打ち付けられる木材の背中は、地面に這う薄氷を割って。)『撃ち抜け』えッ!(バリスタの貫通の後、胴の中心より少し上、鳩尾がえぐれたダミーを君の熱線が『撃ち抜き』、焼き尽くすだろう。)」「いぃ、よおっし!これで誰にも負けない必殺の完成だね。(合わせ技、それが出来上がったらさすがの彼とて興奮に興奮が重なる喜びに大声を上げた。)あとは名前。君の技と、一緒に打つ技のね。(そして、君の『ネーミングセンス』をも楽しみにした。ちなみに消し炭になったダミーは、片腕だけになって取り憑けなかったので親指を立てたまま動かなくなっている。)あと最高の『シーン』も。今から楽しみだ。」 (5/26 20:30:37)
日満寺 虹架>
「いやったあああああ!!!これはかなり良いチームワークじゃないかな!?」(彼女は技が綺麗に決まっては興奮気味に今回受けてくれたダミーくんの腕を拾い上げて君に抱き着くだろう。もちろんダミー・オーウィくんの腕も一緒に3人?で抱き合うのだ。格好良い、嬉しい、上手くできた、ロマンに大興奮である。そう、これがヒーローだ、これがヒーローの在り方だ、格好良くて、強い、それは市民に力を与える為に必要なものだ、だって格好良くて強いからこそ人はヒーローに憧れて、彼らに声援を送り、自分たちも正しくあろうとしてくれる。平和の証、善良なる指標、これこそが、ヒーローである。)「えへ、そうだなあ、……昇って叩き落されるところから、イカロスの翼をモチーフに、…アイ・オブ・ザ・ヘヴン(太陽)なんてのはどうかな?」(彼女は君から離れれば、そんな言葉を吐く。言うなれば、彼女が翼で君が太陽だ。神話からのもじりなんてのは少し格好付け過ぎている気もするが、それでいい、それくらい格好良かったんだから。)>オーウィ (5/26 21:11:49)
八雲 錐>
「ぃっ………!?(女性に抱き付かれるなんて。今間に挟まっているオーウィに出会うまで、ほとんど天涯孤独であった彼には無縁なことだった。マスクは良く、性格も元来穏やかではあるのだが、鬼気迫る頃は誰とも少し喋ったことがある、くらいのものだった。そこまで見越してのグッドサインか、まるでその腕はトロフィーのようだ。)あ、う、うん、ちょ、ちょ、ちょっちょおちつて………(顔に少しだけ恥ずかしさを孕みながら、ガタガタの言葉と共に優しく肩に置いた両手で君を離す。)嬉しいのはわかるけど、さ…あんまりベタベタするものじゃないよ。何があるかわかんないんだから。(まあ、含んだものをマスクは隠してくれているが、振る舞いはあまりにもテンプレートなものである。)でも…「カッコいい」ね。アイオブザヘヴン。ぴったしだ。ザ・ビーズ・ニーズと、トランス・オーウィの、2人必殺技。アガるなあ、これは。(そしてその面と同時に、熱くなるのは彼の熱量であった。)あっ(そして、腕から離れたオーウィは、彼の体を無理やり動かした。君をまた、抱くように。)…あ、あ、ごめ、これはオーウィが勝手に…(彼は要するに、意気地無しのチェリーボーイであった。)」 (5/26 21:32:10)
ザ・ビーズニーズ>
「にしても…っ!今日は一段と多いね…っ!?」(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅、)(凝結、打撃、消滅!)(凝結、打撃、消滅!)「僕の方は容量消費なしで対処できるけど、夜空くん、そっちは無事っ!?」(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)(凝結!打撃!消滅!!)「 だ ぁ ぁ ぁ あ あ っ っ ! ! 埒 が 明 か な い ッ ッ ! ! 」(もはや作業とも呼べる単調な作業は作業と呼べない程に激高していた。びゅんと空を掴みそれを投げる様にして虚無を投げつけ、その軌道上がレイジーサンデーモーニングによって凝結していく、凝結の軌道上に居る樹木たちが凍り付き柔軟性を失ったところに躰道の跳躍、回転、展開、それぞれアクロバットな蹴り技で打撃を与えて粉砕していく。元より躰道には1対8人程度の演武があるだけに多勢に無勢は特に問題ないがそれが無尽蔵に湧いて出てくるとなると流石に息が切れる。深夜の商店街で無数の樹木と触手たちを相手にするのは全く骨が折れる。何より光が吸収できないのは彼女の能力的にあまりにも厄介だ。昼の間に吸収しておいた光を地面に付与して君の視界を安定させるがそれだけでも容量は1つ使っている事になる。) (5/28 00:20:08)
明星 夜空>
「.......こっちに向ける目があるんなら手動かしてくれ。 “根っこ” をどうにかしねぇとこのままじゃあ朝になる。」(一発、二発、間髪いれずに三発目。幹を再生する暇も与えず、手足を切り落したまま、彼に合わせて瓦礫たちの連撃が舞う。廃材生まれの騎士達と言えど、木を切り倒すのにはむいちゃいない。さび付いた柱材達は着実にその枝を、手足を、幹を相手の身体そのものを。化け物達の戦闘で確かに手数を削っていた。)『 だ ぁ ぁ ぁ あ あ っ っ ! ! 埒 が 明 か な い ッ ッ ! ! 』「脳金で殴るしか脳はねぇのかビーズニーズさんよぉ....」(_______されど、消耗しているのはこちらも同じこと。幹との鈍い衝突音は金属を徐々に湾曲させる。体力も根気も、集中力とて底はある物、このままの根競べじゃあ罹患者が勝手に離れてくれるのを待つしか手はない。...最もその罹患者サマがどこの誰か...なんて、この状況じゃ探す余地もないのだけど。うすぼんやりと照らす街頭の光を頼りに襲い来る木々を、蠢く木々を見つけ出しては連撃を叩き込む。そして木々以外の音へ耳をすまし、木々の動向に目を凝らして罹患者を探し出す。こんな夜更けに出歩く奴なんてたかが知れているだろうが.....さっさと見つけ出さなければそいつも彼らもくたばって終わりだ。) (5/28 01:32:54)
日満寺 虹架>
(彼らが居るのは訓練所、今日も今日とて彼女は直向きに努力を続けているわけだが、偶然居合わせた君の動きを見てお手合わせ願おうと思ったのだ。やけに頭の回りそうな君の事だ、きっと面白い戦い方を見せてくれるだろうと踏んだのだ。いつもの武装を装着しながら彼女は準備体操をし始める。)「ちゃんとプロテクタは付けた?ルールはとりあえず、相手の身体の中心に一撃与えたら1本ね。」(ぐいぐいと側腹部を伸ばす様に身体を傾けながら、んん、なんて声を漏らしてガントレットの電源を入れ始める。手のひらにあるコアが太陽色に輝き始めてブォォォ…と小さな起動音が鳴り始める。)「じゃあ、よろしくお願いしますっ!」(そして深くお辞儀をしてから右半身を前に出して躰道の構えを取る。)>夜空 (6/4 22:34:38)
明星 夜空>
(授業終わりの放課後。沈もうとする夕日は雲に薄く隠されて、赤く照らされた雲だけが太陽を知っているような、そんな時間。外からは地下にも響く運動部の掛け声と自分と同じように訓練をしているのであろう鈍い音。ガコンと自販機が音を響かせてから一声、一方的に見知った顔の奴から声を掛けられた。任務でたびたび活躍中のヒーロー、“ ザ・ビーズニーズ ”。...まさかそのヒーローサマから手合わせを誘われるとは)『じゃあ、よろしくお願いしますっ!』「...........俺大した武道なんて習ってねぇけど」(自分より小柄な女子とて油断できはしない。構えだけでも対人戦に手慣れているのは一目瞭然で、下手をすれば怪我をするのはこっちの方だと見てわかる。服に隠れるようにあらかじめ着ているプロテクタで足りるかどうか、持久戦ならまだマシだが...力比べとなればどうかわからない。ただ一人で続けているよりは対人戦の方が実践に近い分、きっと得られる経験も多いだろう。薄くそんな期待をしながら貴方を見据える。一挙手一投足、相手を退け的を狙い続けた手は黒いグローブを握りしめ)「まぁ、よろしく。」(相手を捉え追いつかんとした脚は________________“ お互い手加減は無しで ” 、とでも言わんばかりの勢いをそのままに、駆けた身体を捻らせ、貴方の頭目がけての蹴りで襲い掛かる。) (6/4 23:45:32)
日満寺 虹架>
「それはちょっと______悪手じゃないかなッ!」(まさか肉弾戦で君が挑んでくるとは思わなかった為、多少驚きはするものの、ガスマスクを急いで付けてバインダーを装着し、避けるのではなく寧ろ君との距離を縮める様に摺り足でスッと前へスウェイし、君が捻った身体の方向を見て自分へと飛んでくる足に合わせてまるで一拍早く叩き落とされたかのようにストンと頭を下げる。それは一般的に見れば倒れてしまった様にすら見えるのだろう。そうとも、倒れている。躰道の真髄は腰を視点として体重を足へと乗せる動き。一瞬にして視界外下方へと彼女の身体は落ち、地面に顔が着くほどに倒れ込んだ身体は腰の高さが維持されたままであり、支点力点作用点の梃子の原理でグンと脚が上がりそのまま掛けてきた君の背面へと体重の乗った鋭い蹴りが当たるはずだ。顔面への蹴りという事は今のその状態で体重移動による回避は難しい筈だ。そもそも、この技はその為に編み出された技なのだから。躰道の花形、_______【 卍 蹴 り 】__)戦闘ライセンス:躰道*7、耐寒レックスブーツ、使用。 (6/5 00:07:13)
明星 夜空>
『それはちょっと______悪手じゃないかなッ!』「__________ッッッッ!!!!」(洩れるのは声にならない呻きと鞭のようにしなる足技がパチリと嵌った衝撃音。サイズに元からゆとりのあるスポーツウェアは、その勢いで空気を破裂させたような音を響かせる。正真正銘、本気の一撃を喰らった背中の痛みを気にする暇も余裕もありはしない。たった半年の、たった数か月鍛えただけの技術で、何処まで追いつけるかもわからない。空を切る脚は衝撃で軸がぶれ視線は大きく揺れ動く。元から大きく反らした身体につられるように、軸足はつま先を残して浮いていた。姿勢を崩した蹴りは軌道をずらして床につく。鈍痛が響く背中を堪え目線は貴方の姿を捉えたままに、その視線は強く “次の一手” を。)(ただやられて終わりがゲームなわけがない、模擬戦で終わっちゃ意味がない。___________これで終わりだと思うなよ。元よりたかが一発で終わらせるつもりはない攻撃だ。助走には十分なほど踏み込めた。地を付いた脚を軸に、瞬発的な動きで繰り出すのは刺すかのような後ろ蹴り。一撃目で浮いた軸足は連撃へ。視線を切らすのは方向転換の一瞬に、空ぶった蹴りとその痛みも勢いも合わせて的確に捉え続けていた貴方の胴へと一撃を。)戦闘ライセンス:近接戦闘、脚力、方向転換にバスケット使用 (6/5 01:36:31)
ザ・ビーズニーズ>
「______ッッ」(確かに芯を捉えたその卍蹴りは君の背中に命中したはずだったが、着地と同時に君が繰り出した後ろ蹴りと更にその勢いを活かした軸足を浮かせた2連撃の蹴りは目を見張るものが在った。……しかし、この二人はあまりにも相性が悪い。もとより肉弾戦が得意な彼女と君の差は広かっただろう。それを覆すのが技で在ったはずなのだが、それすらも君と彼女は相性が悪い。何故なら彼女が習得した躰道という武道は足技を中心とした武道であり、躰道の躱し様が無いと思えるような技に対してまさに同じ躰道の返し技が存在する。つまり、君の様な蹴り技を中心とした戦闘スタイルの人間にとって同じ蹴り技を得意としその蹴り技に対してどう返すのが正解かを叩き込まれた躰道を学んだ彼女は天敵と呼ぶに相応しい人間なのだろう。君の背中に蹴りを放った彼女は倒した状態のその勢いのまま地面に手を着いた反動と、君の身体に脚を命中させた反動ですぐに元の構えへと戻る事が出来るだろう、それから____)「ひとつの技術に頼り過ぎるのはあんまり得策じゃないよッ!もっと対処されにくい様にブラフとトリックを織り交ぜてっ!」 (そんな助言を吐きながらも君の蹴りをのけぞる様に避けてはそのまま後ろに倒れ込みそうな態勢のまま身体を半回転させて地面に手を着くように倒れ込み、またその上体を力点とし、腰を支点とし、足を作用点として、後ろ蹴りを君の腰目掛けて打つだろう。躰道の真髄とは基本的に相手から目を離さない事である。後ろを向こうが逆さ向きの視界でも自分の足先を見下ろす様に君の身体を視界にとらえている。回避行動が出来るとは努々思わない事だ、まるで馬の後ろ蹴りの如き威力で放たれるその技の名は反り返る態勢に由来して__【 海 老 蹴 り 】 と、呼ばれている。) (6/9 22:56:39)
明星 夜空>
「...ッックッソ、ご教授どうもビーズニーズ!!!」(_____相性が悪い?技術が足りない?もともとの経験値が違いすぎる?そんな事は百も承知だ、生産性もない数だけが立派な練習に何の価値が在る。経験値のない雑魚だけを倒してレベルアップする時間が彼の時間の何処にある。自分の立つ現場が必ずしも有利な場であるものか、いっそ初見殺しも甚だしい現状でしかない。それほどまでに彼には何もかも足りていない。.........彼を彼に、“ ヒーロー ”たら占めるにはあまりにもピースが足りないのだ。付け焼刃な知識や技術が役に立つほど現場は甘くない。中途半端に伸ばした手で誰かを掴めるような力は彼にはない。相性不利な戦いなんて願ったり叶ったり、此処で学ばぬ愚者がいるものか。)(胴体の降下による反発的な動きから繰り出される蹴りは彼の重心へと確実に、瞬発性の高い動きは目を離せばきっと何をされたかもわからないような代物だろう。重心は大きく揺らぎ脳内麻薬が緩和させた鈍い痛みがよろめいた中で響く。バランス感覚を取り戻さなければこれ以上の反撃なんて叶いもしない。どうにかよろめいた身体は視線を切らさぬまま立ち直る。出だしとしては絶不調。それでもまだ、まだ、こんなんじゃ足りない。)「ありがてぇなあ “ヒーローサマ” 直々に教わるなんて。..........今のでアンタの二本目だ。まだ行けるか。」(視界の中には確実に、切り返すにも一瞬で。相手は十数名でもコート全体でもなくたった一人。貴方の動作の一挙一動、身体の軸、視点の動き、反射とも思えるような反応速度とその動きの意図までも。髪から覗く紫は濃く、深く、何処までも挑戦的に貴方を捉え続ける。)■ライセンス【バスケット】、【観察眼】...まだいけますか。>ビーズニーズ (6/10 00:33:10)