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李洲

七竈 八六> 
(────────昼休みの話だ。陽光は1番高い位置で辺りを照らし、仄暗い夜がこれから来るだなんて忘れてしまいそうなほど。真っ青なキャンパスに水分量少なめの白色の絵の具を、ちょこちょこちょこ、と足したような空は『5月半ば』にしては夏場に差し掛かっている言っても良いほどに 日が照っていた。蝉の声の代わりに、授業から開放された生徒たちの喧騒、笑い声、ざわめきを背景に溶け込むには攻撃的で、黒髪を無理やり金髪に染めた『ヤンチャそうな男』が1人。外に続いている廊下を友人達と歩き、〝 次の時間は体育だから早めに体育館に行ってバスケしよう〟だとか、ジャージ袋を抱え他愛もない雑談をしては小突きあって笑っている『絵に書いたような日常』の断片の中。ふ、と。風が頬を撫でる窓の外を見やった時のことである。)「あッッ………………!!!」「リシュウせんぱァァァァァァァァァァァァァァァ~~~~~~~~~~~~~~~~~いィッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」 (見つけてしまった。『貴方』のことを。見慣れないチャイナ服、長い髪。人目見てわかる通りの『先輩』である。彼は貴方を少し離れたところで見かけた数秒後、友人に『ちょいごめんこれ持って先行っててッッ!!!!』ジャージの入った袋を押し付けた。呆れる友人なんてお構い無し。『先輩先輩先輩先輩先輩ッッ!!!!!!!』だなんて、貴方の元へと走り駆け寄ったのならば、ぶつかるギリギリのところで立ち止まり、顔を上げる。)「うぅわ先輩マジ奇遇~~~~~~~~~~ッッ!!!!!逢えて超嬉しいんすけどッッ!!!!!!なァお昼食ったッッ?!?!?!?!つかなんで居んの?!?!?」 (見えないしっぽが取れると言わんばかりにブンブンと振られてるのは雰囲気でわかる通りである。面倒事を嫌うあなたは、もしかしたら彼をうっとおしいとさえ思うかもしれないね。)   (5/14 00:36:56)


李洲> 
暑ぃ〜〜〜〜〜(彼の額にいつもはふわっと乗っかるようにいながら皮膚との間に空気の厚みを感じさせる筈の前髪は仲間同士でその暑さについて共有しているかのように汗を糊に二、三本で束になっている。もう四捨五入すれば夏だ。夏。学生という身分の人間が一番はっちゃっけ狂う季節。だから彼は嫌いだった。ご存知の通り彼の友達の数なんて鼻で笑ってやれば飛んでいってしまうようなそんな数であったし、態々外に出てやれスポーツだ、海だ、川だと話し出す生徒たちを心から軽蔑していた。廊下の窓から覗くと、空は上から群青から淡い紫、白みがかった青に変化している事を知覚できる。ふと風が吹いた。心地よい風だ。束になっていた髪たちは風を浴びてやる気を取り戻したかのようにその隊列を崩した。髪が揺れる。顔の表面では飛ばされまいと皮膚に地を這った体毛が皆同じ方向に体を倒す。彼の黒目は白眼の中の上の方にぷかぷかと浮かんでいる。)早くもっとでっけぇ風吹かねえもんかねぇ…(暑さにおかしく仕舞えなくなったのか口腔という大きな暗闇の中から舌を出して口で呼吸をする。願いというのは案外簡単に叶うものだろうか。窓から強風と形容しても変わらない強い風が吹いた。その風は彼の持っていたプリント達に命を吹き込み多くを舞い上げていた。)アァ〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!俺の頑張って作ったプリントがぁ……まてまてまて…(床に散らばったプリントは誰も見向きはしない。別になんとも思ってないけど。別になんとも思ってないけど友達がいた方が便利なのかなと思ってみたりもした。)あぁ…今日は最悪だ…………………(全て拾い終わり教室に戻ろうとすれば何か嫌な予感が彼の体を走り回った。_____奴だ。やっぱり今日は最悪だ。)ハイハイ〜、もう少し離れてもらっていいですか〜、すいませんね〜ハイハイ、僕も会えてうれちいでちゅよ〜、、てばか。敬語を使え!敬語を〜。なぁ、ご飯食った〜?じゃないのよ。飯は食ってねぇよ。仕方ねえな、食う?(適当に八六の視線を指差した屋上への階段へと誘い込む。   (5/14 01:12:50)


七竈 八六> 
「えへへぇ~~~~~ッッ……さぁせェ~~~~ん。だってだって先輩急がなきゃすぐどっか行っちゃうじゃねっすか、レアっすよレア~~ッッ!!!!つか先輩も俺に逢えて嬉しいってッッ!!!!なんすか先輩、今日はヤケに素直じゃねェの~~ッッ!!!!!!俺も逢えてすっげえ嬉しい──────────………って、これさっきも言ったっけ???」( 〝離れろ 〟。その単語に彼は へなへなと笑いながら素直に1歩下がりつつ、上記の言葉を発した。貴方の先程の不運なんてお構い無し、友達が少なく蛇のようにどこか弄れた貴方に対し、ここまで懐いている男も珍しいだろう。それに加えてこの馬鹿さ加減。彼は貴方の真に受けなていないような、窘めるような皮肉を真っ向からそのままの意味で汲み取ってしまう節がある。単純で扱いやすいと言えば扱いやすいが、精神年齢がこうも低いと、まるで子供を。相手しているような錯覚に陥っても無理はない。)『飯は食ってねぇよ。仕方ねえな、食う?』「え゛ッッ?!?!?!?!マジでいいんすかッッ!!!!!やァァァ~~ッッたァァァ~~~~ッッ!!!!!!!!!!……ッつっても!!!!!俺さっき昼飯食ったんすけどォ…………でも大丈夫!!!!全然入る!!!マジで任せてッッ!!!!」(そしてもう1つ。彼は食事が大好きだ。食べ盛りなのか、発言通り『先程自分は食べたのに』、ルンルンと貴方の誘いに乗ろうとしている。隣に来た彼は貴方について行きながら、こう問いかけるだろう。)「ね、先輩?やっぱ昼飯って先輩の手作りだったりすんの???肉まんとか、………小籠包………???」(…嗚呼、もう敬語が取れてるよ。しまいにゃ『中国と言えば』という安直かつ思慮の浅い、思いつく限りのイメージを述べる始末だ。)   (5/14 01:29:06)


李洲> 
屋上へと昇れば先までの速さを競い合っていた風達も急にそよそよと散歩をし始めていた。彼は徐に竹製のしなやかな弁当箱を取り出す。授業中ずっと日の当たるところに置いていた為心なしか熱を吸収しているような気もする。弁当を前に細く白い掌を擦り合わせて)八六にしては冴えてんナァ...そうだよ、これだよ、、、(にやにやと尖った犬歯が日光に反射してその白さを際立たせる。弁当箱を開ければ、そこから認識できるのは白く煌めく6つの物体__)にーはお しょう ろん ぽー!!!!!!!!!!!めいどばいみー、だ。(片言に口からつたない中国の言霊を漂わせる。箸で其れを掴めば、空に浮かぶ最早真っ白い球体に被せる。)太陽しょうろんぽー、、、(鼻の下までそれを持っていくと、彼の咽喉はごくりという音を生み出し唾液を誘発させた。我慢できず、大きなブラックホールに小籠包は吸い込まれていく。舌の味蕾はその香ばしさと包み込むような弾力感、中からあふれ出てくる肉の汁を否応なしに、暴力的に知覚させられていた。ちら、と横を見れば、彼は思いついたように、)お、どうせ胃ぶっ壊れの八六君のことですしこれ、欲しいでしょ、欲しいよね~~~、欲しいね~~~~~食べたいね~~~~~~、はい、お口開けて~~~~~~、はーい、あ~~~~~~~~ん(、、、無論その小籠包は八六の口で味わられることはなく、ただ隣で中華服を着た男がおいしそうに、見せつけるかのように美味しく食べるだけであった。男は満足そうである。それはもう幸せそうだ。残りの小籠包も一つ一つ味わいながら彼は会話にも時間を割くことにしようとした。)八六はその、、、あの、、、友達、、とやらがやけに多いよな、、??そんなんで毎日疲れないか??というかこれはあくまで、あくまでな、ちょっと気になっただけなんだけど、どうやって友達って作ってるんだ、、??いや、その、いらないとは思うんだが、一応な。な。   (5/14 02:00:36)


七竈 八六> 
『八六にしては冴えてんナァ...そうだよ、これだ』「ま、まさかァッッ…………????」『にーはお しょう ろん ぽー!!!!!!!!!!!めいどばいみー、だ。』「うわやァァァァァァッッ……………ばァッッ!!!!?????!めぇぇぇぇぇぇッッ………ちゃうまそォ~~~~ッッ……先輩マジで料理上手いよな、わざわざ作ってんだろこれ…………」(かぽ、と蓋を開けて真っ先に感じるのはその匂いだ。まるで『出来たて』。文句なしの本場宛ら。非の打ち所もなく綺麗に包まれた、『お店で見るようなソレ』である。さすがチャイニーズリスペクト。当然彼が興味を持たないはずもなく、目を輝かせれば前のめり気味に 率直な感想を。匂いだけでもわかる良質な出汁と、詰まった肉汁は口に入れたら果たしてどんな味なのか。想像するだけで、…先程食べたばかりだと言うのにお腹が空いてくるじゃないか。)『、どうせ胃ぶっ壊れの八六君のことですしこれ、欲しいでしょ、欲しいよね~~~、』「欲しいッッ…!!!!!」『欲しいね~~~』「めっちゃ欲しいッッ!!!!!」『食べたいね~~~』「食いたいッッ!!!!!」『はい、お口開けて~~~~~~、』「あーーーーーーーん…………………」 (ぴこり、と。見えない耳を立たせ、お利口さんに貴方の目の前で彼は一つ一つ呼応するように繰り返す。そりゃあ食べたいさ、食べたいともさ。誘われた手前、期待しないわけはない。彼は、〝お口開けて〟と言われれば素直に口をくぁ、と開けて見せる。…………しかし。)「……………………?」(待てど待てど自分の口に運ばれることは無い。もう一個、もう一個と吸い込まれる小籠包がカウントダウンのように、彼の焦燥を煽る。「…えっ、」「…ちょっ、」と声を情けなく漏らしていた彼だが、とうとう痺れを切らしたのか ────────── )「なあーーーーッッ!!!!もーーーーッッ………なんでそんな意地悪すんだよ~~~~うゥ…………先輩『食べる?』つったじゃんかァ~~~ッッ…………俺すううぅっっげェ~~~楽しみにしてたのにッ………………」(拗ね半分悲しみ半分と言ったところか。そりゃ貴方のお昼なんだから彼がこうして残念がる通りも、貴方が分け与える通りもない訳だが、目の前でそんなことされちゃあさすがに来るものがあるだろう。でも『1個ぐらいくれてもいいじゃん!』…彼がそう思わずにはいられないことを、貴方がしているのもまた事実である。)『八六はその………』「……………………………」「………………………なんスカ。」(…開口一番、貴方から名前を呼ばれた彼は無論、目に見えて不貞腐れたような返事を1つ。)『八『あの、、、友達、、とやらがやけに多いよな、、??そんなんで毎日疲れないか??というかこれはあくまで、あくまでな、ちょっと気になっただけなんだけど、どうやって友達って作ってるんだ、、??いや、その、いらないとは思うんだが、一応な。な。』「…………………………先輩、お友達作りてえんですか?」(文字通りバカにでも分かるぐらい、貴方は『分かりやすかった』。そもそも気にならないならそんなこと聞かないだろう?一匹狼を貫けばいいさ。しかし貴方の念押しは、その言葉の信憑性をより軽くすることになっていると、気づいちゃ居ないんだろう。彼は気だるげに言葉を続けた。)「……………………素直に言やァ良いのに。………それに、そんな意地悪してたら『絶対友達作れない』ッスよ。実際問題、俺今の先輩【⠀嫌い⠀】だし。」「…………」「……………………」「……………………………」「……………………………………………………嘘。嫌いは嘘。先輩のこと、めっちゃ好き。めぇーーーッッちゃ好きだけどォ……でも手作り小籠包はァ…………食べたかった。」(…言い直した。そう、本当は嫌いじゃない。ちょっと言い過ぎちゃった。口にしたあと、なんかこっちが寂しくなっちゃった。依然としてなんとなしに機嫌が治ってなさそうな彼だったが、最後の台詞を言う時は、小さな声でしょも、とた呟くのみである。)   (5/14 02:34:09)


李洲> 
(何か物事を自分の背後に隠して相手に虚を喋り続けるといつかはバレる。だが、一番大事なのはその後の対応だ。此処で己の自尊心の為にまだ虚を吐き続けても良いことはない。今までの彼の人生経験がそれを裏付けていた。)________ッくぅ………バレるよな〜、いや単純に友達がいる人生ってどんな感じなんだろうな、と思ってね。ずっとそんな生活送ってないから。妬みとか憧れとかではなく普通に疑問なんだよな。(「だからお前がいつも散ってくれると、ちと、まあ、嬉しいな。」という言葉を飲み込み照れ臭さを隠そうと彼のいない左上を向き、表情こそ変わっていないが朱色に染まりかかった頬を小指でかりかりと掻く。頬の弾力に細く固い指が沈み込む。すると後輩はおともだち作りの極意と、瞬間で切り替わった掌返しを見せた。それを彼は瞼を閉じながら口を横に結びつけながら右に流した。彼が何を考えたかは分からないが、少しすれば彼は頬を紅く染め後輩と真逆の方を向きながら素晴らしい箸使いで小籠包を掴み、其の柔らかく健康的な唇に当てる。「ほら、早う食うて、」そう言ってはほかほかの小籠包を口に押し込む。ゆっくり彼の方を向けば目を細めにっと白い歯を見せて笑えば「ナ?、うまかろう   (5/14 20:07:52)


七竈 八六> 
「あれれェ~~~~~~?????せェんぱァァァいィ………………もしかして〝 照れてる〟ンすかァ~~~~??????なんだよ可愛いとこあるじゃ~~~~ん。ひひっ、いつでも呼びゃあいいんすよ。俺で良けりゃあ飛んでくから。」(ほんのりと頬を染める瞬間を、彼は見逃さなかった。そうじゃなくても不自然に顔を逸らすのは馬鹿でも、…否、馬鹿だからこそこうしてからかいにかかるのだろう。お返しと言わんばかりである。ニヤニヤと笑いながら〝 このこのォ~~~~~~ッッ!〟だなんて貴方に寄り添い肘で小突く姿は〝 うざったい 〟の一言に尽きるだろうけれど。)『ほら、早う食うて、』「えっ。」(それは、不意だった。綺麗な箸使い、口元にむにりと持ってこられた小籠包。てっきり食べさせて貰えないかと思っていた。)「くれんの……………??」(だからこそ、ついつい彼は確認を取ってしまう。無論、貴方が『早く食え』と言っている手前だ。『やっぱりいらないです』なんて答える道理はなく、彼はそのままパクッ、と小籠包を頬張ることだろう。)「ッッ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!ンンッッッッッッッッッッま!!!!!!!!先輩これ超上手いんすけど?!?!?!?!?!マジで手作りなんすよねッッ?!?!?!?!?!俺、100個はいけるッッ!!!!!!」(歯を立てれば皮からじゅわりと滲み出る出汁、そして肉。見た目こそ肉まんに似ているが、言うなれば「汁ダクの餃子」「贅沢な肉まん」とでも言うべきなのだろうか……後者は好みの問題だろうけれど。目を輝かせる彼は、もぐもぐと隣で咀嚼した後、ゴクリとそれを喉に通した。)「ッッつうか!!!こんなに料理が上手いんなら皆に振る舞えば友達できるんじゃないすかッッ?!?男で料理できっとかぜェェェェェェッッ…………………てェ~~~~~~~モテるっしょッッ!!!!!!!!」「…──────なのにやっぱそういうことしねェッてのはァ………………元々1人が好きだったりするんすか?いやぁね、あんまり人と話してるとこは想像出来ねえもんで、………だから正直、意外だった。先輩から、〝友達 〟についてこうやって聞かれっとこ。」「………………それとも、お昼に1人は堪えます?…………ああ見えて、意外と『寂しがり屋』だったりして。」(おちょくり半分、疑問視半分。貴方って面倒事が嫌いなタイプかと思っていたんだ。でも、興味を持つってことはもしかしたら……なんて。きっと貴方は、否定するかもしれないけれど。)   (5/14 20:49:16)


李洲> 
ッッ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!ンンッッッッッッッッッッま!!!!!!!!先輩これ超上手いんすけど?!?!?!?!?!マジで手作りなんすよねッッ?!?!?!?!?!俺、100個はいけるッッ!!!!!!』「フフン、旨いだろう、、、フフン。ま、天下の李・洲様が作ってるからな~~~~~フフン。」(腕を組み、瞼を下げ肯きながらそんなことを言う。『元々1人が好きだったりするんすか?いやぁね、あんまり人と話してるとこは想像出来ねえもんで、………だから正直、意外だった。先輩から、〝友達 〟についてこうやって聞かれっとこ。………………それとも、お昼に1人は堪えます?…………ああ見えて、意外と『寂しがり屋』だったりして。』(後輩の話を静かに聞けば、湿っぽい話は嫌いだという彼が少しずつ言霊を残し始める。)「んー堪えるってこたぁそりゃぁないけれど、さっきもさお前は友達と一緒に歩いてたじゃん、ああいうの見ると、あぁいいなぁ、とふと思うんだよな。ほら、俺ってばこぉいう性格の持ち主だから、最初はみんなニッコニッコニッコニッコくるんだけど、気づけば居なくなってんだよなァ....マァ根本的に俺が悪くはあるけどね。」(ちょっと前から頭の奥隅っこの方に存在はしていたがなるべく考えないようにいた考えが後輩を通じて、ぽつりぽつりとフィルターを通し言語化されていった。昔から、そうだった。人と馴染むということが苦手であった。)_____ッッッッッッカー----!!!!!!やめだやめ!!!!こんな話!!!!よし、八六!!!まだとっておきのが残ってんだよ、、、、、てめぇのその胃が崩れるほどうまいもんがな、、、(そうやって言えばバックの中から、袋を取り出す。そこには擦れた字で〈__中華店〉の文字。話題になることこそないが、知る人ぞ知る伝説の中華店。そのくしゃくしゃと皺がついてしまった袋から姿を現したのは白いものが詰まったガラスの壺状をした瓶。口元は布で覆ってから糸で結ばれ蓋の役割をなしている。其れを持って顔の真横に持ってくれば悪い顔をしてこう言葉を放つ。)____うぉーあいにぃ、、、、あん にん どう ふ、、、朝一から三時間も並んでやったゼ(糸を解き布をとると、その杏仁豆腐の上に黄色い魅惑の果物__芒果が姿を覗かせる。そのかほりを鼻に嗅がせればふわりと体が軽くなったような気がし、気づけばスプーンで掬っている自分の姿があった。口の中にすっと入れると、それは驚くほど滑らかに舌の上を滑っていき、杏仁豆腐の案外淡白な味のなかに仄かな甘みがあるのを下地に芒果が甘ったるくない程度に適度な甘さを見せてくれる。然しそれも刹那の出来事であり、芒果も杏仁豆腐も気づけば溶けて食道を流れていくのだった。かすかに口腔に残った芒果の甘さは唾液まで甘く染め、唾液を飲み込むごとに甘く感じる。震えながら口を押えてだけ動かして、隣に回す。)おいおいおい、こりゃぁ、、、、   (5/14 21:51:15)


七竈 八六> 
『んー堪えるってこたぁそりゃぁないけれど、さっきもさお前は友達と一緒に歩いてたじゃん、ああいうの見ると、あぁいいなぁ、とふと思うんだよな。ほら、俺ってばこぉいう性格の持ち主だから、最初はみんなニッコニッコニッコニッコくるんだけど、気づけば居なくなってんだよなァ....マァ根本的に俺が悪くはあるけどね。』「………まあ、そっすねェーー………………なんてったって先輩、〝ひねくれてそうに見える 〟もんなァ………そんでもって〝 不器用〟だから…………手先じゃなくて、もっと根本的なとこがさ。…思った事は言う癖に肝心なトコ、言い淀んだり言わんかったり。素直なくせに、なぁんか素直じゃねェーーーんすよ。まったく可愛いンだから。」(まるで、普通の。否、普通よりも少し不器用な男子高校生の悩みだった。確かに貴方は不器用で意地悪だ。ヤマアラシのようにその言葉はたまに誰かを刺してしまうし、距離感は測り兼ねる人間もいるだろう。効率主義のリアリスト。) 『革命』には『孤独』はいつだって付き物だ。盲目的に、鰯のように集団で群れることの無いあなたは、良くも悪くもその『ディスコード』の宿主に相応しい。彼はそれを理解している上で、デリカシーもなく答えていたことだろう。とはいえ。)『_____ッッッッッッカー----!!!!!!やめだやめ!!!!こんな話!!!!よし、八六!!!まだとっておきのが残ってんだよ、、、、、てめぇのその胃が崩れるほどうまいもんがな、、、』(こうして貴方が流してしまえば。)「えっ?????まさか、まだなんかあんすかッッ……????」( まるでクリスマスプレゼントを貰う高揚感と共に、彼の思考は上塗りされてしまうわけだが。) 『____うぉーあいにぃ、、、、あん にん どう ふ、、、朝一から三時間も並んでやったゼ』「さ、ささささ、3時間もッッ……?!!!!!!???すげえレアじゃねっすか……………つか先輩、うぉーあいにー、てなんすか………………杏仁豆腐の正式名称っすか?」(…まあとにかく、その杏仁豆腐が特別だということが特別だということが分かれば及第点だろう。掠れた中国語と、紐をとけば白い、もんな美人にも引けを取らない柔肌を持つそれとのご対面。陽光で照らされたそれは何より眩しく映っている。貴方は堪らないと言わんばかりに、スプーンでぷるりとすくい上げ、口の中へと沈みこませるだろう。ふるりと震える身体、まるで天女の羽衣でも羽織ったかのような反応に、ゴクリと彼は生唾を飲む。次に渡ってきた杏仁豆腐を、彼はあなたと同じようにすくったのならば、1呼吸置いて1口。)『おいおいおい、こりゃぁ、、、、』「…………ッッ……〝 絶品〟っすね……」(〝 筆舌に尽くし難い〟。己の語彙では多くを語らない方が真の意味を発揮するだろう。トロリととろけるような舌触りと優しい甘さ、3時間待ったと言うだけある。)   (5/14 22:16:21)


李洲> 
(舌触りの良い”甘さ”が舌の上で踊るのを感じながら杏仁豆腐を味わう。『さ、ささささ、3時間もッッ……?!!!!!!???すげえレアじゃねっすか……………つか先輩、うぉーあいにー、てなんすか………………杏仁豆腐の正式名称っすか?』)「_____うめぇ、、、、、、、、、あー??あぁ、そうそう、うぉーあいにーはそういうことだよー、、、、、、、うめぇ、、、、」(もう今彼に何を言っても鸚鵡返しであろう。何故なら今彼は甘さの快楽に自身の身を溺れさせ、彼の意識ははるか遠く、天国と形容しても差し支えない至福の海で一人ゆったりと漂っているからである。まあそのすぐ後にその快楽の海に溺れるのは彼だけではなく隣にいた男も沈んでいくようだが。至福の概念を味わい終わり、日にずっと当たっていると、不思議な感覚になってくる。学生生活。今まで感じたことはなかった。友と美味しいものを食べ、屋上でゆっくりする___もう三年間ここにはいるがこんな経験久しぶりである。そんなことを考えているうちに、あたまがぽわぽわと温かくなってきて、瞼も下がってきた。)あぁ、、、ハハハ、、これだよ、、これで十分だ、、(幸せって案外こんなもんでいいのかもしれない。別にわざわざ青春する必要なんてなく、自分が幸せだと感じれば十二分だな、彼はそんなことを考えてるうちに完全に彼の耳にあるバランスを均一にとるはずの機関も機能しなくなってきた。瞼は完全閉じたし、これ以上考えることはできない。気づけば、初夏の日差しを浴びながら、幸せで一杯になった頭の重みを隣の人間の方に預けてしまっていた。でも幸せを感じるために必要な人間はというと___「んー、、、、八六~、、、、、」口をパクパクと動かしながら笑っている彼の寝顔は___   (5/14 23:06:57)

レフバ> 
___________今日の空は灰色だった。この時期は、日差しが降り注ぐような晴天であれば暑いのだが、雲がかかっていたり、夜中だと肌寒さを感じるほどなので、気温差が激しく扱いづらい印象がある。それと風が強く、雨が少々、といったところだろうか。あまり街中で人の姿は多くは見受けられなかった。「_______折角の土曜日だっていうのにな」今日はアイスの鬼になるつもりだったのに.........と、レフバは残念そうな表情でそう呟いた。この気温は、アイスを食べるのには適していない。彼の趣味は読書にテレビゲーム、研究する日はデスクに向き合っていることばかりで、外に出る回数は少ない。が、元来性格は活発な方なので、時間があるのなら進んで外出したいという気持ちはある。なのでこの土曜日は久々に外で遊ぼうと思い、楽しみにしていたのだが......外に出てみれば生憎の空模様だった。(日曜は予定入れたし......思いっきり今日は遊ぶつもりだったんだけどな)ちなみに、彼は某有名アイスチェーン店をこよなく愛している。なお愛し始めたのは日本に来てから、要は三ヶ月前後くらいの付き合いだ。彼の中にはとあるルーチンが存在する。それは週に一回は””アイスの鬼””になることだ。その日はいっぱいアイスを食べるという内容で、基本は友達を誘って行くのだが、皆他の予定があったらしく、とうとう遊び相手が見つからないまま今日を迎えてしまった。ちなみに人を誘う理由は、違う味を頼んでシェアするためである。一人で沢山注文しても食べ切れないし、それ以前に全て食べ終わるまでに溶けてしまうから。食事は好きだが、他人よりは食べるスピードは遅いし、嫌いな食べ物は沢山あったりする。野菜とか。(なんかあったかいものが食べたいかも、)そういえば、この辺の繁華街は主にゲームセンターやアイスを食べるのに利用してばかりで、他の店に入ったことが無かったような。折角学校の近くに店が沢山立ち並んでいるんだから、寄らないのは勿体ないことかもしれない。というわけで、何か良い店がないかと適当にそこらをふらふらと歩き回っていると________外にショーケースがあるタイプの、小さな中華料理屋が目についた。(本当の中国人が経営している、ってワケでもねーのな)中に入るようなタイプの店だと、他の客の視線がイヤなので、こういった外で商品を受け取れる店の方が面倒じゃなくて良い。さて、屋台にはメニュー表が置いてあり、そこには餃子だとか、北京ダック、叉焼、小籠包などの名前が連ねられてあった。彼は肉が好きだったので、ここのラインナップからは勿論、「北京ダックちょーだい」   (5/28 20:54:40)


李洲> 
ク゛ゥ......「あ~~~~~~、終わった~~~~~、腹が、、」(もう長針と短針が同時に12の文字盤から気づけば、時が想像以上に建っているのであって、昨日のまん丸く白いお団子が空に向かって絶対ん規則であるはずの重力を無視するかのように自由に浮かび始めてから、明るすぎる球体が遥か先からその重みをもって音を携えずゆっくりと浮かび上がってくるまでずっと一昨日提出の課題にペンを走らせていた彼のお腹は情けない音を鳴らしていた。スッと気怠そうに立ち上がればフラフラと、ショウロンポゥ…、ショウロンポゥ…と呪文のようなものを唱える。灰色の空は彼の意識を遠のかさせ彼に何か考えることを許しはしなかった。次に気づけば脳が認識していたのは”中華料理”の文字。)「ショウロンポゥ…ショウロンポゥ…」(この店は以前から彼が訪れようとはしていなかった店である。そもそも店の看板が汚くない。少し見える店内の床は油でテカテカにコーティングされてはいないし、何より店主の日本語が片言でない。___彼は行く先行く先の中華料理店で幾つかの”旨い中華をちゃんと作れる”店の共通項を知らず知らずのうちに見つけていて、無意識的に中華料理に訪れるときは彼の大脳半球にぽつりと音もたてず浮かんでいる前頭葉がその景観、匂い、音の情報を頼りにそのドアを希望とともに開けようとする手の采配を振るのだった。今日までのその判断は全てNOであったが、今日という今日は、その采配に対し、何でも溶かしていたはずの液体が寂しそうに揺れ満たす胃の表情を見て足を動かさせた。だから、そんなこともあり選ぶのはテイクアウト。わざわざ待ってなんかいられない。如何やらこの中華男の捉えている店の先には幾分か小さい男が並んでいた。近くまで寄ってみれば『北京ダックちょーだい』の声がした、___、、ええい!仕方がない。こちとら緊急事態だ、死人だ!空腹死人がでるぞ!今したな!?注文!したんだよな!?じゃあもう俺が注文してもいいフェーズだよな!?なんたって俺は空腹死人予備軍なんだから、、、___もうそんなことが文字となって頭の中を渦巻いたこの男はその注文した彼の前にそのフラフラとした体を重みを置き去りに引きずってその男の前にずかずかと割り入っては「おっちゃん、、、、、ッッッッ、、ショウロンポウ、、、俺に小籠包を、、、、」と言えば、並んでいた男に向かって「名も知らないが、悪い、確かにお前の目には今倫理観のかけらもないマナー欠落糞男にみえているかもしれねぇが、おれは今本当に本当に、、言わなくても何となく伝わるよな?もうあちゃ~っていうフェーズまで来てる。人助けと思って許してくれ、な」というのは今言える彼の最大限の言い訳を今彼が持ち合わせている全ての”やさしさの模範解答”のベールで包み込んでいるつもりだった。   (5/28 21:43:28)


レフバ> 
「うわっ」注文してすぐだった、自分の目の前に何やら、大柄な男が押しのけて入ってきたのは。「はぁ〜......?」誰だお前、と言おうとしたが、何やら目の前の彼は俺を助けてくれ、ということをブツブツと呟いていたので、「____分かったよ。おじさん、会計はコイツを先にお願いな」と、ひとまず彼の言うことを聞いてやるのだった。「ってかよ、マナー欠落糞男さん。そんなに腹減ってんならわざわざここじゃなくたって良いだろ、中華しか食えないっていう呪いでもかけられてんのか」レフバは自分より年上は苦手である。正確には、””自分を偽る大人””は苦手だ。なので嫌いな年上にこの目の前の彼は該当するが.........彼は””大人気ないし性格が悪そうだ””という雰囲気があるので、そこまで邪険に扱うまでには至らなかった。  (5/28 22:01:53)


李洲> 
『____分かったよ。おじさん、会計はコイツを先にお願いな』(そんなあまりにも優しすぎる台詞(普通であれば、深々と重い頭を下げ礼を言うはずの)に彼はにやり、と頬の緊張してた筈の筋肉を解しては「謝謝な」とだけ言葉を残す。申し訳程度に掌と拳を重ねて。『ってかよ、マナー欠落糞男さん。そんなに腹減ってんならわざわざここじゃなくたって良いだろ、中華しか食えないっていう呪いでもかけられてんのか』「わざわざ譲ってくれた手前ありがたいんだけど少年君さ、」最初こんな口調から話し始めれば、何人かの人間であればムカとくるものでもあろうがそんなことは気にはしない。すれば、二つの拳を男の前に差し出し、論理のろの字もないような展開をする。「あのな?糞を喰らうか、大好物を喰らうか。もう答えは一つだろ」片方の拳を開いては、両方の腕をブランと下す。そんな下らないことを話し、気が付けば、差し出し口の方に視神経を働かせて網膜にうつしでるのは、北京ダックと小籠包が小さな机に所せましと向かい合い湯気を流している姿であった。『はいよ、ご注文の品。代金は__』店主が低く響くような声でつらつらと感情がない人造人間の如し代金を要求すれば、彼は中華服のポケットの中を探って、何かに気づいたかのようにぱっと顔を明るくさせ、にやにやと少年の方向を向く。「わり、俺財布ねーわ。ちょっと、ちょっとだけ今だけ、今だけだから、な?」だれが見ても気づくような作り笑顔で靨にウサギの足跡のような靨を浮かばせては右手を頭の後ろで擦る。   (5/28 22:28:51)


レフバ> 
上から目線で少年と呼ばれるのは気に食わない。「よく分かんねーけど、メチャクチャ困ってるっていうのに、それでも糞は選びたくないっていうプライドは塵レベルには残ってんだな」面白いぜ、と付け足して、レフバは商品が出されるのを待った。暫く経つと、机には小籠包と北京ダックが湯気を立ち昇らせながら現れ、美味しそうな匂いを冷たい空気に包まれるこの街中に漂わせた。「本物の北京ダックって初めて食べるかも」日本に来るまでは決まった食事内容しか提供されてこなかったので、異国の地の料理など以ての外だった。日本は一つの国だというのに、他の国の料理も食べようと思えば、日本国内で専門の料理店がいくつか探せたり出来るものだ。結構、贅沢な環境ではある。自分は今まで代わり映えの無いメニューばかり食べてきたせいで、その反動でここでは色んなものを食べるのが好きになっている......「...は?」先程は割り込みを許したが、支払いの時になったと思えば、彼は突然『財布が無い』だなんて言いだしたではないか。「................................」ここでレフバは、どのような罵倒を彼に浴びせようか、数秒の間に思考を巡らせ様々なワードを考えたが、結局は、 「.....................おじさん、ありがと」と言って、彼のことは一切無視して、ひとまず自分の支払いを済ませ出された料理を食べることにした。「美味いな、コレ。アヒルで出来てるんだっけ」   (5/28 23:24:24)


李洲> 
(財布を忘れたことを伝え、彼の”最大限のかわいげ”で男にお金をせびったものの、当の彼はまるで誰もいないかのようにあからさまに北京ダックを頬ぼり始めた。そんな彼を見て、お、というある種何かを認めるかのような表情と同時に、悔しそうに唇を嚙み締めるかのような表情が重なった刹那は一瞬。そのあとはすぐ意地汚い微笑みもたたえず色が重ねっていない無表情で中華服のあまりに大きいポケットから財布を出して代金を店主の手の中に納める。すれば少し男の方を向いては、)「っち、上手く行ったと思ったのに。」(そういっては、湯気が流れる小籠包をメスで人体を開く医者かのように、すー、っと箸を差し込み流していく。中にはごろごろとした肉が匂いを含ませ姿を見せて、その表面からは、少し幸せの色に濁った肉汁が溢れんばかりに流れ出る。すこし満足そう(完全なほほえみとかの類ではなく口角を上げる程度でしかなかったが。)に半分に切り分けた小籠包の一切れを口に入れる。口の中でそれらの肉、皮、肉汁の香りは混ざり合い、口の中を熱気と肉汁で満たした。)「ん、意外と悪くねェな。」(評論家のようなまなざしをたたえればすぐに、男の近くによって、)「それ、ど。」(音階を並べるかのように彼に意見を求める。何を思ったのか、冷静に、何も顔の表情一つ、声色二つ変えずに小籠包を食べながら、視線も変えず「これは、おこちゃまにはまだ早いでちゅからね~。」と小ばかにした調子(冷静さの裏に)で言う。)   (5/29 20:57:15)


レフバ> 
「あっそ」「少なくともテメーみたいな大人にはなりたくないよな」人が沢山いる場所はそれ相応に変な人もよく見かけるというが、どうやら今日はそういう日らしい............ 「________実際の中国人ってのは、テメーみたいな捻くれていていけ好かない奴が多いのか?」「人の金奪おうとしたり、自分がしたいように他人にケチつけて、自分は奪われない気でいるのって、それって中華というよりかは野蛮な遊牧民なんじゃねーの」「ま、お前が本当に中華でも、そん時は『中国人は壁を造るのが上手い』ってだけだけどな」「あぁでも、清代以降から万里の長城って全く着手されず放置され続けたらしいぜ、それに段々と消失してってるらしい」「今じゃ””見た目だけのハリボテ””ってことだな」なんて、適当なことを言い連ねておいて、さっさと料理を食べ終えてここから逃げてしまおう.........   (5/29 21:24:16)


李洲> 
(多くの偏見やたわごとをつらつら、つらつらと並べられては、それも気にせず、小籠包を口に放り込んだり、「ん、やっぱ旨いな、」とか「こっれ、やばいな、食わず嫌いしてた俺がばかだったな」とか言ってみたりしていて、男が言うまるでヘイトスピーチにも捉えかねない言霊たちは、恐らく本当にこの小籠包男の耳の渦巻き管に入っていいのか迷っているところであろう。(伝わったところでこの男はたぶん認識をしていないが。)その男が不満たらしを終えてどこかへ行こうとすれば、小籠包男は彼の方向を向き、片眉は上げ、もう片方は下げてまるで欧米人のような表情の使い方で「なんだァ、さっきから聞いてればゴチャゴチャゴチャゴチャ、、いいだろ別に。」(___全くもって良くない。列に割込みしては金をせびろうとし、挙句の果てに自身の論理を正当化する人間なんているだろうか。否、いない。しかし、実のところ彼の此れは彼なりの礼の気持ちである。列に割り込んだことから始まる様々な迷惑の。何とか礼を素直に言おうとすれば彼の”面倒のくさい部分”が邪魔をして。ユーモアを言おうとすれば財布を忘れるふりという最悪のユーモアでさらに滑らせ、素直にありがとうと言えばいいのをためらってしまってはただの本当の距離感0のマナー欠落糞男になってしまっている。全てが裏目に出ているのだ。実際であれば他人に興味がない彼がわざわざ金をせびろうとしてめんどくさいことは起こさないし、わざわざ話を続けようとはしない。不器用ながらも彼なりなりの礼をしようとしていたのだ。顔には出ていないものの、彼の心の表情は耳まで真っ赤に染まり、何とか冷静を保とうとしている。急にこの男は、一回り小さい相手の首元を掴み(彼自身どう収拾をつければいいか迷っての行動であろう。ほら、若干耳は恥じらいからか赤に染まった。)「あーあ、残念、俺につかまってしまったので逃げられませーん。小籠包食べ食べ委員会開催~。」いつものさらに気怠そうで低い声をどうにか明るく保つ。首元を掴んだまま近くの椅子に座ろうとする。灰色の空は俄然重く。   (5/29 22:02:24)


レフバ> 
「____ぐえっ!!!!」ここから早く立ち去ってしまおうという意図がバレてしまったのか、わけも分からずその不審な男に首根っこを捕まれ、そのまま近くの椅子にまで引っ張られてしまった。「何すんだテメェ!本当に頭がイカれてんのか!!?」ここでレフバの体格がもう少し良ければ抵抗も上手くいったのかもしれないが、彼は同年代の中でも身長が低い部類である上に、その上女子にも勝てるか怪しい非力なので、至って健康的に育った青年である彼に対する勝ち目など、ほぼほぼゼロに等しかった。「(料理渡されたらすぐにどっか行ったら良かった.........!)」また、タイミングさえあれば彼の手を躱しここから逃げることも出来たが、(恐らく足の速さならレフバの方が上だろう)彼の手にはまだ皿が握られていたので、料理を置いてここから逃走するわけにもいかなかったのである......「オレのことボコボコにしたいのか!それとも金でもぶん捕る気か!!どっちにしろそんなことしたって意味ねーからな!!!」   (5/29 22:58:47)